[5・6年生向け]国試体験記「イヤーノート」を自分だけの国試攻略本に(T大学 Sさん)

編集Aです.
最新の第109回医師国試受験生からいただいた国試体験記の中から,
この時期に読んでおきたいものをご紹介します.

 

このSさんは,ネット講座は受講せず,書籍のみで国試対策を進めたそうです.
同様の勉強法をしようと思っている方は,ぜひ参考にしてください.

 

 

◇―◇―◇―◇―◇―◇―◇

「イヤーノート」を自分だけの国試攻略本に
(T大学 T.Sさん)

 

国試対策にビデオ講座をとる人が多いですが,僕の場合は
『クエスチョン・バンク(以下QB)』と『イヤーノート(以下YN)』を中心にして,
国家試験を乗り切りました.
ビデオ講座の授業料はちょっと高いかな…とか,
何時間も授業を聞いていても頭に入らなさそう…という人は
参考にして頂ければと思います.

 

◆受験勉強前:大学のカリキュラムで基礎固め◆

 

4~5年生で一通り臨床を勉強してきましたが,
今振り返ると,このときにしっかり基礎固めをしておいたことで,
その後のスムーズな受験勉強につながったと思います.

 

もちろん国試には暗記が必要ですが,各疾患の病態から導ける
症状・診断法・治療法をできるだけ多く,この時期に理解しておくことが,
後々の自分のために大切だと思います.

 

また,大学の方針で,5年生のときに国試5年分の問題を解きましたが,
これも今思うと,その後の勉強を有利に進められた理由の一つかと思います.

 

◆6年前半:QBを1周◆

 

本格的に国試対策を始めたのは5~6年生の春休みでした.
QBのA~X章までをすべてそろえて勉強を始めましたが,
ポリクリとマッチングが忙しく,結局1周終わったのは夏休みだったと思います.

 

このとき,5年生の冬に買ってあまり読んでいなかったYNを常に持ち歩き,
YNに,国試に必要なすべての情報を書き込みました
これが後になってとても役に立ちました.

 

理想を言えば,本番までに
QBを2周くらいする方がいいのかもしれませんが,
直前期になると,必修や公衆衛生が気になって,
2周する余裕が自分にはありませんでした.

 

ただ,QBで得られた知識をYNに書き込んでいたおかげで,
「YNを読み返せばQBの復習したことになるかな…」
精神安定剤的な役割をしてくれたと思います.

 

マイナーや産婦小児にはYNがないので,
『レビューブック(以下RB)』に書き込んでいました.

 

また,今振り返って思うことですが,
YNでカバーできていない必修的な分野
(例えば,内視鏡検査の前処置・禁忌など)を
QBで見かけることも多いです.
この時期に『RB必修・禁忌』があれば,そこに書き込みができるので,
同じような勉強法で必修対策もでき,おすすめです.

 

◆6年後半:テストで自分の実力を知り,弱点を克服◆

 

9月からは卒試や模試が立て続きだったので,
テストやその復習に追われていました.
QBの問題が少ないマイナー科目は,この時期に仕上げをしました.

 

卒試や模試の出題内容もよく国試に出ると先輩から言われていたので,
必要だと思ったことは,YNとRBに書き込みながら勉強しました.

 

◆直前期:12月~◆

 

周りに合わせて,『QB必修』『QB公衆衛生』を中心に勉強しました.
その他に,国試直近3年分+模試の復習をして,YNとRBを読み返しつつ,
メジャーとマイナーのボケを防止しました.

 

国試で怖いことは「みんな知っていることを知らない」ことだと思いますが,
今まで書き込んできたYNさえ見ておけば確認し忘れる事項はないだろう,と
自分に言い聞かせていました.

 

 

◆まとめ◆

 

以上が僕の勉強法でしたが,ビデオ講座を取っている他の人に比べると,
こなした問題量は少ないと思います.

 

ただ,QB+卒試+模試でやるべきことは十分(すぎるくらい)であり,
本番も90%以上得点できたので,
この勉強法で正しかったと思っています.

 

しかし,ビデオ講座で言っていたことが何問か国試に出ていたのも事実なので,
やはり友達と情報を共有し合うことが大切です.
周囲の友達の中には,ビデオ講座に精一杯で
QBに手が回らない人も必ずいると思います.
そういう友達に,QBでしか得られない「基本・補足事項」の図表や
「コメント」,「Voice」の情報を教えてあげて,
こちらはビデオ講座の情報をもらうといった感じで,
協力し合って国試を乗り切ってください.

 

(T大学 T.S)

 関連コンテンツ

 関連する記事

新着記事カテゴリー


 すべて

 国試

 CBT・OSCE

 動画・アプリ

 実習・マッチング

 研修医・医師

 コラム

 その他