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[6年生向け]○○から予想する110回国試 第7回:英語化傾向から予想する,医学英語問題

みなさん,こんにちは.
編集部のY.Fです.

今回,7回目となる
『◯◯から予想する110回国試』シリーズ,
前回までの記事はこちら:
第1回:ニュースから予想する,今注目の感染症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9020.html
第2回:ポリクリから予想する,内視鏡検査の留意点
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9026.html
第3回:注目疾患から予想する,IgG4関連疾患にはステロイドが有効!
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9037.html
第4回:新ガイドラインから予想する,熱中症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9042.html
第5回:不適切問題から予想する,深部静脈血栓症
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9035.html
第6回:画像問題から予想する,認知症の鑑別
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9053.html

今回のテーマは「医学英語」です.

近年の国試では,必修問題で毎年英語の問題が出題されています.
まずは問題の雰囲気を過去問から感じてみましょう.

【107H20】
検査と物理現象の組合せで正しいのはどれか.

a electrocardiography - sound
b endoscopy - heat
c magnetic resonance imaging - light
d positron emission tomography - radiation
e ultrasonography - gravitation

答え d
正答率 95.7%

【108C12】
頭部にみられる病的所見はどれか.

a asterixis
b clubbing
c gynecomastia
d nystagmus
e scoliosis

答え d nystagmus (眼振)
正答率 28.6%

105回と106回の問題も以下のリンクからどうぞ:
http://qb-online.com/#/list/105F15
http://qb-online.com/#/list/106C11
(QBonlineにログインしていれば問題に直接飛べます.)

105~108回の国試では,問題形式は一般問題でしたが,109回の国試では,医学英語の問題が臨床問題として出題されました:

【109F25】
44歳の男性.航空会社の職員に付き添われて空港内の診療所を受診した.持参した英文紹介状の一部を示す.

This patient is a 44-year-old man with a complaint of right flank pain*.
The pain suddenly occurred while he was on the airplane. It was colicky
and radiated to the right inguinal region. Neither nausea nor diarrhea was
associated. He had appendectomy when he was 8 years old.
Urinalysis results:Protein(-),Sugar(-),Occult blood(2+)
*flank pain:lateral abdominal pain

出張のため近隣国へ向かう飛行機内で上記の症状を認めたため,到着直後に現地の空港内の診療所を受診し鎮痛薬を投与された.疼痛は我慢できる程度になり,予定を変更して次の便で日本に帰国した.現在,紹介状に書かれた症状は我慢できる程度に続いており,新たに生じた症状はない.意識は清明.身長165cm,体重68kg.体温37.1℃.脈拍76/分,整.血圧136/76mmHg.
この患者にみられる可能性の高い身体診察所見はどれか.

a 腸雑音亢進
b 陰嚢の透光性
c 腹部血管雑音
d Blumberg徴候
e 肋骨脊柱角の叩打痛

答え e

正答率は83%で,必修にしては正答率の低めの問題でした.
一般問題であれば1点ですが,臨床問題の場合は3点となり,捨てるのは危険です.

医学英語の問題を解けるようになるためには,地道ですが,
普段の学習のなかで,興味を持った言葉について英単語を調べるのが一番だと思います.

しかし!そんなことはなかなか言っていられないのが,現実…

今回は,ヤマであると思われる医学英単語をご紹介します.
「感染症」がホットだと,予想しています.

それは,エボラ出血熱の流行やMERSの流行のニュースを受けて,
患者が日本に入ってきた時の対応を医学生のうちから考えて欲しいというメッセージも込めてです.

ということで「感染症」に関する問題を解くために役立つ医学英単語をいくつか紹介します.

bacteria 細菌
fungus 真菌
parasite 寄生虫
virus ウイルス
HIV(human immunodeficiency virus) ヒト免疫不全ウイルス
infection 感染
varicella 水痘
measles 麻疹
rubella 風疹
tuberculosis 結核
pertussis 百日咳
tetanus 破傷風
malaria マラリア
cholera コレラ
dysentery 赤痢
chlamydia クラミジア
sepsis 敗血症
meningitis 髄膜炎
mumps 流行性耳下腺炎
SARS(severe acute respiratory syndrome) 重症急性呼吸器症候群
AIDS(acquired immunodeficiency syndrome) 後天性免疫不全症候群
STD (sexually transmitted disease) 性感染症
community acquired pneumonia 市中肺炎
nosocomial infection 院内感染
Gram stain グラム染色
quarantine 検疫
isolation 隔離
sterilization 滅菌

では,最後に予想問題を一問:

【予想問題】
以下の中で,診断後7日以内の届け出でよいのはどれか.

a measles
b smallpox
c rubella
d polio
e tuberculosis

答え c

a 麻疹:5類感染症(全数把握)
b 痘そう(天然痘):1類感染症
c 風疹:5類感染症(全数把握)
d ポリオ(急性灰白髄炎):2類感染症
e 結核:2類感染症

5類感染症は「全数把握」の場合,全ての医師が全ての患者の発生について7日以内に届出を行います.
ただし,麻疹と侵襲性髄膜炎菌感染症は例外で,診断したら直ちに届け出ないといけません.また,風疹は他の5類感染症と同様に7日以内との規定となっていますが,できるだけ早く届け出するよう求められています.

今回は,このへんで.
また次回をお楽しみに!

(編集部Y.F)

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