[新刊]
病気がみえるvol.1消化器 第5版
“どれもこれも新しくなった”肝胆膵の改訂ポイント!
こんにちは,編集部のS.Yです.
3月26日に発売となった『病気がみえるvol.1消化器』改訂第5版,
すでに手にとっていただけましたでしょうか.
昨日に引き続き,第3回目(最終回)となる今回は,
「肝胆膵分野」の主な改訂ポイントについてご紹介していきます!
●第1回…病気がみえるvol.1消化器 第5版 6年ぶりの大改訂!
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9419.html
●第2回…病気がみえるvol.1消化器 第5版 消化管の改訂ポイント!
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9426.html
■■■肝胆膵の改訂ポイント■■■
【どれもこれも新しくなった!】
消化器と同様,肝胆膵分野もたくさんの疾患が最新情報にupdateされました.
ほとんどの疾患が新しいガイドライン対応になったと言っても過言ではありません.
↓今回の改訂で対応したガイドライン一覧はこちらからご覧下さい.
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9419.html
なかでも特に注目すべき疾患をいくつかご紹介したいと思います.
●B型肝炎・C型肝炎
昨年1番めまぐるしく治療薬が変わった肝炎.
最新のガイドラインは昨年末2015年12月に改訂されました.
特にC型肝炎はIFNフリーの時代になり,新薬が沢山承認されました.
そのほか前版にはなかったIFNと核酸アナログの違いや,
IFNとPeg-IFNの違い,新しい直接型抗ウイルス薬の比較,
はたまたウイルスの構造などなど…
ウイルス性肝炎は全22ページにわたって詳しく解説しています!
●NAFLD/NASH
最近注目を浴びているNAFLD/NASH.
こちらも2014年にガイドラインが初めて登場しました.
前版の病みえでは「アルコール性肝障害」と
「脂肪肝」というくくりでの解説でしたが,
今回の改訂では,
「アルコール性肝障害」と
「非アルコール性肝疾患(NAFLD)・非アルコール性肝炎(NASH)」
という名前に変わり,
発生機序や診断に重要な病理画像が大充実しました.
●肝癌・胆道癌・膵癌
肝胆膵それぞれの癌も,消化器でご紹介した際と同様に
「進行度分類」やそれを決定する「TMN因子」,
それに基づく治療方針までを新たに全て掲載しました!
さらに…
●新しいTACE手技
肝細胞癌で用いる治療法,TACE.
日本で用いられている3つのTACE,それぞれの特徴を解説!
●膵癌の化学療法
前版の病みえでは化学療法について詳しい解説がありませんでしたが,
FOLFIRINOX療法など今回見開き2ページを用いて詳しく解説!
【解剖生理も大きくリニューアル!】
前版の病みえでは,肝臓の解剖は3ページ程でしたが,
今回は解剖だけで全8ページ!
早速,前版のページと比較してみてください.
解剖図もグッとクオリティが高くなりました!
また,国試で問われる問題にも対応.
肝区域の場所を問われても,もう大丈夫!
こんな風に肝臓の解剖と共に区域を解説しています.
もちろん肝臓の生理も見開き2ページで
大きなイラストを使って楽しく勉強できるようリニューアルしています.
【その他】
肝胆膵のほか,まだご紹介できてない分野があります.
●ストーマケアと栄養管理も超パワーアップ!
前版ではストーマケア4ページ,栄養管理2ページだったのですが,
今回の改訂でそれぞれ12ページの充実した章になりました.
「vol.1消化器」は看護師さんや管理栄養士さんにも
多く使っていただいており,
もっと内容を充実してほしいという声が非常に多い章でした.
ストーマ交換の手順や豊富な製品画像,日常生活の注意など
盛りだくさんの内容になっています.
正直,今回ご紹介しきれなかった新設項目はまだまだあります!
前版より150ページも増量した新しい「病気がみえるvol.1消化器」を,
ここでは書ききれなかったことも含め,是非,手にとって体感してみてください!
(編集部S.Y)