[4~6年生向け]国試体験記:字が汚くても “自分でつくる”!書き換えも惜しまないノート作りで実力アップ(S大学 K.Nさん)
ノートを作る前は,『イヤーノート』などの参考書に,マーカーやペンで書き込む形をとっていました.
しかしその方法を続けていたところ,5年の進級試験前に大きな壁にぶち当たりました.
自分は字が汚くて,どんどん本が汚れていくのです….
そのため,本が徐々に読みにくくなっていきました.
それでもよいという考え方もあるかもしれませんが,
僕の場合は,本当に読みにくくなっていくので(笑),
このままじゃいかん…と思い,何か違うやり方はないかと考えるようになりました.
そんな時,国試直前を迎えていた先輩のノートを見せてもらいました.
ノート作りは,字が汚い僕にとっては,今まで敬遠していたことなんですが,
手探りで,自分もいろいろと試してみることにしました.
◆基本情報は本に依存,補足情報は視覚を意識
僕は字が汚いだけでなく,まとめる力がなくて,授業ノートもごちゃごちゃでした.
その結果,5年の時点で持っていたのは,ただ情報を書き溜めただけの「使えないノート」でした.
そこで,それまでも使っていた『イヤーノート』を,引き続き参考にしながら,
書き出す情報を決めました.
それから,文字だけになるのをなるべく避けるために,
パッと見て,頭の中で視覚的に再現できるように作っていくことにしました.
その頃にはちょうど6年になっていて,
ようやく本格的にやり始めた予備校のネット講座の解説を取り入れたり,
『病気がみえる』『レビューブック』などから,絵をコピーして貼り付けたり,
見よう見まねで絵を自分で再現してみることも始めました.
文字色は,ちょっと区別したい言葉は青,治療を緑,
禁忌や,自分が重要そうだと思うところを赤にしました.
文字情報を,なるべく視覚的にとらえられるように意識しました.
◆余白に情報を追加,最後は書き換えも
ノートの大きさは,持ち運びに便利なコンパクトなものがいいと思ったので,A5サイズ.
さらに,後から付け足せるように,ノートの左側に余白を作りました.
そのため書ける範囲はかなり狭くなってしまったんですが,
そのおかげか,細かい情報をあまり詰め込まず,要点だけしかノートに書かない,
という方針がかたまりました.
主に,「理解したこと」を書き留めていく感じになりました.
「これから覚えなきゃいけないこと」は,
別の紙に書いてスマホで写真をとっておいて,暇なときに見るようにしました.
ノートの余白には,新しく仕入れた情報を後からどんどん付け足していくのですが,
当然ながら,次第に埋まっていきます.
ペンで書いているので消せないし,どうしようかと考えました.
結局,余白が埋まってしまったページだけ,新しく作り変えていくことにしました.
想像つくかもしれませんが,この作業はめちゃめちゃ大変でした.
面倒になり,一時期はノートの更新をしなくなりました.
それでもなぜ再開したかというと,
過去問演習や模試を繰り返しやっていくうちに,
ノートの更新作業が多くなるほど,その分野が得意になっている気がしたからです.
作り変え作業を通して,その内容が頭に叩き込まれていました.
◆まとめ
ノート作りの利点は,後で見直しをしやすくなるということもありましたが,
今振り返ってみて一番よかったと思うのは,
要点だけを抑えられるようになったこと,
そしてそれを繰り返すことで実力が身についたということです.
勉強法はいろいろあり,どうやって勉強していくか悩んでいる人も多いと思いますが,
やはり自分のノートを作るのはおすすめです.
どうやって書き始めたらいいかわからない場合は,
『イヤーノート』をベースにするのがおすすめです.
構成が決まれば,あとは字が汚くても絵が下手でも,自分がわかればいいですし.
自分が試行錯誤して作り上げてきたものは,いずれ自分の大きな力になると思います.
最初は手探り状態だったので,周りからはすごく遠回りしているように見えたかもしれませんが,
自分で書くことで,昔勉強したことを簡単に思い出すことができ,
すぐに次のステップに進むことができました.
何より,試験当日のお守りにもなってくれます.
あくまでこれは僕のやり方にすぎませんが,少しでも参考になれば嬉しいです.
皆さんも国試対策,がんばってください!!
(S大学 K.N)