新着記事

[分析]データでみる110回国試(その5)
変化した英語問題

こんにちは,編集部M.Tです.
データでみる国試,第5回は,
「変化した英語問題」をテーマにお話します.

■109回から「実践的な医学英語」に

これから「英語の問われ方」についてお話していくのですが,
その前に皆さん,国試の必修ガイドラインをご覧になったことはありますか?
必修ガイドラインには,各分野・項目についての配点率が記載されています.
110回国試では「一般教養的事項」,つまり医学史や医学英語が
およそ2点分出題されることが,ガイドラインで事前に発表されていました.

医学英語は108回まで一般問題で問われていたのですが,
109回からは臨床問題で「英文紹介状」の読解として問われています.
それでは110回の医学英語の問題を実際に見てみましょう.

【110C20】
61歳の男性.自営業.旅客機内で耐え難い全身倦怠感を訴えた.2週間の仕事を終えて東アジアのある国から帰国するところである.たまたま同乗していた医師が機内アナウンスに呼応した.男性が現地の医療機関を昨日受診した際に渡された紹介状の一部を示す.
The patient is a 61-year-old man with a complaint of general malaise. Distended abdomen has been developed in these two days. He has a long history of drinking. However, he has never been treated on alcoholic problems.
On physical examination, his consciousness was clear. He had no fever. Icterus on his conjunctiva, several vascular spiders in his anterior chest and bilateral pretibial edema were observed. Moderate amount of ascites was detected by ultrasonography.
Therefore, I strongly recommended him to consult a physician in his home country as soon as possible.
機内での現症:体温36.5℃.脈拍88/分,整.呼吸数12/分.腹部に圧痛を認めない.
この情報から最も疑うべき疾患はどれか.
a 肝硬変
b 心不全
c 深部静脈血栓症
d 甲状腺機能低下症
e ネフローゼ症候群

この問題では引っ掛けとなるような所見の記載は見られませんでした.
alcoholic problem,Icterus on his conjunctiva(眼球結膜に黄疸),
vascular spiders(クモ状血管腫),
pretibial edema(前脛骨部の浮腫)といった言葉から
99.3%の受験生が正解の「a 肝硬変」にたどり着けていました.

「なんや簡単やん!」と油断している方!
侮るなかれ…昨年の【109F25】「英文紹介状」の問題は,
正答率83.0%であり,10人に1,2人が失点していたことになります

必修臨床は1問落とすだけで3点の失点となります.
必修問題で許される失点は基本的に一般・臨床あわせて40点ですから,
たった3点と油断していると,痛い目をみることになるかもしれません.
(国試の合格基準についてのメルマガはこちら!)

是非ともみなさんには試験当日までに,
医学英語の対策をしておいていただければと思います.
そこでオススメしたいのが,
『QB必修』の英語予想問題『レビューブック必修・禁忌』付録の「DOCtan」です.
この2つを使うことで,知っておいた方がよい英単語や,
意味の推測に役立つ接頭辞・接尾辞がスムーズに勉強できると思います.

今回は「英語問題」についてお話しました.
いかがでしたか?

最終回となる次回は,
・110回の難問・割れ問
・リベンジ問題って何?
の2つをお送りします.
お楽しみに!

(編集部M.T)

同シリーズの書籍・関連書籍

関連する記事

カテゴリー