[5年生向け]国試からみる,臨床実習のポイント!(その2)
研修に向けて手技を学ぼう!

皆さんこんにちは,編集部のM.Tです.
先週からお届けしている
「国試からみる,臨床実習のポイント!」
第2回の今日は「研修医に求められる手技」についてお送りします.

■ 研修に向けて手技を学ぼう!

前回のメルマガでは,「OSCEで学んだ手技」について
国試で出題されるため復習が重要,という話をしました.
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9655.html
しかし,国試で問われる手技の知識はOSCEの内容だけにとどまりません.
どれくらいのレベルの内容が問われたのか,110回国試の問題をみてみましょう.

【110C2】
高度の呼吸困難を急速にきたした患者に,救命のため迅速に外科的気道確保を行うこととなった.前頸部の模式図を次に示す.
気道に入る最も適切な部位はどれか.

110C2

a ①
b ②
c ③
d ④
e ⑤

救急での外科的気道確保についての問題でした.
輪状軟骨と甲状軟骨の間にある
輪状甲状靭帯が最も適切であり,正解はcです.
正答率77.2%と5人に1人は間違えた問題でした.

このように,「OSCEで学んだ手技」と同様に,
「研修医になってすぐに使う手技」についても国家試験でよく問われます.
ただ漠然と「穿刺・切開」とだけ覚えていると,
どこにアプローチすればいいのか,
どうやってその部位を探せばよいのかわからないまま,
臨床現場に出ることになってしまいます.

国試や臨床現場で困ることがないよう,
「研修医になってすぐに使う手技」についても
しっかり勉強したいところですね.
研修医に求められるレベルの手技について
「まだ免許持ってないし,学生には出来ないことだから」
と後回しにするのではなく,できるだけ近くで見学して,
実習中に学べるものはすべて学ぶようにしましょう.

また,張りついて見ていると,学生でも可能な手技については
その場でトライさせてくれることもあります.
なおさらしっかり見学するのが吉ですね.

今回はここまでです.いかがだったでしょうか.
次回も110回国試を通して,
病院実習のポイントを考えていきたいと思います.
それではまた来週.

(編集部M.T)

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