[6年生向け]国試体験記:理解とイメージと「…なのに!」を見つけよう

こんにちは,編集部のY.N.です.
いよいよ師走に突入ですね.皆さんも気合を入れて勉強に励んでいることと思います.
さて,今回のメルマガは,QBの活用法に関する体験記です.
ぜひ,参考にしてみてください.

◇◇◇

理解とイメージと「…なのに!」を見つける
T大学S.H.

◆まずは疾患の病態・イメージを付ける!◆

疾患の病態やイメージの理解が不十分だと,問題を解いてもすぐに忘れてしまいます.
私は5年生の実習の合間にQBを解いていたのですが,6年生でQBを見返してみると,
覚えのない問題や黄色いラインマーカーがいっぱいでした.
疾患の病態が身に付いていない人は,まず理解することから始めてください.
病態をつかんでから検査値など細かいところを覚えていくと,
考えられるところは覚えなくていいので,余計な労力がかからないで済みます.
私はこれらを身に付けるのに,
予備校のネット講座で疾患を説明している部分と,イヤーノートの疾患の概念が書かれている青い囲みの部分を利用しました.
また,ネット講座をみたら,疾患の説明部分のページを全てコピーし,
自分のまとめノートの元を作りました.

 

◆問題演習と「…なのに!」を探す!◆

疾患のイメージを付けた後は,QBオンラインで問題演習を行いました.
1周目問題で間違ったところや,自分のイメージと違った,「…なのに!」(例:リンパ球性下垂体炎では下垂体前葉ホルモンの低下を認めるが,プロラクチンは上昇する)
を見つけてはノートに書き込んでいました.
また,気になる解説は書籍のQBにラインマーカーを引いていました.
私の学校では毎週頭にテストがあったため,週に1~2科目,テスト科目のQBの1周目問題と,他に自分が気になる科目の問題を解いていました.

 

◆知識の再確認・細かいところのチェック!◆

卒試が終わった秋頃は,卒試のはじめの方の科目(メジャー)を忘れかけていたので,
それらの知識の再確認とQBの復習を行いました.
知識の再確認にはイヤーノートを使い,検査・治療の優先順番を覚えていきました.

というのも,国試や模試でこれら2つの順番を覚えていないと解けない問題に必ず出会うことになるからです.
例えば,原発性アルドステロン症の検査.
アルドステロン/レニン比,カプトプリル試験,立位フロセミド負荷試験,生理食塩水試験,選択的副腎静脈サンプリング検査,
それぞれの検査がどの段階で行われるのか,スクリーニング・確定診断・局所診断のどれなのかが分からなければ,これらが選択肢に並んだときに解けないからです.

一方,QBはオンラインで1周目問題を全て解き直し,間違えたところはノートに書き込み,
すでにノートに載っていればマーカーを引くという作業を繰り返していました.

 

◆見えてくるQBの苦手・得意な問題◆

私は回り道をした分,6年生では時間がなかったため1周目問題しかやりませんでしたが,
どの問題も3周以上は解くようにしました.
3周目になると自分がどういう知識を持ってこの問題を解いていたのかが分かってきます.
というのも,QBオンラインには過去3回分の解いた日,正誤,選んだ選択肢が記録されており,

○○○→簡単な問題
××○→知識が付いた
○○×→知識が付いたら今まで気づかなかった引っ掛け選択肢に引っかかるようになった
△△△→いつも勘で解いている
×××→苦手

というように,自分がこの問題に対してどのように戦ってきたのかが見えてきます.
さらに,×××の問題からは,

毎回選んでいる選択肢が違う → 本当に全然分かっていない
毎回同じ選択肢 → ずっと勘違いをしている

など,いつも間違えている問題ということだけでなく,自分の持っている知識の質も見えてきます.
過去の演習の記録を見ることで,「あー,この問題また間違えた!」という印象が残り,苦手だった問題が覚えやすくなりました.

 

◆直前期はとにかく問題演習◆

直前期は,QBオンラインの苦手な科目の一般問題の1周目問題,
1周目問題で間違えた問題,回数別演習,今まで受けた模試の復習をしていました.
この頃には,問題をスラスラ解けるようになっているので,自分の解こうとする気力次第でどれだけでも解けます.
また,友達と問題を出し合い知識の確認をして,本番に臨みました.

以上が私の勉強法です.
国試までは長いようであっという間です.
辛いこともありましたが,自分の勉強に集中できるいい時間でもありました.
友達と一緒に頑張ってください!

◇◇◇

(編集部Y.N.)

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