[6年生]国試に出題されやすい分野ランキング 2009
こんにちは.編集部のQ野です.
いよいよ10月になり,国試まで4ヵ月とちょっとになりました.
残りわずかの時間,効果的に時間を使いたいですよね.
でも,どの科目を重点的にやればいいか,迷っていませんか?
どの科目が大事か,というのは,
早い話が,どれだけ出題されているか,ということですよね.
では,近年5回分の国試でどの分野が多く出たかを見てみましょう.
この表から,出題数の多い科目と,
あまり出題のない科目を見分けていきましょう.
そうすることで,
勉強の重心をどこに置けばよいかがハッキリして,
メリハリのついた勉強をすることができる,というわけです.
では,中でも【最重要科目】となる科目はいったい何なのでしょうか?
全25科目を,出題割合に応じて3段階に分類しました.
(分野に分けることのできない問題が多い「医学総論」は除外します)
最重要科目 ◆◆◆
5年間の合計出題割合が4%を超える科目,
つまり,国試で20問以上問われる科目は,
【最重要科目】といえるでしょう.
「消化管」「肝・胆・膵」「循環器」「代謝・内分泌」
「呼吸器」「神経」「小児」「産科」「精神科」「公衆衛生」
がこれにあたります.
内科・外科系の中では,「神経」「循環器」「呼吸器」がトップ3.
やはりバイタルに直結する臓器は超重要ってことと,
疾患が多いってことがポイントですね.
これに「代謝・内分泌」「消化器」が続きます.
コモンディジーズが多いのはもちろん,
コモンでなくても国試定番の疾患が多いってことでしょうか.
これらに匹敵するのが「小児科」「産科」.
卒後臨床研修などでも重視される(されていた)科はやはり強かった.
これら最重要科目は,他の学生も高い意識で勉強しています.
苦手意識がある人や,あまり得点できない人は,
今からきちんと勉強して,確実に得点できるようにしましょう.
さて,これらの科目をはるかに凌駕して
ダントツの1位に輝くのが「公衆衛生」!
「公衆衛生」は,問題集の厚さに対して他の科の倍近く出題されるので,
やれば得点力がつく,
一般問題に集中して出題されるため,やらないと一般落ちに直結する,
という点で,圧倒的に重要!
冬は「公衆衛生」を徹底的に対策しておくことをオススメします.
「精神科」も隠れたエース級.
産科・小児科同様,卒後臨床研修でもウェイトをおかれた科は強いですね.
『QB』の厚さから考えると,一番コストパフォーマンスがいいかもしれません.
準重要科目 ◆◆
合計割合が2~4%の科目,
つまり国試で10~20問程度問われる科目は,【準重要科目】といえます.
「腎」「血液」「感染症」「救急」「婦人科」
「眼科」「耳鼻科」「皮膚科」「泌尿器」
がこれにあたります.
【準重要科目】は,メジャー科目の中では比較的出題の少ない科目,
そしてマイナー科目が入っています.
最も得意・不得意が出やすい科目群なので,
得意な科目できちんと得点し,苦手な科目をどれだけ底上げできるか
が,合否を分けることになります.
【最重要科目】の対策をきちんと終えてから,
【準重要科目】の頻出疾患や必修出題を念頭に対策をしておきましょう.
低出題科目 ◆
合計割合が2%以下,
つまり国試で10問も問われない科目は,【低出題科目】といえます.
「アレルギー・膠原病・免疫」「中毒」「麻酔」「整形」「放射線」
がこれにあたります.
毎年1~数題程度しか出題されず,
細かく対策をしても得点につながりにくい科目です.
時間に余裕がない人は,時間をかけず,
ざっとおさらいするくらいの対策にしておけば十分でしょう.
◇◇◇◇◇◇
ところで,『QB2010』に掲載されている【1周目問題】,いま大好評なんですが,
http://web-informa.com/benkyo/qb/20090407/
この1周目問題の基準,覚えていますか?
【1周目問題】とは,ドクターと学生の意見を参考にセレクトした問題のこと.
その選別方法は,
「近年5回分」+「それ以前でも解いておきたい問題」-「近年5回でも難問・悪問・奇問」
でしたね.
つまり,5回分はほぼ全問やるんです.
ということは,1周目問題をやるだけで,先に掲載した表と同じ配分で,
【最重要科目】は多目に
【準重要科目】は普通くらいに
【低出題科目】は少なめに
演習できるようになっているんです!
(『QB2010』に掲載されているのは98~102回なので,
上の表とまったく同じ割合にはなりませんが,ほぼ同じです)
1周目問題で「リンカクをつかんでから本気を出す」勉強法をしている人は,
上の表を意識しなくても,半分のスピードで,
科目の重要度の違いを体感できるんですね.
◇◇◇◇◇◇
上のよう分類を見たり,【1周目問題】をやったりしたうえで,
自分の国試対策の進行度や,得意・不得意を考えてみれば,
どの分野を対策すべきか見えてくるのではないでしょうか.
残りの4ヵ月間,限られた時間を効果的に使って,
有意義な時間にしてくださいね!
(編集部 Q野)