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[5年生向け]国試からみる,臨床実習のポイント!(その2)研修医に求められる知識

こんにちは,編集部のA.Mです.
先週からお届けしている
「国試からみる,臨床実習のポイント!」
第2回の今日は,「研修医に求められる知識」についてお送りします.

■国試のその先にあるのは研修!

臨床実習中,みなさんと一緒にいる時間の長い医療者は誰でしょうか.
あるいは,実習中にまず頼ろうと思うのは誰でしょうか.
この質問に,研修医と答える学生さんがいらっしゃるかもしれません.
私も学生だったとき,研修医の先生を頼りにすることが度々ありました.

では,研修医の先生方とみなさんの違いはなんでしょう.
一番大きな違いはもちろん,医師国家試験を突破したかどうか
ということになりますよね.
医師国家試験のその先にあるのは臨床研修.
そんな臨床研修で必要となる知識が国試で問われるのは
当たり前といえば当たり前です.

112回でも,研修医となり病棟管理を担当した際に必要となる
知識を問う問題が出題されました.
実際の問題をみてみましょう.
まずは呼吸管理の問題です.

【112B11】
酸素投与法,酸素流量と想定される吸入酸素濃度の組合せで正しいのはどれか.
a 鼻カニューラ2L/分────────20%
b 鼻カニューラ4L/分────────50%
c マスク6L/分───────────80%
d リザーバー付きマスク7L/分────50%
e リザーバー付きマスク10L/分───90%以上

必修問題ですが,みなさんわかりますか?
正解はe,正答率は必修問題としてはやや低い73.7%でした.
リザーバーマスクの場合,流入×10で大まかな吸入酸素濃度を計算できます.
実臨床ではいろいろな形で酸素吸入が行われていますが,
薬剤投与時と同じく,酸素もどの程度投与するのかを理解していなければなりません.
呼吸管理の問題は,他にも【112A41】などがありました.

では次の問題,近年多く出題される,輸液の問題です.

【112C4】
末梢静脈路から1Lの維持輸液製剤(電解質組成:Naイオン35mEq/L,Kイオン20mEq/L,Clイオン35mEq/L)を投与する際,この製剤に追加できるカリウムの最大量(mEq)はどれか.
a 2
b 4
c 20
d 40
e 200

1日のカリウム必要量から追加可能な最大量を求めるこの問題.
正解はc,正答率はなんと42.9%!
受験生も迷った問題です.
このように,答えが単に輸液をする,というだけでなく,
その詳細まで問われることがとても多くなっています.
ちなみに次回は一歩進んで,投与速度や濃度も問われるかもしれませんよ!

輸液の問題は,【112C36】【112D28】【112D43】と多数問われています.
今後も細かい知識まで問われると思います.
では,どうやって対策すればよいのでしょうか.

■研修医の行動をしっかりチェック!

先程も言ったとおり,呼吸管理や輸液の管理は研修医になったときに必ず行います.
研修医にとっては上記の問題のような知識は必須です.
ということは,実習中,研修医が行っていることを見ていれば,
国試で問われるポイントがわかりそうですよね.
また,知らなかった知識については(仕事のじゃまにならないタイミングで)
先生方に聞いてみるのもいいと思います.

■知識だけじゃない!手技も必見!

ちなみに,前述のような知識だけではく,
手技に関しても,研修医が行うことであれば問われます
(今年は【112B47】の血培の検体採取などがそれにあたります.)
「研修医がする手技は研修医になってからできるようになればいい」
と後回しせずに,病院実習で機会があれば必ず見学しましょう.

ただ,漫然と手技を見るのではなく,手技そのものや使用している医療器具,
絶対に間違えてはいけないことややってはいけないことなど,
これらのことを理解することが重要です.
そして,ときに指導医・研修医の先生方の代わりに実践できることがあります.
価値ある経験になること間違いなしです!

今回はここまで.
次回も112回国試を通して,病院実習のポイントを考えていきたいと思います.
それではまた来週.

★メルマガで紹介した問題の詳しい解説は,
QBオンラインや『112回医師国家試験問題解説』でチェック!

(編集部A.M)

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