第112回 医師国家試験【体験記】なんとなくの理解をなくす！～苦手分野を1日で克服How to～

こんにちは．編集部A.Kです．
国試まであと2ヵ月前を切りました．
直前期，みなさんどのような勉強をしているのでしょう？

今日は，112回国試を乗り切った先輩の体験記「直前期対策～苦手科目編～」をお届けします．
5年生の方もとても参考になる勉強法と考え方なので是非お目通しください．

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なんとなくの理解をなくす！～苦手分野を1日で克服How to～  
（東海大学　Y.Yさん）

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■その科目，本当に理解できてますか？

私は5年の始めから，「Q-Assist」と『クエスチョン・バンク』（以下『QB』）を併用して，

クリクラで回っている科の勉強を始めました．
なぜ早い段階から勉強を始めたかと言うと，私の学校では2週間に1回実習する科が変わり，
その最終日に『QB』から出題されるミニテストがあるためです．

6年の春頃まではミニテストの対策として，「『QB』を解く」ということをかなり重要視していたと思います．
ただ，「理解ができているか？」ではなく「自分が間違えずに解けるか？」ばかりに注力していたため，

選択肢の細かい解説，基本事項，補足事項等はささーっと目を通し，

どの科目も「なんとなくわかった気」になっていました．

そうやって「なんとなく」やってきて迎えた卒業試験．
私の学校の卒試では『QB』からも出題されるため，卒試の勉強としても『QB』を何周か解きました．
この辺りから，ようやく「解く」ことよりも「問題をかみ砕いて理解し，自分のものにする」ということを意識し始めました．
そこで初めて，循環器が苦手だ！！！という事実に直面しました．

■問題をかみ砕いて理解し，自分のものにする

確かに思い返してみると，クリクラの時から心電図や不整脈が苦手でしたが，

「なんとなくわかっている気になっていた」のでそこまで焦りを感じたことはありませんでした．
しかし，国試直前に受けた模試の必修問題に循環器が出て，心電図を読めない自分のやばさを実感しました．
やばい，どうしよう，まずい．でもあと国試まで1ヵ月…かなり焦りを感じました．

元々私は，1ヵ月ごとにスケジュールを立てて勉強に取り組んでいたのですが，

直前の1ヵ月は体調を崩してしまった時や，

勉強がうまくいかなかったときのために勉強の予備日を設けていました．
その予備日を丸1日利用して，循環器をマスターするぞ！！！と気合を入れました．

私は循環器の中でも特に，不整脈およびその治療，心電図（基本的なことから全て）がしっかり理解できていなかったので，
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①『QB』の不整脈の項目を解く
②『病気がみえる』（以下『病みえ』）でさらに細かく確認する
————–
という方法を取りました．

抗不整脈薬はこんがらがってくるので，自分で表にまとめ，部屋の見えるところに貼りました．
「mediLink動画」の直前講座で循環器の範囲も視聴しましたが，こちらもとてもまとまっていて非常にわかりやすかったです．
そして復習を兼ねて，『病みえ』で基本的な心電図の読み方を理解した後は，『QB』に出てくる心電図を自分で全部読み，

次のページの解説と照らし合わせて確認していました．
丸一日，苦手範囲の克服に臨んだおかげで「なんとなく」から「しっかり」理解できるようになりました．
なにより，
苦手を克服できた！国試に出てきても怖がらずに解けるぞ！！！
ということが，私にとって大きな自信となりました．

■最後に

直前期の苦手分野対策
苦手な分野をあえて避けて，国試に臨む方法もあります．
そういうスタイルをとる人もいるでしょう．
ですが，循環器などのメジャー科は必修問題にもバンバン出題されることが予想され，

逃げるとあまりにそのリスクは高いと感じたので，直前だろうとしっかり苦手克服して自信をつけて臨もう，と決意しました．

国試直前に苦手分野にあえて取り組む，というのはなかなか勇気のいることですが，

1日だけでも時間を設けて集中してやることで，得るものは必ずや大きいと思います．
最後まで諦めない，その心こそが国試に打ち勝つための精神に繋がるのではないでしょうか．

自分の苦手分野の克服は必ず自信につながります．
最後まで諦めずに不安な要素を一つ一つ解決していくことをお勧めします．

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いかがでしたか？
12月でもできる対策．とても参考になりますね．
自信をつけるためにも，マネしてみてはどうでしょうか．

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