国試

第112回 医師国家試験【体験記】まだ諦めるのは早い!~11月からエンジン全開・国試直前期対策~

こんにちは.編集部A.Kです.

 

マッチングも発表も終わり,卒業試験の山も越え,
気がついたら11月.

 

とうとう国試対策ラストスパートか…!?どうしよう!
そんな気持ちの6年生のみなさんも多いのではないでしょうか.

 

今日は,直前期を計画的に過ごすことで国試を見事乗り切った先輩の体験記を紹介しますね.
ぜひ,この11月頭に読んで,
以降の冬場を乗り切るヒントにしていただければと思います!

 

◆◆◆

まだ諦めるのは早い!
~11月からエンジン全開・国試直前期対策~

(東京慈恵会医科大学 Y.Y さん)

◆◆◆

 

■気がついたらこんな時期.効率よく進める計画をたてよう!

 

私の大学では6年の7月まで臨床実習がありました.

この実習期間のうちに問題演習部分以外の映像講座を一通り終えました.

 

続くマッチングを終え,のんびりと『クエスチョン・バンク』(以下『QB』)を解いていましたが,
9月からは卒業試験に追われ,その対策で手一杯になりました.

 

さらに部活動も続けていたため『QB』を終えられないまま,あっという間に11月になってしまいました.

 

この時点でまだ手を付けられていない『QB』の科目が多かったので,
やるべきことに優先順位をつけ,
残りの3ヵ月間でいかに効率よく国試に向けた勉強を進められるかが重要だと考えました.

 

 

■11月~12月:理解できている科目,復習がより必要な科目を選別

 

卒業試験も終わり,11月から本腰を入れて国試対策を始めました.

 

「卒試で全科目勉強したはずだから大丈夫」と思い,
『QB』をはじめから解こうとしましたが,メジャー科目でも様々な知識が抜け落ちていました.

このままバラバラな知識を詰め込むだけでは,すぐにまた抜け落ちてしまうと感じたので,
映像講座のノートを読み返し,理解できている科目,復習がより必要な科目を選別しました.

そして,苦手科目に分類した『QB』から手を付けはじめました.

 

苦手なこともあってか,この頃は一番『QB』の進みが遅く焦りを感じましたが,
細かいところにこだわりすぎず,まず全体像をおさえることを目標にしました.

新しく得た知識,参考書などで調べたこと,わかりやすい図などを,
問題演習しながらノートに付け加えていきました.

早めに『QB』を終了できるよう,
得意科目は1周目問題にとどめ,とにかく全体を見終えることを徹底しました.

 

12月の模試では,まだ手を付けられなかった科目も多く,必修は8割ギリギリであり,
特にマイナー科目,公衆衛生の結果は散々でした….

この結果に恐怖を感じ,公衆衛生は12月末に一通り対策を終えられるようにしました.

公衆衛生は映像講座をとっていなかったため,『QB公衆衛生』を買って取り組みました.
細かな知識は『公衆衛生がみえる』で確認し,覚えるべき法律や内容などは別にノートを作りました.
(編集注:最新『QB公衆衛生』と『レビューブック公衆衛生』,10月20日(土)より好評発売中!)

 

 

■1月:必修対策のスタート時期を後悔.なるべく早く始めよう!

 

公衆衛生も一通り終え,自信をもって受けた1月の模試でしたが,ここでも試練がありました.

 

一般・臨床の点数はなんとか踏みとどまりましたが,必修では8割を切ってしまいました.
今まで必修は8割を超えられていたので完全に油断していました.
急いで『QB必修』を購入し,解き始めましたが,

予想問題を除いたとしても,問題数が多かったため,

移動時間や隙間時間にも解くはめになってしまいました.

 

必修は8割を切ってはいけないというプレッシャーがあったため,この時期はかなり辛かったのを覚えています.

もっと早く必修対策をすればよかったと後悔しました.

 

 

■2月~国試前日:追い込みで3年分国試を解きなおす

 

この時期は追い込みとして,公衆衛生と直近3年分の国試の過去問を解きました.

 

公衆衛生は『QB』で間違えた問題を復習し,
最後に確認しておきたいこと(法律や届け出など)をまとめたノートを読み返しました.

国試の過去問は,本番を想定しマークシートを使いながら解きました.

これはすべての分野の総復習をするのに最適でした.

前日は直前講座も受けましたが,国試は体力勝負ということで,
苦手科目の今までのノートをさらっと見直し,早めに寝ました.

 

 

■本番当日:自分を信じて挑もう

 

本番中は自信をもって答えられない問題も多く,すごく落ち込みそうになりましたが,
周りも同じ状況のはずだと思い,最後までやり遂げました.

 

マークミスのチェックだけは徹底しました.
休憩時間は思っていたよりも短く感じ,

ノートをあまり読み返すこともなく,休むことに専念しました.

 

答え合わせをして次に向けて整理をしている人など休憩時間の過ごし方は人それぞれですが,

周囲のことは気にせず,自分の過ごし方を徹底すれば良いと思います.

 

1日目の夜は答え合わせをせず,

自分が気になった問題をチェックするのみにとどめ早めに就寝しました.

 

 

■最後に:

 

国試は要求される知識量が多く,必ず抜け落ちてしまう分野があります.

そのため,細かいところにこだわるよりも,

全体像をつかみ,それを何周もするイメージが大事だと思います.

 

模試の成績などで焦ったり,諦めたくなったりすることは何度もあります.
しかし,たとえスタートが遅れ,国試まで残り3ヵ月になったとしても.

優先順位をつけ,焦らずこなすことができれば結果は必ずついてきます.

あとはマークミスに気を付け,2日間試験に集中する,これだけです.

 

国試後は楽しい生活が待っているので,頑張ってください.

 

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(編集部A.K)

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