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[5年生・6年生]新・リンカクをつかんでから本気を出す国試対策 (2)

こんにちは.メディックメディア編集部のMです.
今回は,

「ほとんど勉強してこなかったのに国試にはしっかりと確実に受かった先輩たち」

の例として,O大のG君の話をしますね.

彼は,そこまで勉強してこなかったにもかかわらず,
知り合いに「社会に出るなら飲み屋でバイトしろ」っていわれて,
バカ正直に冬までバイトしてしまい,それでも国試にはしっかり受かりました.

彼の勉強の最大のポイントは…

「最初は,過去5年間の問題だけにしぼって解く」ということです.

この方法だと,QBの問題は4割~5割削減できます.これなら早いです.

また過去5年分なら,頻出疾患は1~2問は出題されているので,
これで基本はおさえられると思います.
また5年分なら,出題委員の先生がだいたい同じなので,
難易度の傾向や雰囲気もつかめます.

もちろん,「過去5年分しかやらなくてもいい」ということではありません.
「過去5年だけ先にやっておく」ということです.残りの問題は2周目でやればいい.
全体像を早く把握できるようになることを優先するのです.

G君は,細かいことにこだわらず,『QB』をさーっと解くことに集中しました.
自信をもって正解できた問題は解説を流し読みする.
正解したけど自信はなかったところと間違ったところは解説をしっかり見ます.

で,それで納得いったらすぐ次の問題へ.
納得いかなかったところだけ『病気がみえる』や『STEP』や成書を開くんです.

そして,その科の勉強に固執しすぎず,
最低限おさえておいたほうがいい問題を解けるようになったら,
すぐ次の巻に行きました.

カンペキじゃなくていいから,とにかく『QB』のメジャーを1周終らせる.

そうすると,「ぱぁっと視界が開けた気がしてくる」

「本棚に『QB』がならんでるのをみて,あー,いまはかなり間違えるけど,
この範囲をだいたい解けるようになれば受かるんだーって実感がもてるようになる」
(by O大G君)

こういう人,結構多いんです.
ここ数年で知り合った学生も,こういう話をしてくれていました.
いくつか紹介してみましょう.

「もちろん結構わかってないことだらけなのは自分でもわかってる.
でも国試のリンカクはおさえた」.
「後はひとつひとつの科を本気でつぶしていくだけだって感じがしてくる」
(by N大Y君)

全体像がイメージできたとたん,国試までのカレンダーにリアルな実感が持ててきて,
「この調子なら,2周目はできそうだからがんばろう」とか,
「12月は苦手だけど出題範囲が多い神経を復習しよう」とか,
「1月は公衆衛生と『QB』の間違った問題の復習やろう」とか,
自分にとって適切な「やることの優先順位」がはっきりわかってきます.

こうなると勉強がはやいんです.

『QB』って何冊もあって,どの巻も初めて解くときにすごくパワーがいりますね.
でも間違いが多くてもさっと解いて,次にいって…ってやって,
全巻通しでみてみると,2周目はすごくやりやすいんです.

「知らない道を車で走ると長く感じるけど,知ってる道だと早く感じるのに似てる」
(by Y大N君)

この感じ,よくわかります.

「TEC●Mの模試も,はじめて受けたときは勉強してない分野ばかりで,
解いていて苦痛.復習する気がおきない.
でも,わかってないなりに大体の範囲目を通しておくと,がぜん面白くなる.
間違ってても復習する気が起きてきて頭に入るようになる」
(by K大C君)

その1で紹介したT君と対照的ですね.

「ざっとでも『QB』解いた科は,
頭の中に “循環器”とか“神経”っていう“器”ができていて,
模試で間違えても,その器に正しい知識を入れやすいし残りやすい.
でも『QB』を解いていない科はその“器”ができてないから,
知識が定着しないで流れていってしまう」
(by T大S君)

で,

「一つの科がわかると,
苦手だった他の科もわかるコツをつかめたような気がしてくる」
(by K大C君)

これってなんか大学受験のときと似てませんか?

現役って,全範囲にひと通り目をとおしてから成績がグンって伸びてくる.
あの感じと一緒です.

要は,このように,全体像をつかんだ上で,
自分の苦手範囲や優先順位を把握し,
国試までの残り時間を逆算して,自分の状況にあった勉強ができる人が
「要領がいい」んだと思います.

たとえが多くて混乱させちゃうかもしれないんですが,
こういうイメージで国試対策をみてみるといいかもしれない.

小学校のときに,日本の白地図を色鉛筆でぬりませんでした?
あれをイメージしてみてください.

1回の授業時間内で,きれいにぬりつぶすとしますよね.
このとき青森県を徹底的にぬってから秋田県をまた徹底的にぬって…
だと,限られた時間では終わらないかもしれない.

だから,まず47都道府県のリンカクだけを色鉛筆でぬってみる.
そのあと,ひとつひとつの県をざっとぬっていく.リンカクがあるとぬりやすい.

で,全体を見直してみる.ぬり残しがあればそこをきれいにぬる….
こういう感じで『QB』の消化管やら循環器やら小児・産婦やらを
ぬりつぶしていくんです.

まさしく,「リンカクをつかんでから本気を出す国試対策」って感じです.

じゃあ,どうすれば上手く早くリンカクをつかめるんでしょう?
そもそも国試で勉強しなきゃいけないことってとても多い.
なにせ試験だけでも3日です.

だから,コンパクトにまとまっていると評判の『QB』だって,
5箱+公衆衛生+必修と
ほかの医療系の国試にくらべれば相当大ボリュームです.

いくら「リンカクをつかむ」のが大事といったって,
1周するだけでも,相当キツイ.

そこで,次回,『QB』の1周目問題を使った勉強法を紹介します.

(編集部 M)

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