第113回医師国家試験【体験記】『year note ATLAS』でゲーム!
こんにちは,編集部のR.Kです.
第113回医師国家試験に見事合格した先輩から『year note ATLAS(イヤーノートアトラス)』(以下,『ATLAS』)の活用術(ゲーム形式の勉強法)について教えていただきました.
普段『ATLAS』を使ってくださっている方も,そうでない方も,
ぜひ読んでください!
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第113回 医師国家試験【体験記】ATLASでゲーム!
(東京医科歯科大学 Y.Nさん)
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●画像問題を克服したい!
私が実際に国家試験を受ける直前の勉強法として有用だと思った『ATLAS』の使い方を紹介したいと思います.
私は,6年生になってから『ATLAS』を各疾患の所見などの確認で使い始めました.
(編集注:『ATLAS』は『イヤーノート』の付録本です)
初めは疾患を学んだ後の検索のツールとして『ATLAS』を参照するということがほとんどでした.
しかし,勉強を進めるに従って,画像問題に対する苦手意識を自覚するようになりました.
何か対策をしようと思いついたのが,疾患当てゲームです.
これは,重要疾患の画像問題について,友人と出題しあって確認するというものです.
私は,残り勉強時間の少ない試験前の1~2週間にそのような勉強法を取り入れることにしました.
この勉強法の利点としては2点あったと思います.
《各疾患の画像所見を見比べながら覚えられる》
1点目は,各分野の疾患を集中的に学ぶことができる点です.
具体的には腎病理や,血液疾患などです.
これらの分野は,画像が診断に直接つながるような分野で,比較しつつ覚えていくことはとても大切になってきます.
『ATLAS』は分野別に画像が並んでいるので,画像を比較しながら特徴を掴むことができました.
もちろん,画像だけでは診断が難しい疾患([例]脳の造影CTにおけるring enhancement:転移性脳腫瘍,膠芽腫,脳膿瘍で鑑別が必須)や,診断ができても解くことが難しい問題([例]ATLと診断できても治療法まできちんと理解していないと解けないもの:113A73―ATLAS G29)もあるので,その際は『イヤーノート』や『レビューブック』などで網羅的に勉強するよう心がけました.
《短時間で多くの疾患を網羅できる》
2点目は,国家試験直前の勉強として多くの範囲を短時間で復習することができる点です.
直前期は,いかに少ない時間を有用に使い,自分の苦手項目を学習するかがポイントになってきます.
この勉強法では,画像を見て疾患を当てるといった単純なルールで進めるので,短い時間で多くの疾患に触れることができます.
また理解が浅い疾患と出会ったら,友人とともに調べて復習することで,効率よく様々な疾患を学ぶことになり,お互い苦手な箇所を補いながら,多くの分野を一気に復習することができました.
また,どうしても勉強がマンネリ化して,ただ問題を解くだけだと飽きてしまうこともあると思います.そんな時に『ATLAS』を見ながら勉強することはとても有用かつ息抜きになり,良かったと思いました.
●実際の国家試験にも出題された!
2つの利点もあり,国試直前まで,友人たちと『ATLAS』を使用してゲームがてら勉強を続けていました.
本番の日を迎え,実際に国試を解いていて驚きました!
一番始めに受験する「A問題」から,『ATLAS』に掲載されていた画像を理解していれば解ける問題が出たのです.
具体的には,小児科の川崎病(113A60〔108I56と同じ写真←これは国家試験の画像の使いまわしでした〕)の問題でした.
(編集注:問題番号をクリックすると,QBオンラインで実際の問題を確認できます)
他にも血液や呼吸器の問題など,画像さえ分かっていれば文章を読まずとも出題疾患を診断できてしまうような問題が多数出題され,
「『ATLAS』使って画像対策しておいてよかった~」と思わずにはいられませんでした(笑)
(編集注:113回国試含め,国試では『ATLAS』を確認しておけば解ける問題が多くあります!画像問題対策についてコチラで紹介中です.)
繰り返しになりますが,画像が診断に直接つながるような分野を,比較しつつ覚えていくことはとても大切です.
楽しく使えて,かつ国試対策に直結する『ATLAS』.本当におすすめです.
是非皆さんも『ATLAS』を使った勉強法を試してみてください!
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いかがだったでしょうか.
みなさんもこの体験記を参考に,自分の勉強法に組み込んでみてはどうでしょうか.
Y.Nさん,貴重なお話ありがとうございました!
(編集部R.K)