病気がみえるシリーズ
『病気がみえるvol.14皮膚科(第1版)』本日発売!
こんにちは,編集A.Mです.
世間がクリスマスでざわついている本日,
ついに『病気がみえるvol.14皮膚科』が発売となりました!
(地域によっては数日遅れる場合がございます.ご了承ください.)
本屋さんではこんな↓POPとともに置かれていると思います.
ぜひぜひお手にとってみてくださいね.
さて,今日は本の中身を一部ご紹介.
みなさん,皮膚科といえば真っ先に思い浮かぶ疾患ってなんですか?
アトピー性皮膚炎や母斑,乾癬などがメジャーどころではないでしょうか.
加えて水疱症(天疱瘡,類天疱瘡など)と悪性黒色腫が個人的には思い浮かびます.
というわけで水疱症と悪性黒色腫の誌面を御覧いただきたいと思います.
■□水疱症□■
まずは水疱症です.
私が学生のときに水疱症の勉強をしていて覚えづらいなぁ…と思っていたのが,
水疱性類天疱瘡と後天性表皮水疱症の鑑別です.
いずれも表皮下水疱を形成し,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にIgGやC3の
沈着を認めますが,どちらかが表皮側,どちらかが真皮側への沈着になります.
どっちがどっちだったか覚えていますか?
正解は水疱性類天疱瘡が表皮側,後天性表皮水疱症が真皮側ですね.
本書では病理画像を掲載するだけでなくイラストも添えて説明をしているので,
それぞれの病態とともに検査結果を理解することができます.
また,他の水疱症(例えば尋常性天疱瘡と落葉状天疱瘡)についても,
しっかり鑑別点が載っていますよ.
私のように水疱症の疾患の鑑別を覚えるのに苦労している方はぜひご一読ください!
■□悪性黒色腫□■
次は悪性黒色腫です.
皮膚悪性腫瘍の代表疾患です.
メラノサイト由来の悪性腫瘍であり,良性の色素斑(色素性母斑など)との
鑑別が重要になります.
次のような見た目の場合,悪性黒色腫を疑う必要がありますね.
肉眼所見では見分けがつかない場合や診断精度を上げるために必要な検査といえば…
そう,ダーモスコピーです.
ダーモスコピーは皮膚科ならではの検査ですが,
実は苦手…という方も意外と多いのでは?
本書ではダーモスコピーの基礎(どんな検査?)から
応用(実際に各疾患でどんなふうに見えるか?)までしっかり解説しています.
今までなんとなーくで所見を読み取っていた方は,
本書でぜひ,悪性所見と良性所見の違い,
各疾患でのダーモスコピー所見を勉強してみてください!
いかがでしたでしょうか.
もちろん,今回紹介した疾患以外にも皮膚に関わる様々な疾患を画像・イラストたっぷりで掲載しています.
収録内容をチェック!
この他,皮膚科ならではの工夫として,
ひと目で好発部位がわかるように模式図を用いたり,
読み方が難しい漢字の一覧を掲載したりしています.
皮膚科を勉強する際にぜひご活用ください!
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(編集A.M)