[6年生]公衆衛生、いつから始める?センパイが教える公衆衛生オススメ学習法
編集部のKです.こんにちは.
そろそろ卒試も終わり,国試に向けて本気モードに突入!という時期でしょうか.
さて,国試対策で後回しになるけれど,決しておろそかにできない科目,
それは「公衆衛生」です.
なぜおろそかにできないか,という話は追々するとして,
みなさん公衆衛生の対策を,いつ頃はじめているのでしょうか?
昨年度のモニターさんにアンケートをとったところ,
『サブノート』と『QB公衆衛生』に取りかかった時期を,次のように答えてくれました.
■ 『サブノート』と『QB公衆衛生』使用開始時期(回答98人)
両方とも,「12月から始めた」という人が3割,
10月と11月に始めた人を合わせると,7割強の人がもう始めていた,
ということになります.
夏休みの宿題,あなたは先にやる派でした? 31日にまとめてやる派でした?
31日になって始めて,万が一やりきらなくとも,
宿題だったら怒られればよいだけですが…国試はそうはいきません.
公衆衛生を見るのがオックウな人でも,
取りあえず一度は『QB公衆衛生』のページを開いて,まずは1周こなしましょう.
さて次は,「公衆衛生にどれだけ日数を使ったか」です.
■ 公衆衛生対策に費やした日数(回答98人)
だいたい,「4~7日」「2週間以内」「3週間以内」という人がほとんどですね.
そう,あまりダラダラやっても仕方がありません.短期勝負です.
では,どうやって短期間にこなせばよいのでしょうか.
【step 1】 なにはともあれ,まずは『QB公衆衛生』を解く!
まずは1st stepとして,
どういう分野の問題が出題されるか,全体像の把握をします.
それには,『QB公衆衛生』を解いてみるのが手っ取り早いです.
『QB公衆衛生』は450頁弱,集中すれば1週間で1周することができます.
ぜひ,12月中に1周目を終わらせておきましょう!
ひとくちに「公衆衛生」といっても,医療費の問題から法律・制度,
高齢者,母子,労働衛生,食品保健…と,“広く・深く”出題されます.
もと受験生のUさんが言うには,
「最初『サブノート』を頭から読んでいったんだけど,
どこを覚えればいいのかわからなくて,
結局,『QB』から解くことにしました.」
ということでした.
“はじめに全体像をつかむ”ことが,ここでも重要になってきます.
多くの大学は,公衆衛生の授業が4年生のうちに終わってしまうため,
国試まで大きなブランクがあります.
そこで,『QB公衆衛生』で出題傾向を読み取りながら
頭の中にレールを敷いていこう,というわけです.
解き進めるときのポイントとして,Uさんはこう言っていました.
「公衆衛生は古い問題の焼き直しが多いので,
“正解が導き出せればOK”ではなく,
全部の選択肢に○×をつけて演習しておくことが大切です.
つまずいたところは必ず『サブノート』で確認しておく!
ここを面倒くさがらないことです」
【step 2】 『サブノート』を読み込み,知らない単語をなくす!
2nd stepとして,
直前の1月は「知らない単語」をなくしていきましょう.
そのためには,時間の許す限り『サブノート』を読み込むことです.
『サブノート』はいわば“公衆衛生版イヤーノート”.
ここ10年の国試で出題されたところが青字で示されています.
青字を中心に,周囲の記述にも目を広げるように読んでいくのがおすすめ.
ガイドラインにあるのに,まだ出題されていないテーマは,
『QB公衆衛生』付録の「よみトク」や「予想問題」でもフォローしているので,
それらを活用し,ガイドラインの穴を埋めていきましょう!
【step 3】 『データ・マニュアル』で最後に仕上げる!
最後のstepとして,
国試直前期の2月は,頻出問題のチェックと弱点の洗い出しをしましょう.
一番使えるアイテムが,『データ・マニュアル』.
何度も繰り返し出題される問題は1問にまとめ,
出題回を肩のせで示しているので,
「肩のせが多い問題=頻出問題」が一目瞭然なんです.
例えば,『データ・マニュアル』のp.28から2問ほど見てみましょう.
「○」か「×」で解答してみてください.
【1】診療録の記載および保存の義務は,医師法によって定められている.
【2】守秘義務については医師法に規定されている.
正解は【1】は○,【2】は×(正解は刑法)でした.
肩のせを見てみると,前者は過去12回,後者は過去4回も
出題されていることがわかります.
頻出問題は取りこぼさないように,必ずチェックしておきたいですよね!
もと受験生,Iさんはこう言ってしました.
「DMは,例えば母子保健なら,
妊産婦死亡,死産…というようにテーマ別で整理してあるので,
そのテーマの中で知識の穴がないかを確認するのにとても便利.」
解説を短く整理してあり,1問を解くのに時間がかからないので,
Iさんは苦手なテーマを繰り返し解いたり,
弱点を洗い出すのに使っていたようです.
「頻出問題のチェック」と「弱点の洗い出し」の両方が済んだら,
最後の仕上げとして,人口・母子保健・食中毒の統計など,
その中でも暗記すべき内容を整理していきましょう.
◇◇◇◇◇◇
以上,それぞれの本の特徴をお伝えしつつ,
公衆衛生の対策法をご紹介しました.
今からはじめる公衆衛生対策の参考にしていただければ幸いです.
(編集部 K)
■サブノート 保健医療・公衆衛生 2012
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/sn.html
■クエスチョン・バンク vol.6 保健医療・公衆衛生 2012
https://informa.medilink-study.com/wordpress/book/qb_pub.html