鑑別!1st impression
【体験記】ポリクリ中からも使える!『鑑別!1st impression』でPost-CC OSCE対策
今回は,mediLinkアプリ内コンテンツ『鑑別!1st impression』体験記をお届けします!
『鑑別!1st impression』は,科目ごとの縦切りではなく,症候ごとの横切りの思考を育てるコンテンツ.先輩の使い方を是非参考にしてみてくださいね.
ポリクリ中からも使える!鑑別!1st impressionでPost-CC OSCE対策
(S大学 H.Yさん)
みなさんは,『鑑別!1st impression』をご存知でしょうか?大学によっては知らない方のほうが多いかもしれません.
ですが,『鑑別!1st impression』はポリクリ中から初期研修開始まで使えるコンテンツで,特にPost-CC OSCE対策にピッタリなので是非みなさんに知ってほしいです!
この体験記では,私がこの『鑑別!1st impression(以下,鑑別1st)』をどのように使ったかを,ポリクリ中,ポリクリ終了後,Post-CC OSCE直前期の3つの時期に分けてお話しします.
●ポリクリ中
私が『鑑別1st』と出会ったのは,5年生のポリクリ中でした.ある日のポリクリで,「Post-CC OSCE対策として,学生同士でOSCE風の問題を作り,出題しあう」という課題が出されました.
皆さんご存じの通りPost-CC OSCEでは,その性質上,症候から疾患を考える問題が出題されます.
しかしながら,普段私たちが行っている国家試験や定期試験の勉強は疾患ごとに進めていくもの.
そのため,OSCE用の問題をつくる作業は想像以上に難しいものでした.イヤーノートやQB国試などを参照しながら問題作成を試みるも,どうしても疾患ありきの問題しか作れず四苦八苦.
そんなとき,ネット検索で見つけたのが『鑑別1st』でした.『鑑別1st』は,症候別に疾患がまとまっていて,この課題で参照するにはぴったりのコンテンツでした.
また『鑑別1st』は初診外来見学でも力を発揮.ポリクリ中,科によっては,学生に初診外来見学で問診や鑑別を求めるところがありました.初診外来は主訴と身体診察・所見しか情報がなく,いきなりイヤーノートで調べるのは困難です.
なので私は,まずは『鑑別1st』で主訴と一致する症候を確認し,所見や患者像から該当する疾患を調べ,そしてイヤーノートに飛ぶというふうにしていました.
『鑑別1st』にはイヤーノート,病気がみえるへのリンクがついているため,スムーズに他書籍を参照することができ,時間的余裕のない外来やカンファレンス中でも,深くまで学習を進めることができました.
●ポリクリ終了後(Post-CC OSCE約2ヶ月前)
いよいよポリクリが終わり,本格的にPost-CC OSCE対策を行う時期になりました.OSCE対策としてはOSCE課題の研究や問診,身体診察の内容の確認,上級医報告のフォーマット作成などを行なっていました.私はポリクリで班長をやっていたこともあり,班員からOSCE対策の相談をされることもしばしばありました.
相談内容のほとんどは,「機構の学修・評価項目は疾患が並んでいるだけで覚えづらい,理解しづらい.問診で何を聞けばいいかは載ってない.」「先生から勧められた本は,研修医向けでOSCEの内容を超えていて使いにくい」といったものでした.
こういった悩みに対しても『鑑別1st』はちょうどよかったです.掲載疾患はPost-CC OSCEに準拠していて,問診・身体診察のポイントが載っているため,使いやすく,勧めた班員はめきめきと自信をつけていきました.
●Post-CC OSCE直前期(Post-CC OSCE1週間前)
この時期はとにかくロールプレイングを行いました.しかしここで問題になるのは,練習用のシナリオがないため,自分達で作らなければならないことです.シナリオを作るときに,QBだけでなく『鑑別1st』を併用することで,「まどわす疾患はどれにするか」,「この所見があったら疾患が1つに確定するからこの所見は削ろう」のように,よりシナリオを本番に近づけるように調整することができました.
本番では練習の成果なのか,私の班は全員が一発合格を決めることができました.
Post-CC OSCEも国家試験も終えた今思うことは,国家試験は誘導がついていて,疾患理解や鑑別が甘くても正解することはできます.しかしこれから私たちが直面する臨床の現場は違います.誰も誘導をつけてくれませんし,選択肢も勝手にはあらわれてくれません.自分で鑑別を行わなければならないのです.そういった意味でOSCEの方が臨床での即戦力としての力を問われていると思います.私は『鑑別1st』 でガッツリとOSCE対策をやってよかったと心から思います.
本日の要点
『鑑別!1st impression』 は
• ポリクリ中も使える
• 他書籍リンクで参照が楽
• Post-CC OSCE 出題基準に準拠
• 卒後に大切な鑑別力の礎になる
体験記はいかがでしたか?
是非『鑑別1st』を活用し,症候別の横切り思考を身に着けてくださいね.
H.Yさん,貴重な体験記をありがとうございました!
(編集部W)