国試

[6年生向け]夏から始める回数別【国試体験記】

マッチングの参加登録締め切りは本日2022年8月4日の14:00となっておりますが,みなさま登録はお済みでしょうか.

選考が近づき,そわそわしている方もいらっしゃるかもしれませんね.

本日ご紹介するのは,マッチング対策として8月から『回数別』を使いはじめ,国試に合格した先輩の体験記です.

「過去問」というと本番直前に演習するイメージが強いかもしれませんが,実はこの『回数別』,国試直前だけじゃなく,マッチングや卒業試験にも使えることがあります

先輩がどのように勉強をすすめたのか,ぜひ参考にしてみてください!

編集注:『回数別』…… 『第●回 医師国家試験問題解説』のこと.『116回』『115回』…のように国試1回分を出題順に収録した医師国家試験の過去問題集.


回数別は3年分×3周で堅実に
(日本医科大学 S.T.さん)


マッチング・卒業試験を軸にした回数別対策

夏 回数別の演習を始める

私は,8月上旬頃から『回数別』の演習を始めました

マッチングで受ける病院の中で,過去3年分を中心とした国試の過去問をそのまま出題する試験を課すところがあったためです.

5年次に購入した分野別の『QB』に載っていない,直近2年分の『回数別』を書籍で持っていたので,まずはそれを解いてみることから始めました(3年前の問題は「QBオンライン」上で解きました).

巻末に付いている解答用紙をコピーし,本番のように時間を計りながら解いて行きました.

ここで一つ感じたのが,1年分(400問)を解くだけでも想像以上に時間がかかるということです.解説を読み込めばさらに時間がかかり,結構ハードな勉強になると思います.

しかし国試を受け終わった後に改めて考えてみると,この時期につらい『回数別』のファーストタッチをしておくことで心の余裕が生まれ,そこまで焦ることなく本番を迎えることが出来たのかなと思います.

秋 卒業試験対策に回数別を利用

その後,秋頃は卒業試験の勉強に追われており,次に『回数別』を解いたのが10月下旬〜11月上旬頃でした(2周目).

これは私の大学での全4回の卒業試験のうち,最後の11月の試験が過去3年分の国試の改変問題で構成されているためで,それに向けた対策,かつ国試対策にもそのままつながるということでこの時期に再び『回数別』の演習を行いました.

この時期になってくると印象的な問題は一部覚えてしまっていたりなど,過去3年分の問題がより馴染み深いものになっており,1周目ほど時間はかからずに済みました.

冬 国試直前演習

そして最後の1周は直前期,国試1ヵ月前ぐらいから再び3年分を解いていきました

私は直前期にMECのサマライズを視聴し,そのまとめノートを作成していたので,問題を解きながら過去3年分で出題されている疾患の症状・症候・検査・治療等について,ノートへ『回数別』で色分けして線を引き,問題番号を書いていきました(自分で作るレビューブックのような感じです!).

計画的に3回の『回数別』演習をやっていたかのように見えますが,マッチング・卒試・直前期と,必要に応じて『回数別』演習をしていたので,あまりモチベーションの低下なども気にすることなく勉強を進めていくことができました.また,周りの友人達も自分と同じようなペースで『回数別』の演習をやっている人が多く,そのお陰で「自分もやらやきゃ」という気持ちになれていたことも良かったと思います.

書籍で演習することの強み

私は直近2年分の書籍を購入し勉強していましたが,オンラインだけでなく本を持っていて良かったと思うことが多々あります

まず,書籍版では本番さながらの問題冊子・別冊・解答用紙が用意されており,より本番に近い形式で演習することが出来るという点です.

そういうのは模試で十分,と思われるかもしれませんが,実際に先輩方が体験した問題を同じ環境で解いてみることで,「半年後にはこの問題で合格点を取らなければいけないのか…」とより臨場感を得られ,具体的な目標像が定まります.

そして,私感ですがやはり紙媒体で勉強する方が記憶に残りやすいように感じます.私は電子媒体を使用するとき,Twitterやネットニュースの様に読み飛ばしながら素早く読んでしまう癖があり,「QBオンライン」を見ている時もその癖が抜けませんでした.

3年前の過去問は書籍を買わずにオンラインで演習したのですが,書籍で演習した直近2年分よりも明らかに学習効率が落ちた気がします.

もちろん「QBオンライン」にも問題番号検索・キーワード検索など便利な機能が沢山あり,頻繁に利用していました.両者のメリットを活かしつつ書籍・オンラインの両方を活用するハイブリッドな勉強がオススメです

問題演習というアウトプットの作業は,講義動画といった受け身のインプットよりも自身の実力が浮き彫りになり,辛いものがあると思います.しかし,ここを踏ん張ることでより一層の知識の定着が図れますし,伸びを実感できることと思います!

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