診察ができる vol.2 鑑別診断
[4年生向け]【体験記】OSCEはこれで安心!先輩に学ぶ対策の流れ!
- Pre-CC OSCEの対策として,まずは公式動画で流れをつかんでおくことが大切!
- 学習評価項目を元に,セリフ・器具・禁忌などの細かいポイントをチェック!
- 最後は友達と何度も反復練習しましょう!
こんにちは,メディックメディア編集部です!
そろそろ8月も中旬,早い学校ではもうそろそろPre‐CC OSCEの準備が始まっているころだと思います……!
「手技の実技試験だというけど,実際どうやって対策するの?」「学習評価項目や動画教材も配布してもらったけど,どうやって勉強すれば効果的なの?」ということが気になっている人も少なくないでしょう.
今回は昨年受験した先輩が,具体的にどんな対策をしたのか,どうやって対策すると効果的なのかを教えてくれます!
教材を使い分けてフル活用!
ポイントを押さえたPre-CC OSCE対策
T大学 M.O.さん
医学部では,4年生になるとPre-CC OSCEという試験があります.Pre-CC OSCEとは,臨床実習前に受験する実技試験で,医療面接や身体診察,手技などの基本的臨床能力を確認するための試験です.
実施時期は大学によって異なりますが,おおむね4年生の8月~12月にかけて行われます. そして,この試験に合格しないと臨床実習に参加することができません.
今回は,そんなPre-CC OSCEの対策について,私の体験談をお話しさせていただきます.
●実際に行った対策
ちなみに私の大学ではCBTが終わって10日ほどでOSCEというスケジュールだったため、① をCBT前に、②③ を残りの10日間で行いました。
●具体的な対策法
①公式動画で流れをつかむ
まずは、大学から共有される「共用試験OSCE 教育・学修用動画」で全体の流れを把握しましょう。
OSCEの公式出題項目である「診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度についての学修・評価項目(学評)」を網羅するように作成されているため、細かい注意点やNG集まで付いていますが、この段階では雰囲気を知る程度で十分だと思います。
かなりボリュームがあるので、大学のOSCE対策講義などに合わせて少しずつ視聴しておくのがオススメです!
②学評+細かなポイントを確認
OSCE直前期になると、多くの大学が練習用の器具やシミュレータなどを用意してくれます。学評を確認しながら、実際に手を動かして流れを追っていきましょう。
この際、合わせてチェックしておくべきなのがセリフ・器具の使い方・禁忌の3点です。
・セリフ
OSCEの試験では、診察手技だけでなく得られた所見を述べることや患者さんへの配慮・コミュニケーションも求められます。
呼吸の診察をしたら「呼吸の型、リズム、速さ、深さに異常ありません」と報告し、患者さんに聴診器をあてる時には「聴診器が冷たかったらおっしゃってください」と配慮の姿勢をみせる必要があります。
これを本番の緊張感の中で、その場で考えて口にするのはかなり難易度が高いので、「『これから血圧を測定しますので、リラックスしていてください』と声をかけてからマンシェットを巻く」など動作とセリフをセットにして覚えてしまいましょう!
・器具の使い方
頭頚部診察で使用する耳鏡の操作や神経診察における反射の出し方など、実践すると意外に難しい!と感じる手技が出てきます。本番で焦ることのないように、できる限り実際の器具に触れ慣れておきましょう。
・禁忌
「採血で駆血帯を外さずに針を抜いたら不合格になる!」というのは有名な話ですが、これ以外にも禁忌と言われているポイントがあります。手順を間違えたまま反復練習してしまうことのないように、最初に正しい手順をしっかりと確認しておきましょう。
これら3点を確認するために,私は『診察ができる vol.1 身体診察』や特典の動画コンテンツを使って確認していました!
手順の説明に合わせてセリフが書いてあったり、動画1本あたりの分数が短かったりと、OSCEまでの限られた時間で手早く細かなポイントを確認するのに重宝しました。
また、確認したポイントについては、その都度学評にメモしておくと反復練習の際に見返すことができて便利です。
③ 友達とひたすら反復練習
②で確認したポイントを踏まえ、何も見ない状態でスムーズに診察できるまで繰り返し練習しましょう。友達にチェックしてもらうことで、細かな手順やセリフの抜けに気づくことができます。
通しで診察できるようになってきたら、公式のサンプル課題を使ったり友達同士でランダムに出題し合ったりすると、より本番に近い状態で練習できると思います!
いかがでしたか?
学習評価項目をベースに,細かな点を他の教材やお友達どうしで教え合うことで埋めていくのが効果的ということですね!
また,冒頭でふれられていましたが,ボリュームがあるので早めから少しずつ勉強しておくのも大事なことですね!
この体験談を参考に,ぜひ皆さんも皆さんなりの対策法を見つけて,OSCE対策頑張ってください!
皆様の合格をお祈りしています!!