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CBT・OSCE

【2018年度版】OSCE(医学部)基本情報~オスキーの対策は?不合格になったら?

 

ざっくり言うと…

 

学力試験の「CBT」と対をなす実技試験が「OSCE」

 

模擬患者に対する医療面接,診察,手技によって採点される

 

学校で配布された教材と『診察と手技がみえる』が対策の定番

 


 

 

 

OSCE(オスキー)とは?

 

CBTが医学的知識の理解を評価する学力試験であるのに対して,OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)は医療面接や身体診察などの基本的臨床能力を評価する実技試験です.

 

OSCEはCBTとともに,診療参加型実習(クリニカル・クラークシップ)に参加するための“仮免許”試験として位置づけられています.

実際に医療現場に足を踏み入れる前に,「きちんとした言葉遣いや態度で問診ができるか」「基本的な診察・手技が身についているか」といった点を確認するための試験,というわけです.

 

試験の概要は?

 

OSCEは多くの大学においてCBTの前後,つまり4年生の8~2月に実施されています.

 

試験会場にはステーションと呼ばれる部屋が複数用意されており,受験者は各部屋を巡回して実技試験を受けます.

各ステーションでは大学内部の教員と他大学の教員が,一定の基準のもと,学生が行った診察・手技や態度などを採点します.

 

ステーションの数や採点する教員の人数は大学によってまちまちですが,必要なステーション構成は決まっていますので,特に対策しておく必要があります

 

なお,医療面接や診察はSP(Standardized Patient)と呼ばれる標準模擬患者に対して行いますが,直腸診など実際に行うことが困難な手技にはシミュレーターが用いられます.

 

ステーションの構成は?

 

ステーションには,必須のものとして「医療面接」「頭頸部診察」「腹部診察」「神経診察」があり,さらに大学の判断で「胸部診察 or バイタルサインの測定」「外科手技 or 救急」の片方または両方が選択されます.

 

身体診察ではすべての診察を行うわけではなく,各ステーションに用意された課題の指示に従う形で,いくつかの診察を行うことになります(例えば,頭頸部診察のステーションでは頭部・視野・甲状腺の診察を行う,など).

 

 

実際のながれは?

 

各ステーションのドアを開けた瞬間から試験がスタートします(医療面接の場合はSPが入室した瞬間から).

 

室内には2名以上の教員とSPがいて,必要な器具も置いてあります.

学生は用意された課題の指示に従い,制限時間(試験により5~10分)内に診療を行います.

各ステーションのインターバルは数分程度と短く,次々とステーションを移動し,試験を受けます.

 

不合格になったら…?

 

再試験となることはあるものの,進級できない事態に陥ることはあまりないようです.

しかし,OSCEレベルの実技は臨床実習だけではなく,マッチング試験でも必要となります.

 

臨床実習やマッチング試験の際に慌てないためにも,高い意識をもってしっかりと対策し,試験に臨みましょう.

 

先輩たちのOSCE対策

 

ここまで読んだ皆さんは,実際にOSCE対策はいつから始めて,何をすればよいのか,気になると思います.

そこで,昨年OSCEを受験した先輩たちに実施したアンケートの結果を見てみましょう.

 

まず,対策を始めた時期についてのアンケートです.

3分の2の先輩が1~2週間前に対策を始めたことがわかります. CBT対策で手いっぱいなため,CBT終了後の1週間くらいで急いで対策する,というケースが多いようです.

 

次に,具体的な対策法についてのアンケートです.友達などを患者役にして練習する場合でも,お手本となる教材が必要になります.

約8割の先輩が学校の授業で配布された教材(プリントなど),半数近くの先輩が『診察と手技がみえる』(以下,『診みえ』)を使って対策をしていました.

 

 

先輩のOSCE体験記

 

何度も練習することが大事!(S大学Y.Kさん)

 

私の学校はCBTが終わった5日後にOSCEでした.

CBTの勉強で手一杯だったため,集中してOSCEの勉強できたのはわずか4日間でした(;;)

 

時間がありませんでしたが『診みえ』を読んで手技を覚え,前日には友達とお互いに手順を確認し合いました.

OSCEは友達に患者役をやってもらって,何度も練習することが大事です

授業の時はグループごとに違う先生から教わったため,他のグループだった友達から知らなかった情報を聞けることもあり,役に立ちます.

 

私ももうちょっと練習しておけばよかったと後悔しました.

頭の中ではわかっていても実際にはうまくできないことはたくさんあります

事前にしっかりと練習できていれば,本番で多少緊張していても,落ち着いて進めることができるのではないでしょうか.

 

本番ではいくつかやり忘れた手順があるなど,失敗した部分もありますが,まあまあのできだったと思います.

 

『診みえ』で診察・手技の手順と要点がわかる!

 

『診みえ』は実際にOSCEを受験した学生にもご協力をいただき,OSCEの評価項目の内容がパッと頭に入るようなフォーマットで編集しています.

 

例えば「手順」では箇条書きの短い文で,「何をどうするか」が簡潔に示されています.さらに,この手順と連動した写真がすぐ横に配置されているため,あたかもコマ送りで動画を見るように,診察・手技を理解することができます.

 

 

『診みえ』はOSCE後もずっと役に立つ工夫が満載

 

『診みえ』はOSCEの評価項目に準拠した診察の手順を載せているだけではありません.

例えばKernig徴候の図では,正常所見と異常所見の違いをイラストで示すだけではなく,異常所見が得られた場合にそこから何がわかるかまで,一つの図の中で見せています

 

 

このように,所見の考え方,そこから読み取れる疾患・病態などの応用的な内容まで,しっかりおさえています.

だからこそ,OSCE後の臨床実習や国家試験,さらに臨床研修まで長く使うことができます.

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