【内科専門医試験体験記】受験者の試験対策法をご紹介
皆さまこんにちは,編集のK.Tです.
新制度の内科専門医試験は,2021年から既に4回実施されていますが,具体的にどのような対策をすべきか迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は,仕事や育児と両立しながら第4回内科専門医試験を受験し合格された先生に,どのような対策をしたのかや試験問題についてお話を伺いました.
内科専門医試験に向けて対策を考え始めないと…と思っていらっしゃる先生は,是非参考にしていただければと思います.
今回お話を伺った先生のご経歴
試験対策スケジュール
試験勉強は2024年2月(試験の4ヶ月前)から開始しました.
基本的な1日の勉強時間は,子どもを寝かせた後の22時~深夜1時頃です.
仕事や育児で勉強時間が取れない日もあったので,自分にとっては4ヶ月という勉強期間は妥当でした.
本格的にスパートをかけられたのは,5月に入ってからだったと思います.
2024年4月までの主な対策法
①講義動画
講義動画をメイン教材として使用していました.講義の内容をベースにまとめ用のノートを作成し,問題集で勉強したり自分で調べたりした関連知識を一緒にまとめることで知識の肉付けをしました.
まとめ用のノートを作っておくことで試験直前までポイントを絞って見返すことができたので、良い勉強法だったと思います.
②問題集
試験対策の最初に,全分野の疾患を思い出すために『内科系専門医試験 Quick Check』を約1ヶ月半ほどかけて1周しました.その後は市販の問題集や,日本内科学会の『認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集第2集』等を活用して問題演習をしました.
購入した問題集や過去問題集は試験までにそれぞれ3周して,繰り返し解くようにしていました.
③調べ物
問題集を解いて分からなかったところを調べる際には,『イヤーノート』やフリーのガイドラインを活用しました.『イヤーノート』の記載はよくまとまっており,まとめ用のノートを作る際にも参考にしました.
本文中の「内」のマークは内科専門医・総合内科専門医試験に関わる内容につけており,アプリ版では以下から一覧を参照することも可能です.
試験直前(2024年5月)の主な対策法
講義動画を順番に見返し,視聴した動画に対応する分野の問題を同じ日に解くことで知識を定着させていきました.
ラストスパートとして,これまで使用してきた問題集に加えて,新たに問題集を購入して1ヶ月で3周しました.
他にも,日本内科学会の『セルフトレーニング問題と解説 第5集』が4月末に届いたのでこちらも3周しました.直前だったので試験対策としての優先度は低かったかもしれませんが,自身の知識の強化という意味ではやってよかったと思っています.
模試は直近の1年分だけ2回解きました.
試験当日について
試験前や合間には,まとめ用ノートを見返していました.
重症肝炎の診断基準や,GCS・JCSのスコアといった直前に見返しておきたいポイントをあらかじめ整理しておくことで焦らず復習することができました.
試験対策を振り返って
内科専門医試験は,基本的な知識で2択までは絞れても,踏み込んだ内容まで理解していないと正解を選ぶことは難しいと思います.
そのため,問題演習をして分からなかった問題は一問一答のような形式で理解するのではなく,各疾患の周辺知識まで学ぶようにしていました.
その結果が合格に繋がったと思います.
2回受験してみて,内科専門医試験は落とすための試験ではないと感じたので,他の受験生が落とさない問題を自分も落とさないよう,講義動画や問題集で重要なテーマを押さえることも大切だと考えます.
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試験の傾向を把握し,仕事や育児と両立しながら合格を掴んだ先生の体験記はいかがでしたか?
今後も受験された先生の体験談を掲載予定ですので,ぜひ試験対策の検討にお役立てください.
記事内でもご紹介したメディックメディアの内科専門医試験向け教材は,こちらからご確認いただけます.
この記事をご覧になった先生方の内科専門医対策が実を結び,無事合格されることを編集部一同祈念しております!