コラム

【入部する編】医学部の部活って入るべき?部活事情を”医学生”が話します!

4月,医学部1年生は新生活がはじまって早々,
その後6年間の過ごし方に関わる選択をする時が来ます.

そう,部活選びです!!!

まだ友達もできたばっかりなのに,6年間所属する部活に

そもそも入るか入らないか

入るならどの部活に入るか

決めなければなりません!

そこで,本記事では
実際に部活に入り,がっつり活動してきた医学生として,
部活に入って良かったこと大変だったことをお伝えしたいと思います!

部活選びで悩まれている方の助けに少しでもなれば嬉しいです!

目次

部活動のスケジュール

まず,参考として,筆者が所属している部活動のスケジュールです.
しかし,これは一例に過ぎません!大学内でも部活によって異なりますし,大学が違えばまた違うと思います.また,マネージャーはプレイヤーと違いシフト制なので,毎日参加ではありません.

こんな部活に所属している医学生がこの記事を書いているんだな,くらいに受け取っていただければと思います!

所属部活
 関東近郊某大学・運動部・プレイヤー

活動頻度
 週3日,隔週日曜試合,テスト2週間前からオフ,12月~2月オフ

活動時間
 平日17時~19時,土曜・長期休み9時~12時

イベント
 東医体(8月1週目),旅行(年1回)など

その他
 飲み会(部としては年5,6回)

▲普段の一週間のスケジュール(一例)

医学部の部活に入るメリット

” 縦 ” のつながり

医学生として部活に入る一番の良いところは,
先輩とのつながりができることだと思います.

先輩とのつながりができて良かったと思うことをいくつかあげてみます.

・ 定期試験の過去問参考書をもらえる.
・勉強や実習,学生生活のアドバイスを聞ける.
・進路のアドバイスも聞ける

この中でも特に,医学生の就活に当たるマッチング対策や研修先選びに関して相談できる,つまり進路のアドバイスを聞ける先輩がいるのは非常にありがたいです.

正直に言いますと,他にあげた点については,大きなメリットに感じにくいかもしれません.なぜなら,過去問は同級生の間で共有されていますし(筆者の大学では),勉強や実習も同級生と同じことをしていれば,それで留年することはめったにないからです.

一方で,医師としての進路に関わるマッチング対策・研修先選びに関しては,先輩や先生に沢山話を聞いている人が情報を多く持っている,一歩先を進んでいるという印象があります.勉強や実習は全員合格が可能ですが,マッチングには定員があるので,希望する研修病院が人気病院であればマッチするには十分な対策が必要になります.さらに,マッチング・研修が終わったあとも,医師としてのキャリアの相談ができる先輩がいるというのは頼もしいです.

その他,筆者の経験としてとても助かったことが,実習中でも両立できるアルバイトを紹介していただいたことです.

実習中はスケジュールの都合上,それまで続けていたアルバイトのシフトを入れにくかったので,とてもありがたかったです.

後述しますが,部活でかかる費用も,このように先輩に紹介していただいたアルバイトなどで稼いでいました.

このように,試験や実習,マッチング,研修,キャリアについてなど,様々な”山”を先に経験している先輩方からアドバイスをいただけることは,部活に入るメリットのひとつです!

” THE学生 ” な思い出ができる

医学部の運動部といえば,
年に一度の大会,東医体・西医体です.

大会期間中は1週間ほど,開催地に部員みんなで滞在します.

筆者の部活では,6年生が東医体をもって引退します.つまり,下級生にとっては東医体が6年生と活動する最後の部活になります.さらに,その6年生にとっては
 ” 競技人生の最後 ” になるのです(筆者の部活のほとんどのプレイヤーは競技人生10年以上です).

そのため,春秋のリーグ戦以上に,一つでも多く勝つぞという気持ちになり,チームの雰囲気がいつもと変わります

プレイヤーもマネージャーも全員がひとつになる感覚があります.このときの感覚は不思議で,毎年「これが東医体だな」と痺れます.

筆者がこれまでの学生生活を振り返ると,東医体含め部活での思い出がまず浮かびます.正直,良い思い出だけではありません(笑).多くの人間が集まって活動する以上,人間関係などの揉め事はたまにあります.中学高校とは違い,部活への取り組み方も人それぞれで,うまくまとまらない時期もありました.

それでも,毎年新入部員が入ってくると雰囲気が変わったり,6年もあると色々な変化があったり,今振り返るとすべて良い思い出,良い経験です.

もし,もう一度医学部1年生からやり直すとしても,またこの部活に入ると思います.

このように,苦楽ある ” THE学生 ” な思い出ができることは,部活に入って良かったと思うことのひとつです.

医学部の部活に入るデメリット

お金がかかる

東医体,部旅行などのイベントでは,
どうしてもお金がかかります
もちろん行かないという選択もできますし,そうしていた部員もいましたが,折角の学生中にしかないイベントなので行きたいですよね.
筆者自身の中には行かないという選択はありませんでしたが,毎年東医体の費用(数万円)を聞くと「うっ」となっていました(笑).

ですが,前述したように,先輩から紹介していただいたアルバイトなどでその費用を賄っていました

「医学部の勉強,部活,アルバイトと両立できるのか??」という疑問もあるかと思いますが,他の部員や他部活も含めてアルバイトをしている人はいますし,両立は可能です.

また,もしお金の面で不安なことがあれば,先輩に相談してみるのも良いと思います

時間的拘束がある

筆者の部活は,大学の中でも活動日が多い方で,
シーズン中は週の半分は部活です.

また,1ヶ月ない夏休みの中で,東医体が1週間を占めます.

この点,部活に入っていない人と比べると時間的な拘束は感じます.

インターンやボランティア,留学など,他にやりたいことがある人にとっては,運動部のプレイヤーとそれらと両立することは難しい場合もあるかもしれません.

ですが,部活は途中で休部・退部することもできるので,はじめから入部しないを選択するのではなく,一度入部して活動しながら,どうしても両立が難しくなったときに考える,を筆者はおすすめします.

途中で入部するより,途中で休部・退部する方が断然やりやすいです.

また,もし他にやりたいことがあるなら先輩に相談したり,部員に正直に話してみたりするのも良いと思います.「他にやりたいことがある」という部員を応援してくれない人はいないはずです!

まとめ

以上が,実際に運動部でプレイヤーとして活動してきた筆者の経験談です.

ここからは個人的な考えになりますが,入部するしない,どちらを選択したとしても,その選択を良かった!と思えるかどうかは自分次第だと思います!

例えば,楽しい部活にしたいなら,まず自分が楽しんだり,どうやったら楽しくなるか考えるなど,

「受け身にならずに自分から」というのが,充実した部活生活を送るキーポイントなのかなと思います.

次回の【入部しない編】も参考に,

是非自分にとって悔いのない選択をして,学生生活を楽しんでください!!

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