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【現役医学生に聞いた】医学部入学前にやるべきこと〈前編〉

こんにちは、メディックメディア編集部です。

春から医学生になるみなさん、医学部合格おめでとうございます! 長い受験勉強を経て夢にまでみた医学生に。きっと4月からの学生生活を心待ちにされていることと思います。その一方で、もしかすると新たな環境に不安をいだいている方もいらっしゃるかもしれません。

 

先輩医学生さん達は、そんな心躍るような、ソワソワするような期間をどのように過ごしていたのでしょうか? 今回は、現役の先輩医学生さん3名に医学部入学前に「やっておいてよかったこと」や「やっておけばと後悔していること」などについてお話を聞いてきました。ぜひ入学までの過ごし方の参考にしてくださいね。

 

本記事は前編と後編に分かれています。前編では「勉強しておいてよかったこと」について、後編では「勉強以外でやっておくとよいこと」について語ってもらいました。

座談会参加者


  • Aさん:都内私立医学部3年生。小中高一貫校出身。学内ではオーケストラや委員会に所属。高学年では臨床実習の一環として留学することを希望している。
  • Bさん:都内私立医学部2年生。千葉から上京。剣道部に所属し、日々勉強と部活の両立に励んでいる。
  • Cさん:都内私立医学部3年生。指定校推薦で早く受験が終わったため、入学までの期間をどのように過ごすかを試行錯誤した。

自分が選択していなかった理科の科目を勉強しよう

――まず医学部入学前に勉強しておくとよいことは何かありますか?

Bさん:生物の勉強でしょうか。「物理選択だった人は生物を勉強すべし」というのは、医学生の中だと定番かなと。私は生物選択でしたが、同級生を見ていて人によっては2年生まで差が出てしまうのだなと思いました。基礎医学でも生物の知識が求められることが多いですし。

 

物理選択の人が多い傾向にあると思うので、過度に心配する必要はないですが、入学前に少しでも生物の知識を身につけておくと、よりよいと思います。

 

Cさん:私の場合、高校で生物を勉強していたものの、推薦入学だったため、入学後に一般受験をした人についていけるかとても不安でした。でも、入学前に大学から出された生物の課題に取り組んだおかげで、大きな遅れを取らずに済みました。

 

やはり、生物は医学に通じる部分も多く、入学後すぐに授業が始まるため、高校の教科書レベルのものを勉強しておくとよいと思います。

 

Aさん:私も生物選択だったので、生物の授業には困りませんでしたが、基礎医学の理解に物理の知識が必要な部分があり、苦労しました。同じように高校レベルの物理を学んでおけばよかったと思いました。

 

そのため、生物選択にせよ、物理選択にせよ、自分が選択していなかった理科の科目の勉強をしておくとよいのではないかと思います。

解剖生理や英語の学習もおすすめ

――他に勉強しておくとよいことやご自身が勉強したことはありますか?

Bさん:私は基礎医学の本を読みましたね。「解剖生理の入門」のようなタイトルの、イラストがたくさん載っている一般向けの本でした。たしか2周くらいしたと思います。そのおかげか、基礎医学の授業にスムーズに入れ、読んでおいてよかったなと感じました。

 

Cさん:たしかに、解剖生理の勉強もよいですね。入学直後は、教養科目を学ぶことがほとんどですが、医学に直結している部分が少ないため、退屈に感じることがあるかもしれません。そんななか基礎医学の勉強を一足先に始めていると、教養科目もこの後の勉強に結びついているのだなということがわかり、モチベーションの維持につながると思います。

 

また、個人的に英語に触れる習慣を継続するとよいかなと思いました。私は高校で学習した単語や英文法の知識を活かして、多読したりTED Talksを見たりしていましたね。せっかく受験勉強で英語を学習する習慣ができているので、それを維持できたら将来的に留学やUSMLE(米国医師国家試験)の受験など色々と可能性が広がるかもしれません。

 

Aさん:そうですね、学生の間に英語の論文を読む、書くこともあるので、入学前に英語を読んだり聞いたりする習慣をつけておくのはよいと思います。

 

大学受験の英語の勉強では、文法や語法といった言語のルールを会得することや、用意された問いに正しく答えることが重要だったかと思いますが、入学以降はこれらを土台にして徐々に英語の柔軟な使い手となることが大切だと感じています。英字新聞を読んだり、英語のニュースを聞いたりするなど、無理なく続けられることを選ぶとよいと思います。

 

また、留学を考えているのであれば、必要な資格試験のスコアを調べたり、その受験に向けて勉強しておいたりすることもおすすめです。

 

Bさん:私も英語学習を入学前に習慣づけておくべきだったなと思いました。授業で英語の論文を読む機会がありますし、医学の勉強でわからないことがあるときには日本語より英語で調べたほうがよい情報が出てきやすいので……。

 

あとは私の場合は入学後すぐにTOEFLと英語のクラス分けテストがあったので、そのために少し英語の勉強をしていましたね。

――前編はここまでです。後編では「勉強以外でやっておくとよいこと」についてお話いただきます。ぜひ後半の記事もご覧くださいね!

また,ここで今回の座談会でおすすめされた「生物」と「解剖生理」の勉強におすすめの無料動画教材をご紹介します!

無料で視聴できる基礎生物学講座『ネコ生』

『ネコ生』は高校の時に物理選択だった学生さんなど「医療系学部に入学したけど、生物学がわからない!」という方へむけた基礎生物学講座です! 医療系学部に関係がある内容に絞ってアニメーション動画で解説! 動画を見るだけで高校レベルまでの生物学をサクッと学べます。

 

『ネコ生』はmediLinkの会員登録後、無料で全動画を視聴できます。

※登録時点で学生証がない場合は「医療従事者ではない」を選び、入学後に「医学生会員登録」を行ってください。医学生会員登録を行うと、学年に応じて様々なサービス・特典をご利用いただけるようになります。

解剖生理学を解説したYouTube動画『ネコかん』

アニメーションでわかりやすく解剖生理学を解説した動画をYouTubeで公開中です! 重要なポイントを的確に掴みながら、難しい解剖生理学を楽しく学習することができます。

どれもいつでもどこでも気軽に見られる動画ばかりです。4月からの授業に向けてぜひスキマ時間などを活用して見てみてくださいね!

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