
mediLink動画
私は臨床科目の予習として,3年生のときにmedLinkアプリで講義動画Q-Assist(QA)を見始めました.
QAを見るときは,iPadの画面を分割し,左1/4にQA,右3/4にテキストを開いて書き込みながら視聴して
いました.テキストは書き込みアリ版を使うことで板書の時間を節約し,その分,先生の口頭説明をメ
モするように意識していました.
QAを見て理解できないことや疑問に思ったことは,その都度medLinkアプリでイヤーノートを確認し,テキストにメモとして反映していました.イヤーノートは紙媒体だとかなり分厚く,持ち歩くのが難しいですが,medLinkアプリならデジタル版を閲覧でき,メモ機能・ブックマーク・マーカー機能も備わっているのでとても便利です.
当時QAを選んだ理由は,シェア率が最も高かったからというシンプルなものでした.しかし,結果的に国家試験までメディックメディアの教材のみで駆け抜けることになりました.
この記事では,medLinkのメリットと活用法について書いていきます.
・QAの一般的なメリット
QAの最大の強みとしてよく言われるのが,シェア率の高さです.
医学部の勉強では,「みんなができる問題を落とさない」ことが前提となり,そのうえでどれだけプラスαの知識や思考力をつけるかが合否を左右します.シェア率の高い教材を使うことで,「みんなができる問題」を確実に押さえられるのは大きなメリットです.
・私が思う最大の利点
私が思うQAの最大の利点は,講義動画が細かく分かれていることです.
疾患ごとに10〜20分程度に分かれており,直前期でも短時間で効率よく復習できるのが大きな強みです.初学のときは科目ごとに動画を視聴することが多いですが,実習が始まると「疾患ごと」にピンポイントで学ぶ必要が出てきます.また,国家試験対策では,限られた時間の中で効率よく苦手を克服することが求められます.そんなときに,QAの細切れになった動画構成はピッタリでした.
・直前期までの活用法
私は,QAを学年や目的に応じて使い分けていました.
CBT前:大学の授業の予習&試験対策として,国試用の動画を視聴.
実習期間:予習や諮問対策,担当疾患の知識を深めるために活用.新しく得た知識があればテキストに書き加えて整理.
QBを解く際には,間違えた問題や不足している知識をQAのテキストに書き込む形で使っていました.QBの解説には「病気がみえる」や「イヤーノート」へのリンクがついているので,疑問点があっても自分で探す手間なく,すぐに解決できるのが便利でした.
また,mediLinkアプリのQBの検索機能では,「画像問題」「禁忌問題」などをピンポイントで検索できるため,苦手や不安な分野を集中的に対策できるのも大きなメリットです.
・直前期の活用法
直前期には,理解が甘かった疾患や国家試験の出題基準のレベル分類Aに分類されている疾患を赤マーカーでチェックし,ピンポイントで復習しました.
その結果,1月の模試から国家試験本番までの1ヶ月間で,一般臨床の得点率を72.3%→85%,必修を86%→97%まで伸ばすことができました.
国家試験が近づくと,各動画サービスが直前対策講座を配信するため,「どれを見ればいいかわからない…」と迷う人も多いと思います.そんなとき,私が意識していたのは 「これまで使ってきた動画サービスを信じ抜くこと」です.慣れた先生が,聞き慣れた声で,通年授業と同じ表現を使って説明してくれることで,自然と反復学習になり,知識が定着しやすくなります.
大切なのは,多くの動画サービスの講座を受講することではなく,選んだ直前講座を完璧に理解し,知識として活用できるようにすることです.
QAの直前講座では,通年講座と同じ先生方が同じ表現で講義をしてくださり,応援メッセージもあるので,とても心強かったです.
特に,直前Assistのテキストは全13ページにコンパクトにまとめられており,私はこれを印刷してお守りのように国試会場に持って行きました(結局はiPadで閲覧しましたが,万が一iPadが不具合を起こしても大丈夫なようにしていました).
また,他の直前講座でも必修・禁忌対策や予想問題,手技など,自分が不安な分野を集中的に対策できたのも良かったです.
ここまで読んでいただき,ありがとうございました.
医学を学ぶ中で,自分の無知と向き合い,辛く感じることも少なくないと思います.だからこそ「実習で先生に出された問題に答えられた」といった小さな成功体験を大切にし,一歩一歩着実に力をつけていってください.基礎科目,臨床科目,実習のすべてが,将来必ず役立つものです.直前期には,不安から多くの教材に手を出したくなるかもしれませんが,選んだものを確実に習得することを意識してください.
ここまで読んでくださった真面目なあなたなら,きっと大丈夫です.その真面目さを,国家試験の最後まで貫いてください.応援しています!