[Dr. Yの研修医日記] 研修スタート!

はじめまして.今年の4月から研修医となった Y です.
これから,わたしの研修医の生活を
できるだけリアルにお届けしていきたいと思います.

毎日オロオロしっぱなしで,
学生のときあんなことやっとけば良かった,という後悔の連続です.

それでも,患者さんとの会話だったり,自分の進歩だったり,
楽しいことも同じようにたくさんあります.

来年もしくは再来年研修医になる皆さん,
ぜひこの“普通の研修医”の日記を読んで,
自分が研修医になった姿を思い描いてみてください♪

 
【4月1日】

朝8時から夜7時半まで,病院でオリエンテーションがありました.

あちこち連れまわされて建物のどこに何があるかを説明されたけど,
まったく覚えられず.
採血などのオーダーの出し方を説明されたけど,それも覚えられず・・・.

仕事が始まってから覚えればいい,
と諦め半分でオリエンテーションを終えました.

 
【4月2日】

早々に,喘息の患者さんを1人受け持つことになりました.

採血や薬の指示は,上級医の指示した内容を丸覚えして,
あとは学生のときに見ていた検査を思い出しつつ,
検査のオーダーをしていきました.
早くも学生時代の厳しい実習が報われた,という実感が沸きます.

分からないことはどんどん2年目の研修医の先生に聞いていくほうが安全だし,
時間も無駄にならないので,
困ったらすぐに質問することを心がけることにしました.

 
【4月×日】

髄膜炎疑いの患者さんに対して,
初めて腰椎穿刺(ルンバール)をしました.
実際にやる前に,手技の本を先生から借りて読んだものの,
イメージが沸くわけもなく…

この病院では2回見たことがあるので,
それを思い出しながらやってみましたが,
10cmぐらいあるルンバール針を腰椎へ刺していくのは不安すぎます.

結局,髄液がうまく出てこなかったので,
途中で上級医と交代してもらいました.

ルンバールが終わった後に改めて手技の本を読んでみたら,
患者さんの体位や針の持ち方が,いかに大事かを実感しました.

次は絶対成功させます!

 
【4月×日】

受け持ちの患者さんが40度の熱発のため,病院へ呼び出し.
こんなときに限って上級医は救急の対応で忙しく,
病棟にいる医師は私1人だけでした.

まずは学生実習のときにも強調されていたバイタルチェックです…
そうしたら,ショック状態寸前!

ショックの分類から考えると,敗血症だからwarm shockになりそう!
急いで上級医に電話をし,指示を仰ぎながら血液培養をとりました.

なんとか2セットとって,抗生剤(マキシピーム)の点滴を開始しました.
敗血症になったときの対応をしっかり勉強しておこう,と痛感した一日でした.

 
(研修医 Y)

☆☆☆☆☆☆

Y先生の研修医日記は,ほぼ月1回のペースで配信予定です.
次回をお楽しみに!

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