新着記事

[4年生向け]将来につながる,おトクなCBT対策法 (2)

皆さんこんにちは.編集部 A です.

前回の記事では,

○ これからの4~6年生は試験の嵐
○ 長期の試験対策には「しっかり理解」がおトク

ということをお話ししました.

今回は,おトクにCBT対策するために,

○ CBTがどんな試験か,正しくつかんでおこう!

というお話です.

CBTは従来の試験とはかなり異なるところがあるので,
CBTの概要を知っているのといないのとでは
実際の得点率に大きな差が出ます.

キーワードは「プール問題」です,

「プール問題なら知ってるよ」と思ったそこのアナタ.
「過去問のことでしょ?」と思ったアナタ.

それだけだと,思わぬ落とし穴にはまりますよ.

 
◇ そもそも“CBT”って何?

CBTは,臨床実習に臨む学生が
一定の知識・技能・態度を備えているかどうかを確かめる
「医療系大学間共用試験」(共用試験)のひとつです.

共用試験では,
基礎・臨床知識の総合的理解や問題解決能力を
CBT=コンピュータを用いた客観試験で,
態度・臨床技能
OSCE=客観的臨床能力試験で,評価します.

このカリキュラムは,自動車教習所に似ています.
例えるなら,CBTは仮免前効果測定,OSCEは実技試験.

臨床実習で患者さんと関わるためには,CBTとOSCEに合格して,
“仮免許”を得る必要がある,というわけですね.

 
◇ いつ実施されるの?

ほとんどの大学の場合,4年生の12~3月に行われます.

CBTとOSCEは,
各大学の臨床実習開始までに実施することになっています.

実習が前期から行われる場合は,その前年度の12~3月
後期から行われる場合はその年度の6~9月の期間内で,
各大学の都合に応じて設定されることになっています.

 
◇ どんな試験なの?

CBTは,コンピュータを使って受験します.
問題はランダムに出題され,受験生ごとに異なります.

問題は現在,公開されていません
(共用試験実施評価機構による「公開問題」はありますが,
公開問題は実際に出題されることはありません)

ひとりの受験生が解答する問題は320問ですが,
出題される可能性のある問題の種類は,なんと12,000問以上

ほぼ確実に,隣の人と受ける問題が違うのです.

 
◇ 「プール問題」って?

320問が出題されるといいましたが,実は,
320問すべてが採点の対象になるわけではありません.

出題される320問のうち、採点対象になるのは,
「プール問題」と呼ばれる240問のみです.

cbt_kihon01

「プール問題」というのは,以前の試行によって,
正答率などの問題の特性が判明している問題
です.

つまり,以前の試行で学生の力を量るのに適切であると
判断された問題を「プール」し,
次年度以降の試験で繰り返し出題しているのです.

このプール問題のストックだけで現在,
12,000問以上あるとされています.

残りの80問は,
次年度以降のために新規に作成された問題が出題されます.
新たなプール問題候補として,正答率などのデータをとるためです.

新作問題は採点対象にはなりませんが,
受験者には,どれがプール問題でどれが新作問題かはわかりません.

採点されるのがプール問題だけで,
プール問題が繰り返し出題されるのなら,
過去問のある問題集でプール問題を覚えてしまえばカンペキ!

…というわけにいかないのが,この試験の難しいところです.

 
◇ 良問を制す者がCBTを制す

プール問題は,絶えず削除・追加を繰り返し,入れ替えられています.
問題と解答を覚えれば正答できるようになってしまうと,

「臨床実習に臨む学生が一定の知識・技能・態度を備えていることを確認する」

というCBT本来の目的が果たせなくなってしまうからです.

「プール問題」と銘打った問題集は確かにありますが,
やみくもに問題を覚えようとするだけでは,
その問題はとっくに削除されていた,ということもありえます.

では,どうするのが「効率的」なのか?

 「効率的」な勉強法とは…

それは,どんな問われ方をされても解答できるよう,
「しっかり理解」をしておくこと.

そして,奇問よりも良問を確実に解けるようにすることです.

問題を入れ替えるといっても,実習前の知識確認が目的ですから,
実習に臨む学生に必要な知識は
必ず問わなくてはなりません.

つまり,
本番で解く問題で,問われ方が過去問と違ったとしても,
そこで問われる「内容」=知識は,大枠では変わらないのです.

ということは,
「病気の知識を,その場限りで暗記するのではなく,
そのつど根拠づけて理解」
しておけば,
実際の問題が問題集と違っていても
何も怖いことはありません.

さらに,プール問題には基本的に奇問はないと考えられます.
学生の学力を正しく反映しないと判断された問題は,
プール問題にならずに,新作問題の段階で
弾かれているはずだからです.

奇問をおそれず,良問に安定して正答できるよう
「しっかり理解」を身につけておくことが
CBTで安定して得点するためのエッセンスになるわけですね.

◇◇◇◇◇

次回は,実際のCBTの時間割と,問題形式についてお送りします.
国試にもないオリジナルの問題形式もありますから,
この機会にぜひチェックしてくださいね!

(編集部 A)

【関連記事】
将来につながる,おトクなCBT対策法 (1)
将来につながる,おトクなCBT対策法 (3)

同シリーズの書籍・関連書籍

関連する記事