[6年生向け]『QB必修問題2014』9月3日 3冊同時発売!必修特集★第1回:必修問題って何?

6年生のみなさん,こんにちは.
編集部のA.Mです.

夏休みもそろそろ終わりに近づいて来ました.
学生生活最後の夏はいかがだったでしょうか.

さて,今回は新刊のお知らせです.
秋から冬に向けて,先輩たちの多くが使っていた必修対策の決定版!!
『クエスチョン・バンクExtra必修問題2014』Part1~3
9/3(火)に3巻同時発売されます.

QB必修1_15th  QB必修2_15th  QB必修3_14th

そこで今回から全3回にわたって,
必修対策についてのメルマガをお送りしたいと思います.

全3回の予定は下の通り!
第1回「必修問題って何?」:不合格者の5人に1人が必修落ち!
第2回「実は奥が深い必修問題」:聞かれるのは基本だけ?
第3回「みんなが選んだ必修対策の決定版!」:QB必修がオススメの理由!

第1回テーマはこちら,
「必修問題って何?」

もうすでにご存じの方も多いと思いますが,
まずは“必修問題とはなにか?”について簡単に説明していきましょう.

医師国家試験は,一般問題,臨床問題,必修問題から構成され,
それぞれの合格基準が決まっています.
この中の1つでも合格ラインに届かなければ合格できません.

また,禁忌肢という存在もあり一定数以上(107回では4つ以上)選んでしまうと,
一般・臨床・必修問題,全ての合格基準を超えていても,不合格となってしまいます.

必修問題と,一般・臨床問題の大きな違いはなんといっても合格基準!

一般・臨床問題の合格基準は,ここ2年は70%前後.
相対基準となっており,受験生全体のでき具合によって合格基準が変わります.
過去には60%くらいの年もありました.

それに対し,必修問題は80%以上の絶対基準
周りの受験生がどれだけできようができまいが,自分が80%以上取れなければ
不合格となってしまうのです.

必修問題は全部で100問(一般・臨床各50問).
100問中80問正解することが必須,というわけではなく,
一般が1問1点の50点分,臨床が1問3点の150点分なので,
200点満点中160点以上が必修問題の合格点となります.

この臨床問題が3点という配点,これが予想以上に受験生を苦しめます.
もし臨床問題を11問間違えたとすると,一般問題で巻き返すためには43/50,
つまり,90%近く取らなければならなくなります.
臨床を12問間違えたら一般は46/50,13問だと49/50とほぼ満点近く・・・
一般問題を1問落とすのと,臨床問題1問落とすのとでは,天と地の差があるわけです.

しかも臨床問題には2連問も出題されるので,うっかり診断を間違えて解答したら一気に6点を失う痛手・・・
なんとしてでも避けたいですよね.

とはいっても・・・
必修問題って簡単そうだし対策なんていらないんじゃないの?と思われるかもしれません.

確かに厚生労働省の出題基準でも,
医師としての基本的姿勢を含めた基本的診療能力を主題として出題する
という位置づけで“基本的”なことが問われることになっていますね.

この“基本”は誰にとっての基本でしょうか?
学生にとっての基本であるのかと思いきや,
出題者にとっての基本,つまり,臨床の常識が必修問題では出題されるんですね.

この臨床の常識が必ずしも医学生にとって常識であるとは限らない・・・
みなさんも大学の先生に“知ってて当たり前”と言われて“そんなの知らないよ!”と
思った経験がありませんか?

◆実は意外といる必修落ち◆

ではここで,実際に必修落ちの人がどれくらいいたのかを,
メディックメディアで毎年行っている国試採点サービス「TAKEOFF」のデータを元にみてみましょう.必修落ちのデータ
昨年度は受験者8,569人のうち、6,557人がこの「TAKEOFF」に参加してくださいました.
受験者の約3/4のデータをもとに国試の傾向を解析しており,
かなり正確な分析が行えているのではないかと思います。

そんなデータでの中で,107回では不合格だった人のうち,
42.4%の人は必修問題で80%を取れていなかったようです.
そして,不合格者の21.3%,つまり5人に1人は必修問題だけで不合格でした.

必修のみで不合格だった人の中には,一般問題が81.5%,臨床問題が84.4%取れていた方もいました.
一般・臨床問題ができても決して油断できないことがわかりますね.
私も国試の勉強中,必修問題はナメたら怖い目に遭うとひたすら聞かされ続けていました.

◆必修落ちの理由って?◆

不合格者の5人に1人は必修だけで落ちている・・・
ということがわかりましたが,どうして必修問題で不合格となってしまうのでしょうか.
詳しくは次回以降のメルマガでお話しますが,そのポイントは大きく3つに分けられます.

1.80%の絶対基準
2.必修特有の出題範囲
3.必修独特の問い方

1.80%の絶対基準
前述の通り,絶対基準 80%で切られてしまいます.
プレッシャーの中8割超えを目指すのは大変なことなんです.

2.必修特有の出題範囲
必修ガイドラインには,医療面接終末期ケア診察や手技一般教養などの項目が含まれます.
これは教科書や通常の過去問対策のみでは勉強しづらいんです.

そのうえ,出題者(臨床医)にとっての常識まで多々聞いてきます.
例えば,凍結切片の取り扱い方法や中心静脈カテーテルの入れ替え時期など・・・

次回以降のメルマガで詳しく見ていきますが,
臨床現場の常識と学生にとっての常識はズレが生じているものが多く,
問題によっては正答率が50%を切ってしまうものもあります

最後に,
3.必修独特の問い方
こちらも詳しくは次回以降のメルマガで解説しますが,平易な問題であっても,
一般・臨床問題にはないクセの強い問われ方をするものがあり,悩んでしまう受験生も多いようです.

次回のメルマガで2と3について,実際の国試の問題を一緒に解きながら,
必修問題で対策なしには難しい点を解説していきたいと思います.

それでは次回もお楽しみに!

(編集部A.M)

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