[6年生向け]『QB 必修問題 2010』 9月1日 3冊同時発売!必修特集 ★ 第1回:国試の鬼門! 必修問題とは

夏真っ盛り!といっても6年生の方々は,
病院の試験や卒業試験対策などで
なかなか夏を堪能できていないかもしれません.

もう勉強なんてしたくない! と思っている学生さんも,
これから国試対策に本腰を入れようとしている学生さんも,
少しだけ耳を傾けてください.改訂書籍のご案内です.

『クエスチョン・バンク Extra 必修問題 2010』
9月1日に,全3冊同時発売されます!

QB2010ex_1s QB2010ex_2s QB2010ex_3s

そこで,『QB必修2010』の発売を記念して,
3回に分けて「必修特集」をお送りしたいと思います.

 
★ 第1回 ★ 国試の鬼門 『必修問題とは』

みなさんの先輩達の中に,
成績優秀な先輩や真面目な先輩で,
不合格となってしまった方はいませんでしたか?

そう,
「なんであの先輩が落ちるの!?」
といったことがありうるのが医師国家試験.

その原因の多くを占めるのが,実は『必修問題』なんです.

『必修落ち』となってしまう大きな理由は3つ.

【1】絶対基準が8割
 ⇒難易度に関わらず,8割を下回れば不合格
【2】普段あまり勉強しないテーマの出題
 ⇒医療面接,手技,プライマリケアを問う問題など
【3】独特の出題傾向
 ⇒素直に考えれば解ける問題を深読みしてしまうなど

そもそも必修問題では,簡単な問題が出題されるのではなく,
“臨床的常識”が出題されます.
例えば,
「CVカテの穿刺部位」
「発熱の患者さんにまず何をするか」など,
医師になってから必要な知識が求められるのです.

ゆえに,医師からすれば「常識」であっても,
医大生からすれば「難しく感じる」ということがありえるわけです.

では試しに,受験生で解答が割れた必修問題の1例をみてみましょう.

【102F18】
8ヵ月の乳児.発熱を主訴に来院した.抗菌薬を服用しているが,4日間39℃台の熱が続いている.鼻汁,咳嗽,発疹および下痢は認めない.機嫌は不良であるが,水分の摂取はできている.白血球12,200.CRP 3.2mg/dl.
まず行うのはどれか.
a 浣腸
b 耳鏡検査
c 骨髄検査
d 脳脊髄検査
e 心エコー検査

抗菌薬無効の乳児の発熱の問題です.
この症例文だけでは診断はつきませんが,正解は『b 耳鏡検査』になります.
決めては何かというと「まず行うのはどれか」ということになります.

小児科医になったつもりで考えてみましょう.
鑑別に髄膜炎や川崎病などが挙がってきたとしても,
まずは遭遇する頻度の高い「急性中耳炎」を疑い,
侵襲性の低い「耳鏡検査」を施行するのではないでしょうか.

こういった「思考」や「臨床的センス」を求められるのが
「必修問題」というわけです.

深読みしてしまう受験生は,

「抗菌薬無効だし,熱も39℃台が4日間続いている…」
「これは重篤な病気か?」
「もしかして抗菌薬無効の髄膜炎!?」
「乳児の髄膜炎は見逃すとやばい!」
「脳脊髄液検査だ!」

というように,まんまと必修の罠にはまってしまうというわけです.

こういった罠を潜り抜けるためには
『必修脳を鍛える』ということが重要となってきます.

というわけで,第2回ではQB必修2010を用いて,
『必修脳の鍛え方』をお伝えしたいと思います.

また来週!!

 
(編集部T.K.)

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