[6年生向け]○○から予想する110回国試 第2回:ポリクリから予想する,内視鏡検査の留意点

皆さん,こんにちは!
編集部のM.Tです.

先週からスタートした,
『○○から予想する110回国試』シリーズ!
第1回は「今注目の感染症」についてでした.
https://informa.medilink-study.com/wordpress/web-informa/post9020.html
(まだ読んでいない人は要チェック!)

2回目の今日は「内視鏡検査」についてです.
今回はポリクリから予想してみましたので,
これから一緒に確認していきましょう!
______________________

僕のポリクリでの経験談ですが,
上部消化管内視鏡の見学の際に,
「患者さんに問診で何を聞く必要がある?」
と先生から質問されたのが印象に残っています.
皆さん,この質問にすぐ答えられますか?

ポイントは,消化管内視鏡では「抗コリン薬」を
蠕動運動を抑えるために用いることです.
つまり,「抗コリン薬の使用が禁忌となる疾患」
について事前に確認する必要がありますね.

これを理解しているかを問う問題が
109回で実際に出題されました(109F27).
(QBonlineにログインして,ぜひ演習を!
http://qb-online.com/#/list/109F26-27 )

この問題で確認していただきたいのですが,
緑内障,症状のある前立腺肥大症などが,
抗コリン薬が禁忌の疾患として挙げられます.

ではここで1つ,質問をします.
「抗コリン薬禁忌の疾患の既往がある場合,
上部消化管検査の前処置に何を使用しますか?」
これが僕の110回国試の予想です.

正解は「グルカゴン」です.
平滑筋を直接弛緩させる作用が
グルカゴンにはあり,それを利用し
消化管の蠕動運動を抑えるのです.

(僕自身は,学生のときには,
グルカゴンで血糖値上昇
→ 消化吸収の必要性が低下
→ 蠕動運動がなくなる
と覚えていたのですが…)

グルカゴンは神経の支配に関係なく,
平滑筋を弛緩させるので,
「β遮断薬服用中のアナフィラキシー」でも
グルカゴンが選択されることがあります.
余裕のある人はぜひ覚えておいてください.
______________________

「研修医になる前に知っておくべきこと」だから
実習中に先生も学生に質問するわけですね.
そうすると,実習中の先生とのやりとりも
いい国試予想になるのでは?と思います.

今回はここまで!いかがでしたか?
110回国試の予想を,
これからもどんどん配信していきます!
次回もお楽しみに!

(編集部M.T)

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