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[Dr.Tの研修医日記]第2回:肺エコー検査(前編)~4 killer chest pain~

こんにちは!Dr.Tです.
今日ご紹介するのは,私が学生の時に島根の病院の救急外来で教わった,
“とある疾患” に対して行うエコー検査です.

 

みなさん,「4 killer chest pain」って知っていますか?

日本語で言うなら「緊急性の高い胸痛」という意味ですかね.
救急科をローテートした学生さんであるならば,一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか.
これは次の4疾患を指します.
1)急性冠症候群
2)大動脈解離
3)肺塞栓症
4)緊張性気胸

患者さんが胸痛を訴えたら,まず除外しなければならない危なっかしい疾患です.
患者さんに問診を行い,身体所見を取っていきます.

では,実際にそこまでやったとして,次に検査は何を行いますか?

◆1)の急性冠症候群を疑うなら
心電図心エコー血液検査でトロポニンTなどをみますよね.
(ちなみにトロポニンTは腎臓で代謝されるので,
腎機能障害がある人では若干の高値を取ることはしばしばあります.紛らわしいですね.)

◆2)の解離を疑うなら
胸腹部造影CTが頭に浮かぶのではないでしょうか.
エコーでも診断することができます.迅速な診断ができるという点ではむしろ優れています.
エコーってすごいですよね.)

◆3)の肺塞栓を疑うなら
心エコー心電図を行い,血ガスやD-dimerなどを測っていきましょう.
ここでもエコーがとっても重要です.右心負荷の所見を確認していきましょう.

では,4)に対してはどんな検査をしますか?

“胸部X線”と答えてくれる人も多いかと思います.もちろん正解です.
気胸は胸部X線を取れば一発でわかりますよね.
(ちなみに緊張性気胸は,救急医の領域では
“身体所見からのみ”の診断が求められることも多いです.)

実はこの“気胸”に対して,最近注目されているのが
“エコー検査”なんです.

次回,この“肺エコー”について,一緒に勉強していきたいと思います.それではまた!

(研修医T)

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