メディックメディアCBT模試の成績からみる,CBT本番での必要得点

CBTとは?

医師免許を持たない医学生が患者さんの診療(臨床実習)を行うにあたり,「医学生の質」を測るために行う全国統一の試験を医学共用試験といいます.この医学共用試験のうち,知識を評価するための試験がCBTです.
CBTはComputer-Based Testingの略で,コンピューター上に出題される問題に解答する試験です.受験者は問題プールの中からランダムに選ばれた問題を解くため,受験者ごとに異なる問題が出題されます.

CBTの合格基準は?

前述の通り,CBTでは受験者ごとに問題が異なるため,得点率で合否を決めると問題の難易度によってはある受験者は有利に・別の受験者は不利になる可能性があります.
そこで,CBTの合格基準は得点率ではなく,問題の難易度を考慮したIRT(項目反応理論)によって評価されるのです.
※CBTやIRTについては,こちらの記事もあわせてご確認ください.
現在の合格基準は,IRT標準スコアが396と決められています(全国共通の合格基準).

しかし,IRT標準スコアは容易には算出できないため,勉強するにあたってCBT合格基準の目安にはしづらいかと思います.そのため,受験生が気になるのは,CBT本番で何点(得点率は何%)取れば合格できるのか,というところですね.

ちなみに,CBTの実施機構(医療系大学間共用試験実施評価機構)からは得点率の平均が75.8%,IRT標準スコアの平均が513(2024年度実施のCBT)ということは公表されていますが,合格得点率は公表されていません

模試の成績と比べてみよう!

そこで,昨年のメディックメディアCBT模試の受験生のデータを用いて,IRT標準スコアと得点率の分布を調べてみました.

その結果,模試においてIRT標準スコアが396だった人の得点率(320問中の正答率)は以下の通りでした.

● 最低得点率:58.8%
● 最高得点率:64.4%
● 平均得点率:61.4%

※あくまで本番ではなく模試での得点率になります.ご了承ください.

問題の難易度によってIRT標準スコアは変わるため,得点率が同じ受験生でもIRT標準スコアが異なります.例えば,同じ得点率でも難易度が高い問題をたくさん解いた人の方がIRT標準スコアは高くなります.
このため,上記のようにIRT標準スコアが396だった人でも,得点率に幅がみられます.

模試は本番の受験前に受けるものなので,本番の方が学生全体の学力も上がっていると予想されます.そのため,本番では少なくとも65%以上の得点率を目指したほうがよいと考えられます.
まずは,メディックメディアの模試で得点率60〜65%を本番合格の目安にしましょう.

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