学習まずはこれ!

CBT・OSCE

CBT(医学部)基本情報~合格基準・出題範囲・出題形式は?

 

ざっくり言うと…

 

・CBTはPC上でランダムに出題される320問を解く試験

 

・320問のうち,採点されるのは240問(過去問)だけ

 

・問題集「QBオンラインCBT」で効率的かつ,国試にもつながる勉強を!

 


 

共用試験の位置づけ

臨床実習では,医師免許を持たない学生が患者さんに診療を行うことになるため,医学部は学生の質を担保し,患者さんの了解を得ることが求められてきました.
この「学生の質」を確認する試験が,共用試験であるCBTとOSCEです.
文部科学省が定めた「医学教育モデル・コア・カリキュラム」には,臨床実習開始までに学習すべき項目と目標が示されており,CBTとOSCEにおいて学生がこのレベルに達しているかを評価しています.

CBTとは

CBTはコンピュータを使って受験します.
27,000問以上といわれる問題のストックからランダムに選ばれた問題を解くので,他の受験生とは解く問題が異なります.
臨床実習開始直前である4年生の8~2月に行う大学がほとんどです.

合格基準:IRTとは

かつては各大学が独自に共用試験の合格基準を定めていましたが,2015年度の試験から最低の合格基準が定められました.
おそらくこの合格基準がIRT 359おおむね65%程度の得点率)だと考えられますが,IRT 359以上の合格基準を定める大学もあり,一概にはいえないようです.

※IRTとは?
CBTは受験生ごとに解く問題が異なるため,問題の難易度も考慮したIRT(項目反応理論)を用いて評価がされます.

IRTは複雑な理論であるためここでは説明を省きますが,基準値(IRT 359相当)を下回った学生の国試失敗経験率は23.6%というデータがあります(基準値以上では3.8%).
CBTで基礎をしっかり固めてから,臨床や国試に臨むのがよいでしょう.

(参考)中谷晴昭:日本の医学教育の現状と医師国家試験.医学教育 2015:46(1)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan/46/1/46_14/_pdf/-char/ja


出題範囲

「医学教育モデル・コア・カリキュラム」には臨床実習前に学習すべき項目と目標が示されているため,実質的にこれがCBTの出題範囲ということになります.
基礎から臨床,社会医学まで幅広く問われますが,出題の約半分は「病気の知識」(D・Eの範囲)を問うものです.
そのため,「QBオンラインCBT」で勉強する際は,vol.2(D・Eを収録)から解き始めるのがオススメです.

H28 医学教育モデル・コア・カリキュラム

※医学・モデル・コアカリキュラムの詳細は下記HPを御覧ください
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/033-2/toushin/1383962.htm

時間割と問題数

出題は以下の通り6ブロックに分かれており,合計320問を解くことになります.

CBTの時間割

問題を解く時間だけで6時間(1時間×6ブロック)もあるため,目も頭もたいへん疲れます.
特に後半はケアレスミスに注意しましょう!

240問のプール問題に正答しよう

CBTで出題される320問のうち240問が「プール問題」(前年度までの過去問のうち,正答率などにより良問と判定された問題)からの出題であり,これらが採点対象となります.
残りの80問は「新作問題」(次年度以降のプール問題候補)であり,これらは採点対象にはなりません.
どの問題がプール問題なのかは明示されませんが,悪問・奇問は原則プール問題とならないので,良問をきちんと解ければよい,と考えましょう!

プール問題と新作問題の出題割合

CBTの成績は体感よりも1割高い?

余談ですが,過去の受験生に感想を聞くと,「6割くらいしか分からなかったが,得点率は70%だった」という風に,体感よりも1割くらい成績が良かった,という人が多いです.
これは「分からなかった問題が採点対象外(新作問題)だった」という理由が考えられます.
(上記の通り,悪問・奇問はプール問題になりづらいため,難しいと感じた問題は新作問題であることが多いようです)
本番で分からない問題が出ても焦らず,分かる問題で確実に得点することが大事です!

出題形式:単純5肢択一

ブロック1~4,計240問の出題は5つの選択肢から1つの答えを選ぶ「単純5肢択一」形式です.
単純な知識問題だけでなく,解釈や思考が必要な問題や,基礎・臨床双方の知識が求められる問題も出題されます.
同ブロック内であれば解き終わった問題を見直し,解答を変更することが可能です.

5肢択一型 問題例

出題形式:多選択肢型

ブロック5,40問の出題は6つ以上の選択肢から1つの答えを選ぶ「多選択肢型」形式です.
基礎医学からの出題もありますが,診断を選ぶ臨床形式の問題が多くを占めます.
「単純5肢択一」形式と同様に,解き終わった問題を見直し,解答を変更することが可能です.

多選択肢型 問題例

出題形式:順次解答型4連問

ブロック6,40問の出題は一つの症例について4問が連続で出題される「順次解答型4連問」形式です(10症例それぞれ4問=計40問).
臨床推論能力をみる問題形式であり,医療面接・身体診察・検査・病態などの幅広い理解が求められます.
解答して次の問題に進むと,前問の正答に基づく問題文の続きが追加されるため,前の問題に戻ることはできません

4連問 問題例

過去の受験生からは「情報量の少ない1問目が特に難しい」という声が多いです.
もし1問目で間違えてしまっても気持ちをしっかりと切り替え,落ち着いて2問目以降に対処しましょう.

医学生は忙しい!国試につながるCBT対策を

CBT以降の医学生はとても忙しいです.
【4年生】CBT,OSCE→【5年生】臨床実習→【6年生】マッチング試験,卒試,国試…,とビッグイベントが目白押しです.
だからこそ,CBT対策ではCBTだけでなく,国試をはじめとするCBT後のイベントにもつながっていくような勉強をすべきといえます.
そのため,QBオンラインCBT国試まで繰り返し問われ続ける「疾患各論とその理解に必須となる総論知識=病気の知識」 がしっかり身につくような内容となっています.

「QBオンラインCBT」の特徴

・今後各種試験で問われ続け,臨床においても重要となる知識を扱った良問を厳選 → 試験の得点源となるだけでなく,実習や卒業後にも役立つ知識が身につく
・正答選択肢だけでなく,誤答選択肢も一つ一つ丁寧に解説 → 曖昧な理解ではなく,納得しながら学習を進められる
・解説において,国試既出部分を青字で明示 → 国試でも問われる知識として強く印象に残る
・多くの医学生が使用する『病気がみえる』などのメディックメディア書籍から,問題に関連する知識がまとまった図表を多数転載 → “繰り返し効果”により記憶に定着しやすく
・多くの5・6年生が使用する国試過去問題集『クエスチョン・バンク』と同様の形式 → スムーズに国試対策に移行可能

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