QBオンライン国試
[5・6年生向け]国試合格のための回数別演習 3ステップ
こんにちは、K.A3号です。
今回は、『回数別医師国家試験』の使い方について、
先輩の体験記をお送りいたします。
5年生は■STEP1■を、
6年生は■STEP2■、■STEP3■を中心に、
それぞれ読んでみてくださいね!
『回数別』ってなに?という方、
『QB』には最新の国試が収録されていないと聞いたけど…
どの『回数別』を買ったらいいの?
という方はこちらもCHECK▼
◆◆◆
国試合格のための回数別演習 3ステップ(Y大学Nさん)
◆◆◆
■STEP1■ 1回目はとにかく正解にたどり着く訓練をする
私が回数別に取り組み始めたのは5年の2月です。
というのも、私の大学では6年の4月頭に
「国試3年分から100題ランダムで出題される」という試験があり、
その成績が卒業判定で考慮されるからです。
したがって、学年全体として、
前の代の国試が終わったら試験対策を始めるという雰囲気がありました。
1周目を解くにあたって気をつけたことは、
解説を全部読み込もうとせずに疾患の根幹の理解に徹することです。
回数別は先生方が詳細に解説を書いてくださっており、選択肢だけではなく基本事項や最新のトピックスなどたくさんの情報が盛り込まれています。
これらを一周目から完璧に読み込もうとするのは効率が悪いと考えたので、
まずは正解にたどり着き、間違い選択肢を確実に除外できるように勉強をしました。
これだけでも1年分につき1週間ほど時間がかかりました。
当然ながら、読み飛ばした項目も多数あります。試験に備えてとりあえず3周ほど解き、
公衆衛生やよくわからない問題は答えを覚えることで乗り切りました(笑)
■STEP2■ 2回目は疾患の理解を
次に回数別に取り組んだのは卒業試験対策の時でした。
私の大学は各科目によって卒試の出題基準はまちまちでしたが、
110回の問題から出題される科もあったため、科の試験に対応した分野だけ解いていました。
ここでも、疾患の根幹の理解と間違い選択肢の除外に重点をおき、
それ以外は後回しという方針で解いていました。
■STEP3■ 直前期は、111回の出題予想を立てながら活用
1月後半から2月の直前期に、もう1度108回から110回の3年分を通して解きました。
この時期になると、見たことあると感じる問題も多かったため、
あまり時間はかけずに2~3日で1年分のペースで解いていました。
ここで気をつけたのは、国試の出題の流れがどう変化しているかつかむこと、
もう見なくても良い問題はバツをつけて周回しやすくすることです。
国試の出題委員は数年単位で変わるため、
前年とよく似た問題が出ることがよくあります。
また、除外選択肢に新出の項目があればそれについても勉強するようにしていました。
この時、回数別のTO NEXTや補足事項がとても役にたちました。
短い期間で数年分解くことで、例えば「ここ数年はWPW症候群が出ていないから今年は出るんじゃないか」とか、
「次は抗菌薬のスペクトラムとか聞いてきそう」
「JAK2遺伝子が出てたから、次はルキソリチニブを聞かれてもおかしくない」
「GISTの病理が出てたから、次はMALTリンパ腫かな」
などといった予想が自然と立てられました。
当たったものも外れたものもありましたが、
直前期に回数別に取り組むことで終わりの見えない国試の勉強に方向性を見いだすことが出来ました。
■さいごに■回数別を活用するにあたって
回数別は様々な使い方があると思います。
順番に解いたり、分野ごとに解いたりすることもできますし、
疾患の大枠の理解から細かい情報まで、五年から直前期まで、
どの時期・学力においても有効な参考書だと思います。
だからこそ、明確な方向性を持って勉強することがとても大切だと思います。
どの程度の理解を目指すのか、どのくらいのスピードで取り組むのかを明確にすることで、
きっと効率の良い学習が出来ると思います。
国家試験は出題範囲が膨大で、やることもたくさんあります。
優先順位をつけ、今の自分に何が必要なのかを考えながら取り組めば間違いなく力はつきます。
受験生となる皆さん、頑張ってくださいね!
−−−
(編集部K.A3号)