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第112回 医師国家試験【体験記】膨大な知識は付箋にしてデスクからノートへ

こんにちは.編集部K.Aです.
先週に引き続き,国試対策用のまとめノートを自作した先輩の体験記をお届けします.

 

膨大な知識は付箋にしてデスクからノートへ(S大学 Y.Oさん)

▲Y.Oさんのまとめノート(国試用2冊&卒試用1冊)

 

BSLと同時に始まった2年間の国試対策

 

私の大学では5年生になって病院実習が始まるとともに,
予備校の国家試験対策講座のテキストが配られ,
「イヤーノート」や「クエスチョン・バンク(QB)」を用いた国家試験対策が本格的にスタートしました.
実際に勉強し始めると医学はとても奥深く,覚えることが山のようにあり,
思い出そうとしても“どこかで聞いたんだけどな…”と断片的な記憶になってしまっていて,非常に勿体ないと感じていました.

 

とりあえず付箋に書き記す!

 

国家試験で問われやすい知識は,ある程度は決まっています.
そこで私は一度解けなかった問題を次に間違えないために,
様々な学習の中に散らばっている知識を一つにまとめて整理しようと思いました.

 

私が思いついたのは,“覚えようと思ったことをとりあえず付箋に書き記す”ことでした.
内容は様々で,QBで良いと思った覚え方,「レビューブック(RB)」の表,
BSLで先生が言っていた高度な知識など,
私自身が覚えておきたいと思った知識を集めました.
勉強するにつれていらなくなったり,内容が重複したりした付箋は捨てればいいし,
後から教科別に並べ替えることもできたので,
知識を整理するためにはとても便利な方法でした.

 

6年生での付箋の活用法

 

6年生になると,私の学校では勉強会室という部屋が与えられ,
各自1つずつ勉強机を使って勉強することができます.
私は常にその机で勉強していたので,
机の目の前の壁に大事な知識やどうしても覚えられない付箋を貼り,
顔を上げれば復習できるようにしていました
大事だと思うまとめを付箋に書くことで,
時にはノート以外の場所にまで自由自在に移動できたり,貼り替えたりできたので,
とても便利に感じました.

 

国試直前にまとめノート作成

 

国家試験直前になり,「試験会場に実際に持って行く,自分の苦手な知識のみを集めたまとめノートを作ろう」と思いました.
なぜなら2年間の勉強の末,先述した付箋や,予備校のビデオ講座を見ながらまとめたもの,
さらに「病気がみえる」のコピーなどが加わって,
まとめの資料は分厚いファイル5冊となっていたからです.

 

まとめノートの基本はA4のレポート用紙で,
大事だと思ったことを教科別にひたすら書き記し,ファイリングしました.
国家試験でよく問われる英単語や計算問題の公式なども一枚のノートにまとめて,
一目で見返せるように工夫しました.
それと同時に2年間書き溜めてきた付箋のうち,
これだけは!と思うもののみ,同じくレポート用紙に移動し同じファイルにまとめました

その結果,5冊の分厚いファイルは2冊の薄いファイルにまとめられ,
国家試験の会場に持って行くときに非常に便利になりました.
このように付箋を用いた方法は,国家試験直前まで融通が利き役立ちました.

 

まとめ方は人それぞれ

 

膨大な知識をどうまとめるかは十人十色です.
しかしどんなまとめ方をするとしても付箋の可動性はあらゆる場面で役に立つと思います.
ぜひ活用してみてください.

 

 

(S大学 Y.Oさん)

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