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第112回 医師国家試験【体験記】必修対策で大切なのは捨てる技術!

こんにちは.編集部のM.Sです.

 

6年生のみなさん,

マッチングで忙しくなる時期だと思います.

そして,

国家試験までもう7ヵ月を切りました.

国家試験対策の方も順調でしょうか.

また,国家試験の「必修問題」対策もできていますか.

実は,必修問題は出題範囲が広く,意外と対策がしにくいのです.

 

そこで今回,見事112回医師国家試験に合格した先輩の「必修対策」体験記をご紹介します!

 

 

◆◆◆

必修対策で大切なのは捨てる技術!

(筑波大学 Nさん)

◆◆◆

 

国試の鬼門中の鬼門である必修問題,でも出題範囲が広く意外と対策し辛いですよね.

私は,勉強があまり進んでいない状態から短期間で必修を合格ラインまで持っていくことができたので,その勉強法を紹介したいと思います.

 

◆己の状況を理解し,目標を立てる!

マッチングで第一志望だった大学病院の試験の難易度は必修レベルで,成績順に研修病院を選べるというものでした.人気のある都会の病院で研修するためには,8割以上得点する必要があると聞いていたため,夏休みに1ヶ月ほどかけて必修対策を行いました.当時の私の学力は,春の予備校模試の得点が6割程度でした.勉強の進み具合は,メジャーとマイナーの予備校の映像授業を聴き終えたのみで,公衆衛生・小児・産婦人科は手付かずの状態でした.この状態から,マッチング試験前日までの1ヶ月で,前年度の予備校模試の必修問題(先輩に貰った)で8割以上を取ることを目標に勉強しました.

 

◆勉強のメリハリをつける!

夏休み中は旅行や遊びの予定もあり勉強しない日も多かったので,メリハリある勉強を心がけました.QB必修の正答率90%以上の問題を一周,小児科・産婦人科・公衆衛生は春のメック模試での偏差値が明らかに低かったので二周,90%未満のものは直前にざっと一周するという方針に決めました.苦手な小児科・産婦人科・公衆衛生は解説を丸暗記する勢いで読みましたが,他の分野については答えが合っていれば解説は殆ど読みませんでした.途中で勉強しない期間もあったので,これら全てこなして丁度1ヶ月が経過しました.

 

◆《はじめの1週間》必修 正答率90%以上の問題

必修で正答率90%以上の問題は,2つのパターンに分けられます.すごく基本的か,もしくは簡単ではないが直近の過去問に出ていたかです.前者を間違えた場合,当該範囲がすっぽり抜けている可能性があるので,教科書等で確認し直しました.一方後者のパターンでは,問題自体に癖があったり,必修としてはやや不適切であったりするため,あまり復習しませんでした.一問一問は軽めですが,正答率データがある総問題数729問中515問と,必修問題の約8割を占める大切な正答率レンジです.私はこれを1週間かけて勉強しました.

 

◆《2〜3週間目》小児・婦人・公衆衛生の問題

小児科・産婦人科・公衆衛生は勉強が後回しになっていたので重点的に勉強しました.これらは,範囲が広く大変ですが,出題数が多く対策が欠かせないと思います.小児科と公衆衛生はQB必修を2周することである程度できるようになりましたが,産婦人科は分からないことが多かったので,予備校の映像授業も併用して勉強しました.トータルで2週間ほどかかりました.

 

◆《4週間目》必修 正答率90%未満の問題

残った1週間ほどで必修の正答率90%未満の問題をざっと解き,これまでに気になった範囲を見直しました.

 

以上の勉強法で無事目標であった必修8割を達成できました.目標点数に達するために演習すべき正答率レンジ,苦手分野を,見極め集中的に勉強し,それ以外はバッサリと捨てる.範囲が広いとダラダラと勉強をしてしまいがちです,取捨選択することが必修問題対策では大切だと思います.

 

 

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いかがでしょうか.

メリハリを付けた勉強が大切だと感じていただけましたか?

また勉強にメリハリをつけ,余分なところを捨てることで必修以外の対策の時間が生まれます.

自分の状況や苦手分野などをしっかり分析して,医師国家試験まで時間を有意義に使っていきましょう.

 

(編集部M.S)

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