病気がみえるシリーズ
[6年生向け]医師国家試験【体験記】直前期にあえて?!イチからの苦手対策!
皆さんこんにちは!
メディックメディア編集部のM.Tです。
気温がグッと下がってきましたが、皆さん体調を崩したりしていませんか?
国試まで残り2ヵ月を切っています…!
残された時間の勉強の質を下げないためにも、体調管理は万全にしていきましょう!
さて今回は、残された2ヵ月弱の勉強の質を高めるために、
皆さんの先輩が直前期にどのような勉強をしていたのか、みていきたいなと思います。
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なんとなくの理解をなくす!苦手分野に1日つかってみよう!
(東海大学 Y.Yさん)
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■「なんとなく」、が通用しないことを知る
私は5年の始めから、「Q-Assist」と『クエスチョン・バンク(以下『QB』)』を併用して、実習で回っている科の勉強を始めました。
なぜ早い段階から勉強を始めたかというと、私の学校では2週間に1回実習する科が変わり、その最終日に『QB』から出題されるミニテストがあったからです。
6年の春頃まではミニテストの対策として、「『QB』を解く」ということをかなり重要視していたと思います。
ただ、「十分に理解できているか?」ではなく「間違えずに解けるか?」ばかりに注力していたため、選択肢の細かい解説や基本事項、補足事項などはササーっと目を通し、どの科目も「なんとなくわかった気」になっていました。
そうやって「なんとなく」で迎えた卒業試験。
私の学校の卒試は『QB』からの出題もあるため、卒試の勉強としても『QB』を何周か解きました。
この辺りからようやく、「ただ解く」ということよりも「問題をかみ砕いて理解し、自分のものにする」ということを意識し始めました。
そこで初めて,「循環器が苦手だ」という事実に直面しました。
■「なんとなく」からの脱却。イチからの苦手対策
確かに思い返してみると、実習の頃から心電図や不整脈が苦手でしたが、「なんとなくわかっている気になっていた」のでそこまで焦りを当時感じたことはありませんでした。
卒業試験をなんとかパスし、国試対策に本格的にシフトして「頑張るぞ!」と意気込んでいたところ、
国試直前に受けた模試で、必修問題に出題されるレベルの心電図が読めないことに気づき、「なんとなくの理解は定着しないし、国家試験で役に立たない」ということを実感しました。
(やばい、どうしよう、まずい。でもあと国試まで2ヵ月…)とかなりの焦りを感じたのを覚えています。
元々私は1ヵ月ごとにスケジュールを立てて勉強に取り組んでいたのですが、直前の1ヵ月は体調を崩してしまったときや勉強がうまくいかなかったときのために勉強の予備日を設けていました。
そこで、「苦手分野をマスターするぞ!」と一念発起し、予備日を丸1日利用して循環器を基礎から勉強することにしました。
私は循環器の中でも特に、不整脈およびその治療、心電図(基本的なことから全て)がしっかり理解できていなかったので、
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①『QB』の不整脈の項目を解く
②『病気がみえる(以下『病みえ』)』でさらに細かく確認する
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の2点を1日徹底して実行しました。
抗不整脈薬はあまりに覚える量が膨大で1日では無理と判断し、毎日見て暗記ができるようにと、表にまとめて部屋に貼るところまで、その1日の中で行いました。
「mediLink動画」の直前講座で循環器の範囲も視聴しましたが、こちらもとてもまとまっていて非常にわかりやすかったです。
そして、復習を兼ねて『病みえ』で基本的な心電図の読み方を理解した後は、『QB』に出てくる心電図を自分で全部読み、次のページの解説と照らし合わせて確認していました。
丸一日、苦手範囲の克服に臨んだおかげで「なんとなく」から「しっかり」理解できるようになりました。
「苦手を克服できた!国試に出てきても怖がらずに解けるぞ!」という自信が生まれたのはとても大きかったです。
■最後に
直前期に苦手な分野に時間を割く気持ちの余裕がなく、得意な分野の得点率を上げる勉強に絞って、国試に臨む方法もあります。
しかし、メジャー科は必修問題にもバンバン出題されることが予想できますし、そもそも総論や各論での出題数も多く、完全に避けて通ることは不可能ですよね。
私自身、循環器から逃げるリスクはあまりに高いと感じたので、「直前だろうとしっかり苦手克服して自信をつけて国試本番に臨もう」と決意しました。
国試直前に苦手分野にあえてイチから取り組む、というのはなかなか勇気の要ることですが、1日だけでも時間を設けて集中してやることで、大きな成果が得られると思います。
自分の苦手分野の克服は必ず自信につながります。
最後まで諦めずに不安な要素を一つ一つ解決していくことをお勧めします!
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直前期にあえて苦手分野にイチからトライする。という国試合格体験記、いかがでしたか?
僕自身「心電図をちゃんと読める自信がない…!」と不安に思いながら国試本番に臨んだのですが、やはり心電図がセットの問題はそれなりに数があるので、当日のメンタルに響くものがありました。
また、国家試験だけでなく初期研修に入ってからより一層自分で読むことが必要になり、
「こんなことなら、心電図の読み方を学生の頃にしっかり勉強しておけばよかったな」
と少し後悔したりもしました。
実際の患者さんを目の前にして「不安だ」と思う要素があるのもイヤですよね…?
皆さんぜひ、国試本番の前に苦手意識を解消できるように対策を打っていきましょう!
今日のメルマガはここまで!また次回もお楽しみに!
(編集部M.T)