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『イヤーノート』で直前対策(後編)★頻出疾患やトピック的疾患は「黒字」もチェック!

編集部A.Kです.
前編に引き続き,国試に向けて,“今からでもできる,イヤーノート活用法”をご紹介します.

 

 

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頻出疾患やトピック的疾患は「黒字」もチェック!

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『イヤーノート』の「黒字」(=国試で未出題)のうち,検査・治療・対応に関わる箇所に目を通し,重要そうなポイントをチェックしましょう.

国試では,過去問と同じ問題(プール問題)もしくは類似問題は,毎年およそ30%と言われています.
残りの70%は,これまでに問われていない内容が出題されるわけです.

 

メディックメディア編集部では毎年,国試の内科・外科分野がどれだけ『イヤーノート』で解けるかを検証していますが,毎年95%程度,回答できています.

つまり,上記の内科・外科範囲の70%は,ほぼ“『イヤーノート』の黒字部分でフォローできる”のです.

 

といっても,青字以外の全ての黒字に注意を払うのは不可能というもの.
そこで,情報量の多い疾患に関しては,特に重要度が高い「検査・治療・対応」に関わる黒字を集中してインプットするようにしましょう.

 

特に,青字が集まっている付近に注目.その近辺の黒字は重要です
実際の国試問題を見ながら,『イヤーノート』の黒字部分が出題された例を見ていきます.

 

●検査・治療・対応に関わる「黒字」

●青字(=国試既出)が集まっている付近の「黒字」

●頻出疾患やトピック的疾患の「黒字」

 

 

 

◆例1:弁膜症性心房細動の治療◆

【112D19】
72歳の女性.動悸を主訴に来院した.5年前に大動脈弁狭窄症に対して機械弁による大動脈弁置換術を受けており,定期的に受診し,ワルファリンを内服している.これまでの受診時の心電図検査では洞調律であったが,来院時の心電図は心拍数104/ 分の心房細動であった.意識は清明.脈拍96/分,不整.血圧120/76mmHg.眼瞼結膜に貧血を認めない.頸部血管雑音を認めない.呼吸音に異常を認めない.神経学的所見に異常を認めない.血液所見:赤血球468万,Hb 13.7g/dL,白血球7,300,血小板18万,PT-INR 2.3(基準0.9 ~1.1).

この患者への対応として適切なのはどれか.

a 止血薬の点滴静注を行う.
b ヘパリンの皮下注を追加する.
c 現在の抗凝固療法を継続する.
d ビタミンKの投与を直ちに行う.
e ワルファリン以外の経口抗凝固薬を追加する.

 

弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法の理解が問われる問題です.
当時の受験生が持っていた,最新の『イヤーノート2018』では,心房細動の項目にこのような記載があります.

(実際に編集部での分析作業に使用した原稿です↓)

 

今回は,この画像で青マーカーを引いた部分が問われました.
もちろん,臨床問題ですので,まずは診断ができなくてはいけませんが,
重要知識はイヤーノートを読んでおけばおさえておけることが多いです.
流し読みでも,読んでいないよりは良い(マシ)…なハズ!

 

 

◆例2:QT延長症候群の原因◆

【112F69】(長いので症例文省略)
ホテルの部屋のごみ箱に錠剤の空包が多数捨ててあったとの情報が得られた.
最も可能性が高い薬物はどれか.

 

a 麻薬
b コリン作動薬
c 三環系抗うつ薬
d 交感神経作動薬
e ベンゾジアゼピン系睡眠薬

 

同じく当時の受験生にとっての最新の『イヤーノート2018』,QT延長症候群の原稿がこちらです.↓

QT延長症候群は,特殊な多形性心室頻拍をきたすことを問う問題がテッパンであり,
イヤーノート上でも,青字が偏っています(=例年,同じことが聞かれている)

しかし,「原因」の部分にも青字がある点に要注意.

今回の問題では,後天性の原因として薬剤性が多い(青字)ということだけを抑えているだけではなく,

その中でも向精神薬が原因となることを知らなければ正解することができません.

青字(=国試既出)が集まっている付近の黒字は要チェックです.

 

 

◆例3:青字が少ない領域は「専」マークに注目◆

例として用意できているものがやや古いのですが…
ここでは108回国試での問題(108D47)を例に説明いたします.

強皮症は膠原病の代表格.イヤーノートでも青字が多く,
当時の受験生も基本の対策は十分だったと思いますが,
当時最新の『イヤーノート(2014)』の治療部分がこちら↓.
yn2015_chokuzen2

 

意外と青字がありませんよね.
過去問を解くだけでは触れられない領域になっています.

108回では,この部分から出題がありました(108D47).

 

【108D47】(長いので症例文省略)
現時点での治療法として最も適切なのはどれか.

a 利尿薬の投与
b 免疫抑制薬の投与
c 尿酸排泄促進薬の投与
d 副腎皮質ステロイドの増量
e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬の投与
【正解:e】

 

正答率は71.3%(当社調べ)とやや低く,
知っているかどうか,が正誤を分けた問題でした.

 

実はこの部分,「認内」というマークが入っているのがおわかりいただけるでしょうか.
イヤーノートでは一部,内科専門医試験で出題されたという情報がある部分にこのマークを入れています.

当時は「認定内科医資格認定試験」を意味するマークでしたが,現在は総合内科専門医資格認定試験の出題も含めて「専」マークとして表示しています.
このマークがあるということは,この疾患の重要部分であるということ.
余裕があれば,優先的に注目してみてください.

 

 

直前期にキーワードを目に入れるだけでも,
それをしているのとしていないのとでは,試験結果は断然違ってくるはず.
「イヤーノート」の情報を膨大と考え不安に感じるのではなく,
この時期は特に,視覚的に「青字」「黒字」をさっと確認し,自信につなげてください!

 

皆さんの国試合格を心より願っています!

 

(編集部A.K)

 

国試直前期の使い方はこちらでも紹介中です.↓
直前期の使い方~青字と黒字を使いこなす|『yearnote(イヤーノート)』内科外科のエッセンスが一冊に

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