国試

[114回国試受験生向け]医師国家試験【体験記】前日当日のホテルでの過ごし方

 

皆さんこんにちは!編集部のM.Tです。
いよいよ医師国試も目前…!
当日まで気を抜かず、勉強と体調管理を徹底して継続していきましょうね。

 

また、「当日まで」とはもちろん「2日目」のことも含まれます
国試前日や1日目の夜って、思った以上に翌日に向けてのプレッシャーに押しつぶされそうになったり、当日間違った問題を引きずったりするものなのです…。
僕自身、かなりの緊張感で前日や1日目、2日目の夜に他学部の友達に電話をして、泣き言を聞いてもらったりしていました…(当時は国試が3日間でした)。

 

今回は112回の国試を受けた先輩からのアドバイス!ということで、
「前日・当日のホテルでの過ごし方」についての体験記をお送りします。
「当日の休み時間の過ごし方」にも少し触れてくださっているので、全受験生にとって役に立つ内容だと思います。
先日・当日のメンタルをよりよく保つために、ぜひ皆さん!ご一読ください。

 

◆◆◆

第112回 医師国家試験【体験記】前日当日のホテルでの過ごし方
(順天堂大学 T.Wさん)

◆◆◆

 

大学,あるいは人によっては,試験会場との距離の関係上,国試前日から試験会場近くのホテルに泊まることがありますよね.
私の大学も,国試前日と当日1日目はみんなで会場近くのホテルに泊まりました.
そこで今回は,ホテルでの過ごし方を中心に,国試前日・当日の私の体験記をお伝えしたいと思います.

 

□■国試前日:ホテルに泊まるとき注意すること■□

 

・まずは外泊するのに何が必要か
スマートフォン・タブレットの充電器や,コンタクトレンズ,メガネなど,普段旅行や合宿のときに持っていくものは,国試前日・当日のホテル泊でももちろん必要になります.
まずはそれらのものを忘れないように,予め準備しておくことが大切です.
ただ,大抵のものがコンビニですぐ買えるこの時代です…!
ホテルまでの道中に,近くのコンビニをチェックしておきましょう.
そうすれば忘れ物に気づいたときにも焦らずに済むはずですよ!

 

・体調管理は食事から
ホテルのレストランや食堂で食べるにせよ,コンビニなどで買って自室で食べるにせよ,前日や1日目のご飯は身体に優しい物を食べるように心がけましょう.
「ナマモノを食べるのなんかもってのほか!」と私もこの2日間はガマンしました.
試験中にお腹が痛い,違和感があるなどでつらい思いをするのだけは絶対に回避です.

 

・皆と共通のやることを決めておく
国試前日の夜には,予備校などから直前予想メールが届きます.
私は友達と部屋に集まってそのメールの内容をひとつひとつ音読し,周辺知識を軽く確認しました.
目の前にやることがあると,そっちに意識が向いて一瞬緊張から逃れられます.
また,頭に入っていない知識を自覚すると最初はドキッとするのですが,「この疾患については皆が知ってる範囲の知識が身についた」と思うと安心する材料になりました.

 

・十分な睡眠を
枕の高さが合わず,国試前日の夜はなかなか寝付くことができませんでした.
翌日の集中力には響かなかったのはよかったですが,実際に眠れるまでは「明日頭回らなかったらどうしよう…」と少し不安な気持ちになりました.
寝具,気温・湿度,香り・音など,皆さん眠るときのこだわりや最適条件があると思います.
枕の高さをタオルで調整するなり,空調と加湿器を上手く使うなり,自分なりに柔軟に対応していきましょう.

 

□■いよいよ国試1日目:試験当日はどう過ごす?■□

 

ホテルと会場の距離にもよりますが,私の場合は6時半に起床,7時に朝食,8時前にホテル出発というのが試験当日の朝の流れでした.
友達はというと,朝早い人は5時くらいから起きていて,ギリギリまで寝たい人は7時に起床していた気がします.
忘れ物がないか確認する時間なども考慮しながら,朝起きる時間を決めておきましましょう.

 

国試は朝9時半から夜6時半までの長丁場です.
間に2回ある休み時間を,私は前のブロックの中で本当に悩んだ箇所の確認に使いました.
これは以降のブロックに同じ問題が出てきた際に悩まないようにするための確認なので,解答が合っているか,間違っているかは気にしないようにしました.
それが終わったら,じっと座っているのも落ち着かないので,トイレに行くなどして身体を動かしていました.

 

休み時間の使い方次第で,次のブロック開始までの精神状態が大きく変わってくると思います.
緊張を解きほぐすためのアイテム(音楽を聴く用のイヤホンなど)に加えて,当日調べたいことが出てきたときにサッと調べられるように,書籍やノートも少し持っていくのがいいと思います.

 

逆に試験時間中ですが,早く解き終わった友人曰く「寝てた.静かで快適だったよ」とのことでした.
私は「寝相で顔が横を向いて,カンニングの疑いをかけられたらイヤだな…」とさすがに寝るのはやめました.(笑)
また,途中で解答を終了して退室もできますが,これも私はせず.あくまで残り時間は繰り返し解答を見直すのに徹しました.

 

□■1日目が終わった後〜2日目:気力で乗り切ろう■□

 

・1日目の夜は思ったよりも時間がない
試験が終わった時点で夜の6時半.答案用紙の回収や実際に教室から出るのにも時間がかかるので,試験会場から帰ってからでは,勉強時間を思っている以上に確保できませんでした.
なので,私は友人とともにホテルに帰ってから,その日試験中に悩んだ箇所と,予備校からの直前予想メールの中でまだ出題されていない内容に絞って勉強しました.

 

・自己採点は禁忌か?
私は「もし想像よりもたくさんの問題で間違っていれば,かなりメンタルにくるものがあるだろうな…」と思いながらも,「気になる!」という気持ちに勝てず,1日目の夜に自己採点をしてしまいました.結果,Cブロックがとてつもなく悪くて案の定メンタルが崩壊….夜眠れなくなり,翌朝「絶望的な顔」と友達に言われてしまいました.(笑)
この辺りのメンタルに響く・響かないは完全に人それぞれな部分だと思います.
「絶対メンタルに響く人」だけでなく,「響くかどうかわからない人」もできるだけ自己採点は2日目終了後に回しましょう.

 

2日目はいわばマラソンの後半みたいなものです.
Fブロックはまさかの80問オーバーの長丁場…!厚労省から「医者は体力そして気持ちが大事ですよ」と言われているような気になります.
崩れたメンタルでは到底太刀打ちできないですから,国試前日夜も,1日目夜も,とにかくメンタルが安定するような行動を選択しましょう.
(編集注:114回国試はFブロックの試験時間が113回と比べ5分短縮になります.試験問題数が80問を超えるか,今のところは明確になっていません)

 

□■最後に■□

 

長々と書きましたが,国試期間は気持ちのオン・オフの切り替えがとにかく大事だと思いました.
ホテルでは勉強だけでなく,入浴や睡眠など多くの時間を過ごすことになります.極力リラックスできる空間を作り上げるようにすると,国試を余裕持った気持ちで乗り越えられると思いますので,しっかり準備していきましょう.

 

◆◆

 

いかがでしたか?
僕自身は国試対策委員が希望者をまとめて予約してくれたので,「食事は準備されてるし,もう安心やん!」と思っていたのですが,
喫煙室だったので壁紙のニオイでやや頭が痛かったり,お風呂の温度調整が難しかったり,と気になることが当日たくさん出てきました.
自分で予約していない人こそ,しっかりどんなホテルなのかサイトで見ておくのがよさそうです.

 

あと,思ったよりコンセントの位置がベッドから遠く,コンビニまで延長コードを買いに行ったりもしました.
その他ご自身でも過去の旅行での経験を思い返して「あ,あれ持っていった方が無難かも?」というアイテムを早めにリストアップして,準備を万全にしてくださいね!

 

さて,国試まで残された日もあとわずかとなりました!
僕たち編集部からお送りするメルマガも,残りあと数通ほどです.
国試合格まで皆さんのお力になれればと思っております.
当日まで,しっかり一緒に頑張っていきましょう!

 

次回もお楽しみに!

 

(編集部 M.T)

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