国試

[3〜6年生向け]115回医師国試【体験記】系統講義の定期試験からCBT・国試までこれ一冊!『レビューブックマイナー』


11月も半ばに差し掛かりましたね.
受験生のみなさんはマイナー対策,進んでいますか?
例年,国試の2割程度がマイナーから出題されますので,対策は必須です.

そこで今回は10月に引き続き,『レビューブックマイナー』を使ったマイナー対策の体験記をご紹介します.


系統講義の定期試験からCBT・国試までこれ一冊!
『レビューブックマイナー』

(順天堂大学 R.Kさん)


定期試験にせよCBTにせよ卒業試験にせよ国家試験にせよ,マイナー科目の勉強や試験対策って正直何したらいいかわからなくないですか?
そんなあなたに吉報です.

『レビューブックマイナー』(以下,『RBマイナー』)1冊と,講義をしっかり聞くということさえできればもう何も問題ありません.

それだけで国家試験までくぐり抜けてきました.
医学生はもちろん,どんな医療系学生の方にとっても少しはお役に立てる内容かと思います.よければぜひ読んでみてください.

マイナーの教材,なくね?

私が大学の臨床系統講義が始まる前に勉強しようと思って感じたことが,正直これです.いや本当にないわけではないんですけれど,100%シリーズやらまとめてみたシリーズといった分冊版や,がっつりした成書しかない.まぁ成書で勉強しろと言われたらぐうの音も出ないんですけどね.マイナー科全部が1冊の中でコンパクトにまとまっていると勉強しやすくていいじゃないですか.情報の一元化もできるし.

そこでちょうどよかったのが『RBマイナー』だったんです.
眼科,耳鼻咽喉科,整形外科,精神科,皮膚科,泌尿器科,放射線科のマイナー7科目が1冊に収録されていて,しかも帯には「CBTに 臨床実習に 国家試験に」「これだけ」と……(ちゃんと中身見て買いましたけど).4年の頭から3年近く,実質教科書代わりのようなものとして『RBマイナー』 は重宝しました.

定期試験からCBTまで

系統講義の予習では資料と『RBマイナー』の該当項目を照らし合わせて要点をつかむことをしていました.そして講義中にはそのページに追加事項(最近の知見や『RBマイナー』にない内容など)をどんどん書き込んでいきました.これに試験の過去問やその解説と組み合わせることであら不思議,教科書に近いものが完成します.困ったらこれを見れば完結するんです.定期試験も怖くありませんでした.

CBTは系統講義が終わってから1〜2ヵ月ほどしかなかったので,主に定期試験の勉強で知識を習得することを意識していました.が,やっぱり抜けていくものです.CBT対策には基礎科目やメジャー科目の勉強もしなければならないので……とはいえ手元には教科書のような参考書があるので,それをベースに知識を入れていきます.

『RBマイナー』にはCBTで問われたことのある内容を示すCBTマークがあり,これの付いている項目を重点的に勉強していきました.(なんと効率よくしてくれていることか……)

「QBオンラインCBT」の演習で得た知識も逐次『RBマイナー』に書き込んでいきました.だいぶ内容の濃い『RBマイナー』が出来上がります.これさえあれば問題ないだろうと思って勉強していると,CBTはすんなり解けるようになっています.

ここまでの勉強で,国試にも対応できるレベルの「QBオンラインCBT」が出来上がったと思っていました.しかし,まだまだでした.

臨床実習から卒業試験,国家試験まで

臨床実習では自分が担当したり,回診やクルズスで遭遇したりした疾患の目次に日付を記し,実習中に得たことがあれば各項目に書き込んでいました.書き込もうとするとすでに『RBマイナー』自体に書かれていたり,過去に自分が書いていたりすることがあって,勉強不足を自覚することもままありました.実習中に困ったことがあったらパッと取り出して確認すると大体欲しいことが書いてある状態であるのも良いことでした.

また,実習の空き時間や自分の勉強時間に『クエスチョン・バンク』(以下,『QB』)の演習をした時も,『RBマイナー』に書き込んだり赤シートを使ったりして事項の確認などをしていました.

卒業試験対策としては,基本的に学内試験の時と同じで,まとめ講義で扱われた内容を『RBマイナー』の内容と照らし合わせて確認しつつ,追記や変更を加えてより情報の多い『RBマイナー』を完成させていきました.そのうえで試験前には各章を通読して必要事項を確認する作業を繰り返していました.

『RBマイナー』はただでさえまとまっているので,疾患の要点を問うた問題はもちろん,少し踏み込んだ問題にも自分の書き込みと合わせて対応できるようになっていました.その結果,卒業試験も気がついたら越えられるような状況になっていました.

国家試験対策は結局は今までしてきたことの集大成で,『QB』を解きつつ不足や知識の抜けを感じる点があれば適宜見直しや追記を行って,知識の定着に努めました.確実じゃなさそうだなぁと感じるところは色を変えて直前に見直せるようにもしておきました.『RBマイナー』には国試で出題済みの事項や出題頻度などを示す記載もあるので,直前期はこれを頼りに勉強する部分を選んでいました.

特段マイナーで別個に対策しなきゃ!と焦ることもなく,作り上げてきた『RBマイナー』と『QB』で勉強して,直前にはこれで確認して落ち着いて挑もうと肝を据えて本番を迎えました.

国試に臨む少し前には,自分の求めていた,1冊に欲しい情報がまとまったマイナーの教材が完成していました.無論,国家試験も問題なく通り抜けることができました.

『RBマイナー』の使い方は自由自在

今回は私の『RBマイナー』の使い方についてぐだぐだと書いてきましたが,あくまでこれはほんの一例でしかないと思っています.

赤シートを使った暗記や,重要事項の確認,ちょっとした辞書代わり,臨床実習中のメモなど,挙げればいくらでも出てくると思います.また,医学生だけでなく,看護学生や技師学生といった医療職を目指す学生の方達にも適した使い方があるはずです.

最近ではRBシリーズの電子版も発売されているので,そちらを活用したり,書籍版と併用して活用するのも良いでしょう.なんなら今後は電子版の活用がメインになってくるかもしれませんね.電子版の良い利用方法があれば,私にもぜひ教えて欲しいと思います.

今回の内容が今後の各医療系国家試験受験生の皆さんに役立ってくれることを祈って,記事の終わりとしたいと思います.

ではまた,どこかで.

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