医師国家試験対策:マイナー対策

目次

マイナー科目の分類・重要性

マイナー科目とは眼科,耳鼻咽喉科,整形外科,精神科,皮膚科,泌尿器科,放射線科の全7科目で構成される領域です.毎年国試全体の15〜20%を占めており,マイナー対策なくして国試の合格はありえません.

116回医師国試 科目別出題数

116回医師国家試験において,マイナーからの出題数は66問(16.5%)でした.113回では68問(17.0%),114回では60問(15.0%),115回では61問(15.3%)でしたので,例年通りだったといえます.

116回医師国家試験 科目別出題数

116回医師国試 マイナー科目の出題数|精神科・整形外科が最多

116回でのマイナー科目の出題数の内訳は以下のようになっています.

116回でのマイナー科の出題は精神科・整形外科が最多となっています.精神科が最多となるのは毎年のことなので,117回の国試でもマイナー科で最も多く出題されるのは精神科になると考えられます.整形外科は115回(8問)から6問増えて最多となりました.117回でも整形外科の問題数が多くなる可能性があるため,対策をしておきましょう.

116回医師国家試験 マイナー科の科目別問題数

マイナー科目の重要項目・疾患

マイナー科目は内科に比べ,各科の疾患数が少ないため,同じ疾患が繰り返し出題されやすい傾向にあります.そのため,勉強時間に対するコストパフォーマンスが高く,得点力アップにつながりやすい領域ともいえます.出題頻度が高い疾患は以下のとおりです.

【眼科】サルコイドーシス,糖尿病網膜症

【耳鼻咽喉科】難聴,咽頭癌

【整形外科】骨腫瘍,リハビリテーション

【精神科】せん妄,うつ病,統合失調症,てんかん,アルコール依存症,睡眠障害

【皮膚科】水痘・帯状疱疹,梅毒

【泌尿器科】前立腺肥大症〈BPH〉,前立腺癌,腎・尿路結石

(参考:弊社書籍『クエスチョン・バンク vol.5』巻頭ページのメシュラン)

マイナー科目対策としてはまず,これらに代表される頻出項目を確実に押さえ,その周辺知識をつけていくというのが基本となります.

『クエスチョン・バンク』と『RB マイナー』を使って
効率のよいマイナー対策を!

マイナー科目では特定の項目の問題が頻繁に出題されることから,過去問を解いて問題のパターンをインプットしていく勉強が不可欠です.過去問題集で多くの受験生に使われているのが『クエスチョン・バンク』vol.5 マイナー編(以下『QB vol.5』)です.

弊社が毎年行っている「講師速報」でのアンケートによると,回答者(6426人)の86.7%が『QB vol.5』を購入していました.『QB vol.5』では項目別の国試頻出度を「メシュラン」という★マークの数で記載しているため,重点的に学習すべき項目がすぐに分かるようなつくりになっています.
また,特に重要な問題に関しては「1周目問題」という形で掲載しているので時間がない方はこれらの問題を解くだけでも得点力アップが見込めます.

『QB vol.5』を使用するにあたり,同じく弊社書籍である『レビューブック マイナー』(以下『RB マイナー』)を併用することを推奨します.
具体的には『QBvol.5』を解きながら気づいたこと,ネット講座や模試で学んだことをすべて『RB マイナー』に書き込んで,マイナー科目に関する参照元を『RB マイナー』に一括化することがオススメです.
QBシリーズとRBシリーズは下図のように互いにリンクしており,併用することでより効率的な学習が可能になります.

『QB』と『レビューブック』の併用がおすすめ!
(クリックで画像を拡大) *メシュラン=国試頻出度
先輩のレビューブックマイナー
先輩のレビューブックマイナー.書き込んで行くことで自分だけの参考書に!(クリックで画像を拡大)

マイナー科目で出題基準に新たに追加された項目

余裕がある方は112回から適用された平成30年度出題基準に追加された項目に関しても押さえておくと,より確実です.

これらの項目は『RBマイナー』でも扱っているので是非とも参照してください.

【平成30年度出題基準に追加された項目】

サルコペニア

運動器症候群(ロコモティブシンドローム)

運動器不安定症

フレイル(の評価)

●好酸球性副鼻腔炎

●Wathin腫瘍

●眼の先天異常(無眼球,ぶどう膜欠損,白子症,Peters異常)

●反復性脱臼

●Kienböck病,膝関節壊死

●関節内骨折

●手段的日常生活動作(IADL)

●Nephrogenic Systemic Fibrosis(NSF)

●若年発症性両側性感音難聴

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