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[4,5年生向け]病院見学のススメ-③見学中の学び方

【自分にあった研修先を見つけるため,4,5年生の夏から病院見学を始めよう】
というコンセプトで連載している,「病院見学のススメ」シリーズ.

前回の第2回「見学の申し込みと準備」に引き続き,
今回は「見学中の学び方」をテーマにお届けします

■ 見学中の学び方

さぁ,身だしなみを整え,いざ病院に向かいましょう!
事務の方や担当してくださる先生,看護師さんにご挨拶を済ませたら,病院見学の始まりです.

見学の際のポイントは,「とにかくメモをとること」です!
カンファレンスや回診に参加する際は,いつでもメモできる用意をしておきましょう

また,回診のときなどは,できる限り先生や患者さんの声が聞きやすい位置に行き,積極的にメモを取りましょう.

特に,
 ・患者さんの名前(個人情報保護の観点からイニシャル推奨です)
 ・入院に至った大まかな理由
 ・今問題となっていること
をメモするようにしましょう

そうすれば,細かい部分は分からなくても大事な部分はおさえることができます.

何が必要か分からないことも多いでしょうが,とにかくがむしゃらにメモをすればいいのです.

分からないことは調べたり聞いたりして,後から解決していけば大丈夫です.
入院している方々が1週間の間に目まぐるしく変わることはありません.
したがって一人ひとりの患者さんに丁寧に目を配ることで,日が経つごとに病棟で行われていることの全体が見えてきます.

メモしたことがそのまま知識になることも多いでしょう.
そして何よりも,メモしたことが先生方と話すための材料や会話のきっかけになります

その上,病院側からするとその姿勢が好印象.
一生懸命学ぼうとしている姿勢がアピールポイントになります

(ただし,話しかけるタイミングやメモするタイミングは慎重に)

せっかくの休みを潰すのですから,1つでも多くのことを学び,1人でも多くの先生と話をしましょう.
そうすることで,自ずとその病院が自分にとって相応しい研修病院か否かも見えてくるものです.


最後に2つほど注意点をお伝えします.

1つ目は,見学のはじめや最中にゴミ箱やシュレッダーの場所を確認することです.
不用意に患者さんの個人情報を病院外に持ち出さないよう,メモや印刷用紙の処分が必要だからです.
帰りの電車でうっかり,なんてことがあったら大問題ですよ…!

2つ目は,やたらと手伝おうとするのはかえって悪い印象をもたれうることです.
病棟や手術室での振る舞いに慣れていないと,かえって迷惑になることが往々にしてあります.
ストレッチャーに手を添えたり,患者さんをベッドからストレッチャーに移動する時に足側を持ち上げたりする程度がよいでしょう.
特に手術室での見学については,手洗いの仕方や見学の場所などに慣れていないと,よく分からないまま迷惑をかけてしまうことが多いです.

実習である程度経験を積んだ後にお願いするのがよいですが,そうでない場合は,手術見学に慣れていない旨を担当の先生に必ず伝え,必要なことを教えていただくようにお願いしましょう.

これらの注意事項を踏まえ,少しでも充実した時間を過ごしてくださいね.

次回は「見学中の情報集め」です.お楽しみに!

〈目次〉
第1回 「病院見学の重要性」および「見学先と見学日数の決定」
第2回 「見学申し込みと準備」
第3回 「見学中の学び方」
第4回 「見学中の情報集め」
第5回 「交流の場を大切に」
第6回 「見学後のお礼の伝え方」

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