薬がみえるシリーズ
[低学年から国家試験まで]第117回医師国試【体験記】“病気が見えすぎる”シームレスな対策法で乗り切ろう!
今日は低学年から国試まで,『病気がみえる』を使って勉強してきた先輩の体験記をご紹介します.
特に,国試勉強で『病気がみえる』ってどう使うの…?と疑問に思っているそこのあなたに!読んでいただきたい体験記です!
“病気が見えすぎる”シームレスな対策法で乗り切ろう!
(S大学J.Aさん)
はじめまして!
皆さん,『病気がみえる』(以下,『病みえ』)にどのようなイメージを持っていますか?
「なんだか分厚くてとっつき辛い」
「イヤーノートやレビューブックのような国試対策に特化したテキストの方が使いやすい」
「先輩から要らない!って言われた」
「持ってるけど上手な活用法がわからない」
…と思っている方,ぜひ一度この体験記を読んでみてください.
この体験記は,
1. 試験対策本としての『病みえ』の立ち位置とメリット
2. オススメの『病みえ』活用術
●アプリ版のススメ
●国試対策における,映像講義やQBとの併用法
を中心に書いています.
もしかすると,あなたに合った『病みえ』の活用法が見つかるかもしれません.
個人の国家試験後の感想で恐縮ですが,電車での暇な時間などに読んでいただけると幸いです.
1. 試験対策本としての『病みえ』の立ち位置とメリット
〜『病みえ』はお手軽に暗記量を減らせる最強のサブテキストだ!〜
私は低学年の大学の定期試験対策から国家試験まで約4年間『病みえ』を使って学習しましたが,その立ち位置はサブテキスト(手元の資料で理解できない・解決できない内容を最初に検索するテキスト)でした.
どういうことか詳しく書いていきます.
冒頭に書いたように,『病みえ』は分厚いです.非常に情報量が多いため,メインテキストとして通読するのには不向きだと思います.
多くの医学生は低学年では大学の授業スライド,高学年になると予備校の映像講義,QBなどをメインに学習していくことになると思います.これらと『病みえ』の最大の差別化点は,『病みえ』は解剖・生理・薬理などの基礎の整理と病態解説が充実している点です.
医学の知識は膨大です.「なんでこうなるんだっけ?前はもっと細かく勉強したのにな〜」と思いながら暗記に走ったこと,ありませんか? そんな時にアプリでパパッと検索することで,お手軽にキホンに立ち返れるのが『病みえ』の最大のメリットではないでしょうか.
腰を据えて医学書を読むのも良いですが,毎回そんなに頑張れません.とりあえず病態を思い出すのには最高のテキストです.私はこの作業を繰り返すことで,臓器や疾患のイメージが整理されていき,次第に覚えなくても考えられることが増えていったと思います.
慣れてくると,試験前などの時間的に余裕のない時には「『病みえ』に機序が書いてなければもう潔く覚える」という手法で乗り切っていました(少し乱暴な方法なのでオススメはしませんが…笑).
2. オススメの『病みえ』活用術
〜アプリのスクショで復習しやすい環境を整えよう!〜
前項に書いたように,私は『病みえ』を辞書のように使っていました.その点,アプリ版の方が検索が早いので便利です.
そして私がアプリ版を推す理由がもう一つあります.それは,スクショ機能で復習したいページを保存しやすいことです.まずは,私が実際に使っていた映像講義のレジュメを見てみてください.
このように,メインテキストでは不十分な病態理解の部分について,『病みえ』のスクリーンショットを貼り付けたり書き足したり,画像所見をいつでもみられるように添付したりしていました.
そして直前期には,QBを解きながらまずはこのメインテキストを調べ,解決できなければ『病みえ』を調べてメインテキストに書き込む,という手法で自分だけの復習用ノートが完成しました.
こうやって自分が苦手な分野,復習したい分野だけをメインテキスト上に蓄積させていくことによって,膨大な『病みえ』の中から必要な情報だけに何度もアクセスできるシステムを構築することで効率良い国家試験対策をすることができたように思います.
もちろん大学で配られた講義スライドでも同じような対策法が可能です!
加えて良かったのは,『病みえ』は図や画像が多く頭に残りやすいという点です.私は画像記憶に頼ってしまうところがあるのでイラストの多いレイアウトに非常に助けられました.似たタイプの方は,イヤーノートやレビューブックよりも扱いやすいかもしれませんね.
以上,いかがだったでしょうか.
『病みえ』は上手く使えば6年間を通してあなたの試験勉強をずっと楽にしてくれる素晴らしいテキストです.一方で非常に情報量が多く,使い方を間違えると時間がかかって逆に効率が悪くなってしまうこともあります.
この体験記が皆さんの試験対策に少しでも役立てば幸いです.頑張ってください!
なお,『病気がみえる』シリーズの詳細やラインナップは,専用公式サイトをご覧ください!