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国試

第115回 医師国家試験分析(前編):大学別合格状況・合格基準は?

2021年2月6,7日の2日間にわたり,115回医師国家試験が行われました.

メディックメディアでは国試採点サービス「講師速報」を行い,おかげさまで8,800人を超える受験生の方に参加いただき,たくさんの有用な情報を得ることができました.

そこで,このコーナーでは採点サービスで得られた情報などに基づき,115回国試の傾向はどうだったのか,受験生はどのような問題でつまずくのかを分析していきたいと思います.

116回国試に向けた対策のために,ぜひ分析結果を活用してください.

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■合格状況(115回医師国家試験)

合格率は例年90%前後を推移

まずは受験者数.

112回では1万人を突破しましたが,115回では4年ぶりに1万人を割り込みました.

対して合格率は変わらず90%前後と安定しています.

10人のうち9人が合格する試験だけに,「他の人が解けない問題を解けた人」が合格する試験ではなく,「多くの人が解けた問題を確実に解いた人」が合格する試験と言えるでしょう.

つまり,他の受験生の動向から大きく外れた勉強をしない,「不合格とならない勉強」を心がける必要があります.



■大学別合格状況(115回医師国家試験)



■出題数と時間割

医師国試は,全400問を2日間で解きます.

113回までは各日で出題数に微妙な違いがありましたが,昨年114回からは出題数が均等に200題ずつになっています.

また,各ブロックの制限時間についても昨年と同様,1・2日目で同じになっています.

●1問あたりの所要時間

さてここで,1問をどれくらいのスピードで解いたらいいか考えてみましょう.
ブロックごとに1問あたりの所要時間を概算してみました.

どのコマもだいたい2分で1問解かなければなりません.
ただ,どの問題も均等に2分使っていいわけではありません

当然,一般問題より臨床問題の方が問題文を読む時間がかかります.

また,どのブロックにおいても見直しの時間を設ける必要があります(マークミスに要注意!)

模試などを受けて,自分なりに時間配分を検討してみましょう.

ちなみに,両日とも試験開始時間が9:30,終了時間が18:30です.




■出題形式

五肢択一だけじゃない!

国試の出題形式で最も多いのはA形式とよばれる五肢択一です.

他に,X2形式とよばれる“2つ選べ”問題X3形式とよばれる“3つ選べ”問題が出題されています.

問題形式としては圧倒的にA形式が多くなっています
また,昨年は姿を消していた多肢選択とよばれる“6肢以上の選択肢から選ぶ” 問題が,今年は復活しました.

曖昧な知識では正解できない!

では次に,選択形式の問題の平均正答率をみてみましょう.

115回の平均正答率は,114回同様X3形式の正答率が最も低く,X2形式は114回よりも大きく正答率が下がりました.

これは111回以前のX2,X3形式の平均正答率がA形式よりも低くなるという傾向と一致しています.

知識が曖昧なままだと,解答を1つ(2つ)選べず,失点してしまうというのがX2,X3形式の恐ろしさです.

計算問題は落ち着いて正確に!

115回国試では【C75】【F75】と,2問の計算問題が出題されました.中でも正答率が低かったのは【C75】の小児の肥満度を求める問題(正答率73.1%)です.

国試に小児の肥満度が出題されたのは初めてであったにもかかわらず,73%の受験生がキッチリ正解してきたことを考えると,ある程度与えられた数値から計算方法を想像する力もつけておきたいところです.

また,計算自体は簡単な問題でも,与えられた検査データの中から必要なものを正しく選び出せるかどうかというところで詰まる受験生も多いようです.

計算問題の演習では,まず重要な公式,特に出題されたことのある公式やその周辺の公式をピックアップして覚えること,さらに問題文中から計算方法を読み取ることや,丁寧に手計算することを心がけましょう.



■合格基準

3項目を全て満たせば合格

国試では,必修問題,一般問題・臨床問題それぞれに合格基準が設けられています.

どちらも合格基準を上回らなければ合格できません.

また,ある一定の数の禁忌肢を選択してしまうと,それだけで不合格になってしまいます.

115回の合格基準をみてみましょう.

必修問題の合格基準は,年によって変わらない絶対基準です.

他の人ができていようがいなかろうが,80%以上の得点率をとらなければ合格できません.

対して,一般・臨床問題の合格基準は相対基準です.

他の受験生の出来具合で基準が毎年変わりますが,例年70%前後です.




■採点除外等の取り扱いとした問題

国試では例年,合格発表時に厚労省から採点除外となる問題や,複数正解となる問題が発表されます.

問題そのものは適切だが,国試で出題するには難度が高すぎるものや,設問文の解釈次第で複数パターンの正答が出てしまうものに対して,これらの対応がなされます.

115回ではこれらに相当する問題はありませんでした.


①のケースは,今のところ必修問題のみが該当します.

採点除外は,基本的には平均正答率の低いものが該当しますが,常にそうとは言いきれないので注意しましょう.

115回国試分析,前編はここで終わりです.

中編では不合格者についての細かい分析を行っていきます.

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