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国試

第114回 医師国家試験分析(前編)

 

2020年2月8,9日の2日間にわたり,114回医師国家試験が行われました.

メディックメディアでは国試採点サービス「講師速報」を行い,おかげさまで7,700人を超える受験生の方に参加いただき,たくさんの有用な情報を得ることができました.

 

そこで,このコーナーでは採点サービスで得られた情報などに基づき,114回国試の傾向はどうだったのか,受験生はどのような問題でつまずくのかを分析していきたいと思います.

115回国試に向けた対策のために,ぜひ分析結果を活用してください.

 

 

 

■合格状況(114回医師国家試験)

 

受験者数がついに1万人突破!

最初に,114回国試の合格状況と,104回以降の合格率の推移をみてみましょう.

 

 

 

まずは受験者数.

109回では9,000人を,そして112回では1万人を突破しました.

対して合格率は変わらず90%前後と安定しています.

10人のうち9人が合格する試験だけに,「他の人が解けない問題を解けた人」が合格する試験ではなく,「多くの人が解けた問題を確実に解いた人」が合格する試験と言えるでしょう.

つまり,他の受験生の動向から大きく外れた勉強をしない,「不合格とならない勉強」を心がける必要があります.

 

■大学別合格状況(114回医師国家試験)

 

 

 

■出題数と時間割

 

出題数は各日で異なる

 

医師国試は,全400問を2日間で解きます.

1・2日目で出題数に差があった昨年までとは違い,今年は1日に200問ずつ出題されたことが大きなポイントです.

 

 

また,時間配分についても昨年と比べて大きな変更がありました.各ブロックの制限時間が1・2日目でおなじになったのです.

 

1問あたりの所要時間

 

さてここで,1問をどれくらいのスピードで解いたらいいか考えてみましょう.

単純に,それぞれ制限時間を出題数で割ってみます.

 

 

どのコマもだいたい2分で1問解かなければなりません.

ただ,どの問題も均等に2分使っていいわけではありません

当然,一般問題より臨床問題の方が問題文を読む時間がかかります.

また,どのブロックにおいても見直しの時間を設ける必要があります(マークミスに要注意!)

模試などを受けて,自分なりに時間配分を検討してみましょう.

 

ちなみに,両日とも試験開始時間が9:30,終了時間が18:30です.

試験の制限時間が2日とも同じということは,休み時間の長さも同じということです.苦手ポイントの復習をするもよし,友だちと話してリフレッシュするもよし,ぜひ有効に過ごしたいですね.

 

■出題形式

 

五肢択一だけじゃない!

 

国試の出題形式で最も多いのはA形式とよばれる五肢択一です.

他に,X2形式とよばれる“2つ選べ”問題X3形式とよばれる“3つ選べ”問題が出題されています.

また,出題数は少ないですが,“計算問題”も出題されています.

出題形式別の出題数をみてみましょう.

 

 

問題形式としては圧倒的にA形式が多くなっています

また,昨年までは,多肢選択とよばれる“6肢以上の選択肢から選ぶ” 問題は,昨年一度復活しましたが,今年は再び姿を消しました.

 

曖昧な知識では正解できない!

 

では次に,選択形式の問題の平均正答率をみてみましょう.

 

 

平均正答率は,今年はX3形式の正答率が大きく下がり,X2がそれに続く結果となりました.

これは111回以前のX2,X3形式の平均正答率がA形式よりも低くなるという傾向と一致しています.

 

知識が曖昧なままだと,解答を1つ選べても,もう1つが選べないという悔しい結果になってしまうかもしれませんね.

 

計算問題は落ち着いて正確に!

 

114回国試では【C75】【D75】【F75】と,3問の計算問題が出題されました.

 

中でも最も正答率が低かったのは【C75】の年齢調整死亡率を求める問題です.

113回以前の過去問を確認しても,公衆衛生領域の式が計算問題に取り上げられていることが多く,頻出の用語についてはその算出方法まで把握しておく必要がありそうです.

 

また,計算自体は簡単な問題でも,与えられた検査データの中から必要なものを正しく選び出せるかどうかというところで詰まる受験生も多いようです.

計算問題の演習では,まず重要な公式,特に出題されたことのある公式やその周辺の公式をピックアップして覚えること,さらに問題文中から計算方法を読み取ることや,丁寧に手計算することを心がけましょう.

 

■合格基準

 

3項目を全て満たせば合格

 

国試では,必修問題,一般問題・臨床問題それぞれに合格基準が設けられています.

どちらも合格基準を上回らなければ合格できません.

また,ある一定の数の禁忌肢を選択してしまうと,それだけで不合格になってしまいます.

114回の合格基準をみてみましょう.

 

 

必修問題の合格基準は,年によって変わらない絶対基準です.

他の人ができていようがいなかろうが一定の得点を取らなければ合格できません.

対して,一般・臨床問題の合格基準は相対基準です.

他の受験生の出来具合で基準が毎年変わりますが,例年70%前後です.

 

■採点除外等の取り扱いとした問題

国試では毎年,合格発表時に厚労省から採点除外となる問題や,複数正解となる問題が発表されます.

114回では以下の2問でした.

 

 

①のケースは,今のところ必修問題のみが該当します.

採点除外は,基本的には平均正答率の低いものが該当しますが,常にそうとは言いきれないので注意しましょう.

 

114回国試分析,前編はここで終わりです.

中編では不合格者についての細かい分析を行っていきます.

 

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