研修医・医師

国試に合格したらすべきこと5選!~研修医の先輩に聞いてみた~

医師国家試験、本当にお疲れさまでした。

合格された皆さん、おめでとうございます!!!

4月からすぐ病院勤務が始まるけれど、何をやっておいたら慌てないで済むのか、どんな手続きが必要なのか、ひと足先に研修医になった先輩に聞いてみました。

目次

①書類関係、新居の手配

医籍登録

必要書類を揃えて、自分の住民票がある地区の保健所で申請の手続きをする必要があります!

詳しくは、以前公開されている記事を参照してください。以下のものが必要です。

● 医師免許申請書

● 診断書

● 登録済証明書用はがき

● 住民票の写し または 戸籍抄(謄)本

● 収入印紙60,000円分

登録確認がされていないと医療行為を行えないため、研修先の病院では見学扱いとなり、給料が支払われないという事態になります。

そんなことになったら一大事ですね。きちんと手続きしておきましょう!

研修病院への連絡

国試に合格して、4月からきちんと働けるということを研修先の病院に伝えておきましょう。

14時の合格発表の後すぐにメールか電話でお伝えすることがベストです。連絡が遅くなると、先方から電話がかかってきてしまうこともあるそうです。

私の場合、合格発表直後から、お世話になった人たちへ連絡をとりまくっており、16時頃に病院の方から合否の確認の電話が届きました。ごめんなさい。

医師賠償責任保険

意図せず発生する可能性がある医療過誤や事故による損害賠償請求をカバーするための保険です。加入は任意ですが、勤務医では七割以上が入っている(二十代は九割)そうなので、入ったほうが無難です。

団体割引があるところもあるので、各自でしっかり調べて選びましょう。

引っ越し

3月は繁忙期で引越し料金が馬鹿になりません。早めに手配するのがおすすめです!

業者を比較するマッチングサービスを利用するのも良いでしょう。先輩は「くらしのマーケット」を使ったそうです。

郵便転送

忘れがちなのが、郵便局での郵便物の転送手続きです。これを忘れると、もとの住所に郵便物が届いてしまいます。

転送してくれるのは一年間なので、その間にアマゾンの配達先など、登録してある住所を新しいものに書き換えておきましょう。

②物品を揃える

揃えておくと良い物品のリストは以下のようです。

PCあるとなにかと便利。大学入学時に購入したPCを使っている方々は買い替え時です!
Microsoft
オフィス
症例発表や症例まとめに使うことが多い。(Googleドキュメントやスプレッドシートでも代用できますが、学会発表の際にパワポでの提出が求められたり、上級医がチェックする際にマイクロソフトオフィスの方がスムーズな場合がありました)
印鑑処方箋、紹介状などを書く時に必要。
ネームタグビヨーンって伸びるやつを買っておくと、スタッフ専用通路などに行く際に便利。
白衣・
スクラブ
通気性のいい白衣や消臭加工があるものが暑い夏でも着やすいのでおすすめ。

私はシワになりづらいコート型の通気性の良くない白衣を着ているのですが、正直、夏場は暑くて着れません。

※ 聴診器に関しては、病棟に置かれている聴診器を使用することもあるそうなので、研修が始まってからで大丈夫です。

国試の知識を劣化させない勉強

国試まで必死で勉強していても、本当に一瞬で知識は抜けてしまいます。

Q-Assistの研修医版、研修Assistには、徳洲会湘南鎌倉病院の救急ERの先生方による1〜3分の講義動画などがあります。

こうしたツールで復習をしつつ、診療に役立つ実践的な知識を入れておくと、働き始めてから、救急の患者さんがテンパってしまう等といった事態を避けることができるでしょう。

研修Assistは現在無料公開中です!

緊急疾患、問診の仕方、診察の進め方、必要な検査などをサクッとイメージできたので、(当直中など診療するときに)「まったくわからない」という事態は避けることができました。

勤務初日から使う手技の勉強

研修医は、勤務初日から、看護師さんや上級医から「先生、ルートお願い」「採血お願いします」と頼まれます。

しかし最初は、『針の太さはどのくらいだろう……』とか『何mlのシリンジを使うのが正解なんだろう……』など、わからないことだらけです。スタッフさんが忙しそうにしていると、初歩的なことは聞きづらく、あたふたすることになってしまいます。

手技の準備物品・流れ・コツを動画化した研修Assistの「手技ができる」を見ておけば、そういう時困らないで済むのでおすすめです。

⑤病棟業務の知識

医学部では習わないけれど、実際働き始めたら必要な書類仕事、それが「病棟業務」です。

入院診療計画書や同意書の作成、入院オーダーや指示簿の入力など……

こまごましたことをこなしていくと、一瞬で時間が溶けていくため、こうした業務の知識を事前につけておくと時間を無駄にしないですみます。

研修Assistのはじめての病棟業務を見ると、病棟業務の基本をまとめて把握できます。コンサルトやサマリの書き方も学べるので、見ておくと良いでしょう。

入院から退院までの流れで発生する業務を、なんとなく理解しておくことをおすすめします。知ってるだけで、大分楽になります


やらなければいけないことや、やっておくと後々役立つことなど、具体的にイメージできたでしょうか。

最後の春休み、必要なことはちゃんとこなしながらも、休暇を謳歌してくださいね。

新生活頑張ってください!

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