[5,6年生向け]【国試後座談会】結局,QBってどうやって演習した?②
120回国試に合格された3名の受験生にどのような意識で国試対策を進めていったのか,お話を伺った座談会の後半記事です!
【座談会の目次】
| 前半 (記事はこちら) | 1.全国の平均演習数はどれくらい? 2.人それぞれの学習スタイル |
| 後半 (この記事) | 3.QB演習のペースや解き方のこだわりは? 4.直前期の演習の意識は? 5.受験生へのメッセージ 6.編集部より |
【座談会参加者】
| 順天堂大学 Sさん:暗記が苦手,QBは直前期に一気に演習 東邦大学 Uさん:4年次と5年次の総合試験対策で早めからQB解いていた 昭和医科大学 Hさん:試験や模試の前に集中して演習するタイプ |
3.QB演習のペースや解き方のこだわりは?
●QBの演習ペースはどれくらいでしたか?
U:最初の1周はとにかく時間がかかりました.1日10問〜50問,5年分を1周するのに半年くらいのペースです.そこは仕方ないと思って演習していましたが,学内試験前のとにかく回す時期には1時間で100問くらいのペースだったかなと思います.6年生になってからは,午前中の3時間で解ける分だけ大体200問,というペースに落ち着いていきました.
S:私は先に暗記を固めて知識がうっすらある状態で解きはじめることに成功したので,しっかり演習をはじめた6年生の12月頃から,ある程度計画どおりのペースで解けていました.1月に入ってからは,間違えた問題は正答の解説だけ読むようにしていました.
H:私は卒業試験の時期が一番大変で,臨床問題は単発の知識だけでは解けないので,YNも見たり,集約用のQAレジュメに間違えたところを書き込んだりしていたので,1日100問くらいしか解けなかったです.
最初の頃は解説も全部読んでいたけど,卒試直前は読んでわかっているところは飛ばして,補足事項などを読むようにしていました.結局同じ問題が出るわけではなくて,「QB覚えているだけになってない?」という恐怖がずっとあったので,正答以外の選択肢が切れないのであればYNやQAのレジュメに戻って周辺知識の復習をしていました.
人よりは演習スピードは遅かったんですけど,知識は増えていたのかなと思います.
●QBの演習状況のグラフは意識していましたか?
H:実はQBの回数別でしか演習していなくて,分野別でほとんど演習していなかったんですよ.それで10年分4,000問だけ演習していたら,同じ学年の人も10年分はみんな演習しているのですぐ下位20%に入ってしまうので,それが嫌だなと思って分野別は上から少しだけ解きました.やっているぞ,と思うために.
S:私は5年〜6年生の前半はあまりQB解いていなかったんですけど,多分4年生までの貯金で下位20%には入らずに済んでいました.
U:6年生後半は,当日中に間違えた問題を解き直して正答率を100%に保つようにしていたので,グラフもずっと右上に来ていてあまり気にしていませんでした.

S:私は逆で,積極的に×とか△をつけていました.覚えても忘れてしまうタイプなので,基本的に1回目で合っていたら△,2回連続で正解だったら◯,2回目で間違えたら×に降格,というルールでやっていました.
直前の12月頃になると,公衆衛生など大丈夫だろうという問題は◎にしてもう解かない,1回で合っていた問題も◯にして,△と×を解いていくルールに変えて演習していました.

U:記号の付け方を変えた時期を覚えているのがすごいね.
H:私は,◯だったものは◯のままで,卒試前とかに迷った問題は◯から△に変えていました.
◎は直前期にもう見なくてもいいだろうという問題にだけ使っていました.それ以外は回数別で演習していたので,◯△×関係なく解いていました.
●必修対策はしましたか?
H:学内試験対策で一般・臨床に分けて解く時に必修も混ぜて解いていたので,必修だけのためになにか対策することはありませんでした.
S:模試で必修は9割くらい取れていたので,私も特別に必修対策をしていたわけではないです.
U:直前講座は全部見ていたのと,大丈夫だろうとは思っていたのですが,1週間前くらいに不安になって過去に間違えた必修問題を1日20問くらいずつ解きました.
●QBの演習ペースは個々人の勉強スタイルや時期によってかなり変動しますね.みなさん苦手なことや不安を感じる点について,自己分析に合った勉強法を見つけていることが印象的です.QBのいち機能である「◎◯△×」の付け方も人によってこんなに考え方が違うのかと驚きました!
続いて,特に6年生の方が気になるであろう国試直前期の演習について聞いていきます.
4.直前期の演習の意識は?
●受験生が気になる直前期について,どのような意識で演習していましたか?
U:直前期の1月には過去5年分の解き直しやそれまでに受けた模試の復習をしていました.気をつけていたこととしては3つあります.
1つ目は午前中に解くこと.
午後になると頭が回らなくなってしまうので,QB演習や模試の復習などは午前中にして,午後は動画などと決めていました.
2つ目は当日中に復習する.
午前中に演習して間違えた問題は,その日のうちに解き直して常に正答率を100%に保つようにしていました.
3つ目は,波があっても気にしないこと.
お休みの日を作るようにして,アルバイトも国試2週間前まで続けていました.

H:午前中に解く,っていうのは分かる.
S:メンタル面も大事だよね.
U:お休みの日も作っていて,国試2週間前くらいまで水曜と日曜はアルバイトしていました.
●ほかの方もアルバイトしていましたか?
S:5年生の3月くらいまで休日にオンラインで家庭教師のバイトしていました.
H:6年生の12月頃までアルバイトしていました.先輩からも12月までは大丈夫だよ,って聞いていたので.
●直前期は1日何問解くって決めていましたか?演習の目安は?
U:問題数というより「午前中で解ける分だけ解く」と決めていました.私の場合は大体200問が限界でしたね.
S:最初にお話した通り(編注:前半の記事参照),私は6年生の秋頃まで暗記中心の勉強をしていたのですが,11月頃に「11月〜12月で分野別全部解いておいた方が良いよ」と言われて,そろそろ暗記どころではないのでは?と気づきました.
そこからは分野別の問題数と日数で逆算して毎日の問題数を出していましたね.それとは別に,公衆衛生と総論は毎日ドリルのように50問ずつ解いていました.

H:国試90日前くらいまで卒試があったので,そのタイミングでは過去問3年分を1日200問くらいで1週間で詰め込みました.
本当は1月から過去10年分を解きたかったんですけど,やる気がおきなかったのと模試があって.模試の復習に意外と時間かかっていたら全然時間がなくなってしまいました.周りも「QB5年分しかやらない」と言っていたので,最後20日前から大体1日300問くらい解いて5年分を1周しました.

5年分を解く時には,1日300問程度,ブロック順に国試のはじまる9時くらいから解くようにしていました.卒試の時に夜眠れなくなってしまったので,生活習慣を整えて,朝から脳を働かせるのに慣れさせました.
また,本番の問題量(1日200問)を解いても疲れないようにするため毎日こなすようにしていました.もちろん過去問演習の意味もあったんですが,新作の問題に慣れるために模試も直前に使っていました!
●やはり直前期になると演習量がぐっとあがりますね.どのようなことを考えながら勉強されていたのか,リアルな声を聞くことができて編集部としても大変参考になりました.
5.受験生へのメッセージ
●最後に,これからの受験生たちへのメッセージをお願いします.
U:早くQB1周しておくと心にゆとりが持てると思います.
H:休むことも大切です.やるべき時にやれば大丈夫です.
S:今4,5年生の人はまだ間に合うと思うのでコツコツやっておくと良いと思います.
●3人とも本当にありがとうございました!
6.編集部より
2回にわたる座談会,いかがでしたか.
QBを解きはじめた時期や演習ペースなどは差がありますが,最終的なQBの累積演習量は3人とも14,000問を超えています.
前半の記事でもお伝えしましたが,全国の120回受験生のQB累積演習量の平均は約12,000問と年々増加傾向にあります.医師国家試験は近年の分析をみると合格率は91%〜92%で推移しており,「多くの人が解けた問題を確実に解けること」が重要な試験だと考えると,周りの演習量はひとつの目安になるでしょう.
もちろん,ただたくさん数をこなせば良いというわけではありません.自分の理解度や得意不得意にあわせた学習スタイルを見つけることも大切です.今回の先輩たちのリアルな話がこれからの受験生のみなさまのお役に立てば嬉しいです!

