実習・マッチング

[4~6年生向け]【国試体験記】病院見学で意識したこと ~私のマッチング体験記~

こんにちは,メディックメディア編集部のYです.

皆さん,キャリア選択に向けたマッチングの準備は進んでいますか?

今春,研修医になった先輩による,病院見学の体験記をお届けします.最終的に,6年生の夏に見学した病院で初期研修を行っているTさん.

自身の経験から,5年生夏からの病院見学がおススメとのこと.先輩の経験談を参考に,実りあるマッチングにしましょう!


とにかく行ってみよう!病院見学のススメ

東京女子医科大学 T.T.さん

 


 

■ 4年生の終わり:マッチングを意識し始める.フェアに行こう!

私は4年生の終わり頃からマッチングを意識し始め,3月にレジナビフェアへ参加しました.
その際は,レジナビHOKUTOのサイトを参考にしながら少しでも興味のある病院のブースを回るように意識し,10ブースほど訪問しました.

サイトでは,自分の興味のある診療科や忙しさなどを条件付けし,絞り込んで病院を探しました.

一方フェアは,あまり関心の無かった病院でもブース前で声をかけていただき入って話を聞くと,「この病院の見学に行ってみようかな」と思うケースもあるのが良い点だと思います.

当時はまだ各病院の情報を十分に持っていなかったため,説明を聞いたうえで疑問点をその場で質問する,というスタイルでした.レジナビのようなフェアは,多くの病院の情報を一度に得られるため,見学先を探す第一歩として非常に有効だと感じました.

ホームページで良いと思っていても,実際に研修医や医師と会ってみると印象が変わることもあるので,フェアは就活の第一歩として活用すると良いと思います.研修医と話してみると,「活気が溢れた病院のようだな」,「落ち着いた感じの病院なのかな」と印象を得ることができました.


5年生:本格的な病院見学の開始は臨床実習が始まってから

病院見学は,5年生のゴールデンウィークからスタートしました.その後も夏休み・冬休み・春休みを利用して10以上の病院を見学しました.

自大学の先輩から「臨床実習が始まってからの方が,病院での立ち居振る舞いが分かった状態で見学できる」と聞いていたため,そのタイミングで開始しました.結果的に,医療現場の雰囲気をより具体的に理解しながら見学できたと感じています.


実際の病院見学で私が意識したこと

病院見学は,初期研修の実際を知ることができる貴重な機会です.
 私は事前に質問を準備し,メモして持参していました.

質問を準備する際には「病院見学 質問リスト」と検索し,参考にしました.

研修医の先生には,

①実際に働いている研修医の感想

②給与や休暇

③デメリットに感じる部分

など,上級医には聞きづらい内容も率直に質問しました.

一方で,忙しそうなタイミングでは無理に話しかけず,カルテ記載が一段落した後などを見計らって質問するよう心掛けました.

①実際に働いている研修医の感想

「楽しい」「充実している」「風通しが良い」といったポジティブな意見がある一方で,「〇〇科の医師は相談しづらく,一緒に働きにくい」などのネガティブな意見もありました.

私は特に,自身の志望科での研修が充実しているかどうかを意識して質問しました.

②給与や休暇

ホームページで公開されている金額だけでなく,時間外勤務に対する支給なども含めた実際の支給額を研修医に確認しました.「ホームページ上では給与が少なく感じたが,時間外勤務が多いため実際の支給額は想定より多い」といった声もあり,参考になりました.

③デメリットに感じる部分

ある病院では,「特定の診療科は他院で研修する必要がある」といった点が挙げられました.ですが,自身の志望診療科がその病院にあれば大きな問題ではないと思いました.

「職員用の食堂がない」といった点もあり,忙しい環境では自炊が難しいことを考慮し,食堂のない病院は志望順位を下げました.

デメリットについては最初は聞きづらさもありましたが,研修医も「気になるよね」と率直に答えてくださることが多く,積極的に聞くことが重要だと感じました.

※その他で気になったこと

    • a.面談への準備

病院によっては研修センター長や上級医との面談の機会もあります.その際に積極的に質問できるよう,病院の基本情報は事前に調べたうえで見学に臨みました.

 「何か質問はありますか?」と聞かれたときに何も答えられないのは,やや準備不足な印象を与えてしまう可能性があります.最低限の準備はしておくことをおすすめします.

    • b.現場の雰囲気を掴もう

研修医と上級医の関係性や相談の雰囲気を観察することも重要だと思います.

現場の空気感は,見学でしか分からない大切な要素です.上級医の言葉遣いが乱暴で高圧的である病院もあり,そのために,とても関心度が高かった病院を選択肢から外したこともありました.これは実際に行ってみないとわからないので,しっかり観察するようにしましょう.

医師とコメディカルとの関係性も重要です.チーム医療がしっかりと取れているか,他職種カンファレンスなどを通して観察してみると良いと思います.

ある病院では,看護師が血液培養などのセットをビニール袋にまとめてナースステーションに置いておいてくださり,医師がすぐに検査をしやすいように工夫されていました.それぞれの職種が働きやすいように配慮がされておりとても好感が持てました.


6年生:志望病院の絞り込み

6年生になると,1回目の見学で印象に残った病院を中心に再訪しました.一方で,新たに興味を持った病院の見学にも足を運びました.

この時期はマッチング対策の話題が増え,筆記試験や面接について研修医の先生に相談する機会も多くなりました.また,そのときの1年目の研修医は,自分たちが入職する頃には2年目となり,実際に一緒に働くことになる存在です.どのような方々がいて,「この人たちと一緒に働きたい」「ここで多くを学びたい」と思えるかどうかを,見学の中で感じ取ることも大切だと感じました.

私が第一志望の病院を決めたきっかけは,その病院で初期研修を終え,3年目として残っていた先生の姿でした.初期研修医からの質問に的確に答えている様子を見て,自分もこの病院で研鑽を積み,このような3年目になりたいと心から思うことができました.


「自分に合う病院」とは,「自分と雰囲気の近い研修医が多いかどうか」

よく「自分に合う病院を探す」と言われますが,私自身は「自分と雰囲気の近い研修医が多いかどうか」が一つの指標になると感じました.

真面目な雰囲気の病院,活気のある体育会系の病院,穏やかな雰囲気の病院など,カラーはさまざまです.その病院で充実した研修生活を送っている自分を具体的に想像できるかどうかが,大切なのではないかと思います.

私自身は学生時代に医師国家試験に合格することだけでなく,純粋に医学そのものに興味があったため,学問的な向上心があり,研究熱心な雰囲気の病院に魅力を感じていました.例えば,レクチャーが充実しているなど,学びの機会が多い環境に関心を持っていました.


「とにかく行ってみる」のが大切!

6年生になると,マッチングの準備や試験対策や国試対策で非常に忙しくなります.ぜひ5年生の夏休み頃から見学を始めることをおすすめします!

少しでも気になる病院があれば,まずは足を運んでみましょう.実は,私は後に第一志望とする病院を「人気病院だから自分には難しいのではないか」と気後れしてしまい,見学先の候補に挙げていませんでした.

そのため,友人に勧められて,ようやく見学にいったのは6年の7月でした.もう少し早い時期から見学に行っていれば,マッチング直前期になって焦ることもなかったのではないかと少し後悔しています.少しでも興味があれば「とにかく行ってみる」という姿勢が,後悔のないマッチングにつながると感じました.

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