
QBオンライン国試
こんにちは.編集部R.Aです.
そろそろ卒業試験が終わった学校も多いでしょうか.
本日は国試に向けて頑張る皆様へのお知らせです!
最新の『112回 医師国家試験問題解説』(メディックメディア)はお持ちですか?
『112回 医師国家試験問題解説』にはシリアルナンバーがついていて,
これをmediLinkサイトで入力すると,「QBオンライン」上に112回の問題・解説を表示させることができます.
112回医師国家試験の問題解説のうち,
メディックメディアがセレクトした27問に,
「TO NEXT」という解説項目を設けています.
(QBオンライン上では111回以前の出題予想も含めた100問が閲覧可能!)
「TO NEXT」は一言で言うと,
「今回の国試や過去の国試の出題傾向から,
次回以降の国試で出題される可能性の高いと思われる情報に注意を向けてもらう」ものです.
例えば,下記は予想が的中した例です.
http://qb-online.com/#/list/110I70
20歳の女性.発熱,関節痛および筋肉痛を主訴に来院した.(以下,症例文略)
この患者で最も考えられる疾患はどれか.
a 成人Still病
b IgG4関連疾患
c 顕微鏡的多発血管炎
d リウマチ性多発筋痛症
e 全身性エリテマトーデス〈SLE〉
答えは 「a 成人Still病」でした.
しかし,誤答選択肢として登場している「b IgG4関連疾患」は,
「日本から提唱され,国際的に注目されている疾患概念」であり,
「平成25年の国試出題基準が改訂された際に新たに加わった項目」という要注目の疾患なのです(109D48でも出題あり).
そこで,メディックメディアでは本問題に以下のTO NEXTを掲載しました.
【TO NEXT】
■IgG4関連疾患→ステロイドが有効!
IgG4関連疾患とは,血清IgG4高値とIgG4陽性形質細胞の組織浸潤または腫瘤形成を特徴とし,全身に腫大や結節,肥厚性の病変を呈する疾患の総称である.特にIgG4関連疾患による硬化性胆管炎は原発性硬化性胆管炎(PSC)との鑑別が重要となり,IgG4関連疾患にはステロイドが有効である一方,PSCにはステロイドが無効である.日本から提唱され,国際的にも近年着目されている疾患であり,109D48でも出題されている.今後も国試で狙われる可能性が十分に高いだろう.
→翌年,111A8で出題!
http://qb-online.com/#/list/111A8
IgG4関連疾患について誤っているのはどれか.
a 20歳台に好発する.
b 病変に線維化を認める.
c 自己免疫性膵炎は本疾患に含まれる.
d 病変にIgG4陽性細胞の浸潤を認める.
e 治療は副腎皮質ステロイドが第一選択である. (←TO NEXTの予想が的中!)※正解(誤っているもの)はa
…
このように,過去の国試には,
次回以降の国試の出題を予想できるヒントがいろいろ隠れています.
他の例をみてみましょう.
103D44で誤答選択肢に「大脳皮質基底核変性症」が初登場
https://www.qb-online.com/#/list/103D44
数年空いて108D13,109A11と2年連続で誤答選択肢に再登場
https://www.qb-online.com/#/list/108D13
https://www.qb-online.com/#/list/109A11
→次は「大脳皮質基底核変性症」がテーマの問題が出ると予想
→110G48で的中.臨床問題に初登場
https://www.qb-online.com/#/list/110G48
→しかし,診断自体が下せなくても解答可能な問題だった.
→今後は「大脳皮質基底核変性症」を主題とした,さらに踏み込んだ知識が必要かもしれない
(「左右差のある症状や画像所見」「失行」「錐体外路症状」といったポイントはおさえておきましょう!)
→はたしてその結果やいかに…!
…
このような予想が当たるのことはすごいことでも何でもなく,
国試の出題パターンを知っていれば,誰でも予想できてしまうものなのです.
だからこそ,確実におさえておきたいですね.
「TO NEXT」は実際の出題から導ける今後の受験生のための予想コメントなわけです.
400問ある国試の問題解説で,「TO NEXT」を探すのは大変ですね.
このためQBオンラインでは「TO NEXT」だけまとめてみたいという方のために,
TOPページに「TO NEXT」ボタンがついています.
(スマホ版ではTO NEXTアイコン(ボタン)がページ下部に表示されます)
これをClickすると,問題をいちいち解かずとも,
全ての「TO NEXT」を一覧できます.
国試直前に「TO NEXT」の一覧表示だけみるのでもよいと思います.
mediLinkアプリを使えば,そのまますぐに『イヤーノート』や
『レビューブック』でポイントをチェックすることも可能です.
時間が空いた時などに,見てみてくださいね!
ちょっとしたサービスにすぎないかもしれませんが
みなさまの国試対策に,少しでもお役に立てられれば幸いです.
(編集部R.A)
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