CBT・OSCE

本当にコストパフォーマンスのいい医学部CBT対策・勉強法とは?その4

こんにちは,編集部R.Aです.
前回のその3に続いて,
『クエスチョン・バンク CBT』(以下,『QB CBT』)の特長,
国試対策に役立つ工夫をご紹介します.

 

 

◆◆繰り返し効果で記憶の定着率を上げる

 

『QB CBT』には,『レビューブック』シリーズや,
『みえる』シリーズ,そして『イヤーノート』参照ページが記されています.

 

これは,解説の補足としてそれぞれの本の対応箇所を示しているわけです.
例えば病態生理は,選択肢の解説だけだと十分に理解できないことがありますね.

 

そういう時に,『病気がみえる』のリンク先を参照すれば,
すぐに『病気がみえる』で病態生理が確認できるというわけです.
この参照,できるだけやってみてください.
(mediLinkアプリを利用している方は,
参照ページをタッチするだけでリンク先に移動できます!)

 

 

問題演習をきっかけとして,『病気がみえる』や『レビューブック』を見直すと,
そのページを見た回数が蓄積され,記憶が定着しやすくなるためです.
また,周辺知識も合わせて目を通しておくと,知識が広がります.
そういう知識が,CBTや国試で出題されたりするんですよね.

 

また,『QB CBT』は『病気がみえる』や『イヤーノート』の図版を数多く転載しています.

 

これも,『病気がみえる』で見た図版を『QB CBT』でもう一度見る,
『QB CBT』で見た図版を『イヤーノート』でもう一度見る,
というように繰り返すことで,記憶の定着を狙っているのです.

 

『QB CBT』の『病気がみえる』などへの「参照ページの明示」+「図版の転載」.
使うたびに効果を実感できると思います.

 

『病気がみえる』など,せっかく買ってくだった本があれば,
CBT対策に連動するようにして,役立つ機会を増やしたい…
そういう意味でのコストパフォーマンスの良さですね.
(国試版『QB』も同様に,
『病気がみえる』や『イヤーノート』の図版を数多く転載しています.)

 

◆◆基礎医学も「臨床重視」

 

また,基礎医学にも触れておきましょう.
基礎医学ですが,あえて『病気がみえる』をお勧めします.
疾患各論だけでなく,解剖・生理など基礎の内容がまとまっているためです.

 

『病気がみえる』は,単に病気を解説するだけでなく,
基礎と臨床を結び付けてビジュアルで表現することを意識しています.
例えば解剖の章でも,解剖図の横に解剖図に対応する臨床画像を配置して,
その解剖が臨床で役立つことがすぐに意識できるようにする,
といったところにこだわっています.

 

こうした編集は,実習で役に立つ他,CBTでも有効と考えています.
臨床実習の仮免許試験であるCBTは,
基礎医学でも特に臨床に役立つことを出題したい(これ重要ですよ!).
だから,解剖を聞くときに解剖図ではなく,
あえて正常の造影像やMRI像を使って出題する,というようなことがあるわけです.

 

被殻の場所を答えさせる解剖の問題が,
脳のイラストではなく,MRIで問われる…なんてCBTでも国試でもよくあります.

 

実際,『病気がみえる vol.7 脳・神経』では,
臨床でその解剖知識が重要になるということが実感できるように,
大脳基底核の解剖の章では,解剖図の下に対応するMRI画像をつけるなど,
多彩な工夫を凝らしています.
実は,こういうレイアウトを決めるとき,
「CBTで的中させたい」と思いながら決めていたりするんです.

 

ちょっと脱線しましたが,重要なのは,
基礎医学も,臨床で重視されそうなテーマを意識しておくと,
CBTの得点が上がる可能性があるだけでなく,
臨床実習以降も必ず自分のためになるということです.
こういう勉強の仕方が,本当の意味で,
「コストパフォーマンスのいい」基礎医学対策だと考えます.

 

『病気がみえる』は値段も教科書の中では破格のはず.
いろんな意味でコストパフォーマンスがいいのではないでしょうか.

 

ちなみに,『QB CBT vol.1 基礎編』には,
「Lecture」
という基礎医学のまとめページがついていて,
これがなかなか好評です.

 

  • 「細胞小器官」
  • 「酸塩基平衡」
  • 「クエン酸回路」
  • 「発生」など,

読者アンケートで要望が多かった基礎医学の18テーマを,図版やイラストを多用し,かみくだいて解説しています.
ぜひ一度,目を通してくださいね!

 

(編集部R.A)

 

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