イヤーノート2025 内科・外科編
第112回 医師国家試験【体験記】回数別の過去問をやりこむ勉強法
こんにちは.編集Kです.
先日,『第112回 医師国家試験問題解説』が発売になり,店頭にも並び始めています!
(本書についての詳細はコチラ)
今回は,回数別(年度別)の過去問題集・『医師国家試験問題解説』を
じっくりやりこむことによって合格をつかんだ112回国試合格生の体験談をお送りします.
ぜひ参考にしてみてください.
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「回数別の過去問をやりこむ」という勉強法
(東京医科歯科大学 Y.M)
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~~回数別を解いた時期:6年生の春夏で2周!早めの対策が吉~~
私の場合は,マッチング対策も兼ねて6年次の4月~8月で回数別の過去問3年分を2周ほどしました.
その後,12月〜1月の直前期に再び過去3年分を1周しました.
ペースは周りと比べても比較的早い方だったと思います.
今になって考えると,正直なところ,少なくとも最初の2周をした夏の頃には,
復習しても答えを暗記するばかりで,しっかりした内容はあまり伴っていなかったと思います.
それでも,この時期に頑張ったことがそれ以降の勉強の土台となってくれたことは確かです.
何より実際の国試の問題に早いうちから触れることで,
半年後に到達するべきレベルと現在の自分の位置を客観的に見直すことができました.
国試勉強は長い道のりです.先の見えないトンネルを走るよりも,出口が分かっていた方が精神的にも良いはずです.
また,夏の時点で「過去問を解く」という作業にかかる時間や手間をある程度把握できたために,
秋~直前期の予定が組みやすくなったというメリットもありました.
本番までにどの程度のレベルに到達すればよいか分からないことで不安を抱えそうなタイプの人は,
早目に過去3年分を解き切ってしまう事をお勧めしたいです.
~~回数別の解き方について:時間をかけて問題を研究する!~~
年度別は,QBや各社の通信講座の問題集とはまた一味違う教材だと思います.
なぜかといえば,本番と同じセットをそのままの順番で解くという形式であるため,どうしても点数に意識が行きがちになるからです.
あるいは制限時間やペース配分など,実際に本番で解くときのことがどうしても気になってしまいます.
しかし私は,そこはあえて腰を据えて,一問一問をじっくり時間をかけて吟味する事が大事だと思います.
私は,国試において,制限時間やペース配分はあまり大きな要素ではないと思っています.
大学受験と違って,医師国家試験は解答時間に凄くゆとりがあります.
だからこそ,例えば「あの問題を捨てて,そのぶんこの問題に時間を割いて…」といういわゆる「受験テクニック」のようなものは,ほとんど気にしなくてOKです.
それよりも,最近のトピックにはどんなものがあるのか?どんな事が重要視され,問われやすくなっているのか?
という傾向を見極めることにこそ,回数別を解く意味があると思います.
ですので,最初は時間を気にせずじっくり研究するつもりで取りかかるのがよいでしょう.
あくまで教材と割り切って,焦らず取り組めばよいと思います.
先程も述べましたが,国試勉強は長い道のりで,その見通しも得られにくいものです.
受験生の皆さまは大変かと思いますが,ぜひ頑張ってください.応援しております.
(東京医科歯科大学 Y.M)
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いかがでしたでしょうか.過去問の研究はどんな試験においても重要です.
今から過去問演習はまだ早すぎる…なんてことはありません.
早めに対策を始めてみてはいかがでしょうか.
(編集K)