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[114回国試受験生向け]『イヤーノート2020』で直前対策(後編)★狙いを定めて「黒字」もチェック!

編集部Y.Kです.

前編に引き続き,国試に向けて,“今からでもできる,イヤーノート活用法”をご紹介します.

 

 

狙いを定めて「黒字」もチェック!

 

 

『イヤーノート』の黒字」(=国試で未出題)のうち,

重要そうなポイントをチェックしましょう.

 

国試では,過去問と同じ問題(プール問題)もしくは類似問題は,毎年およそ30%と言われています.

残りの70%は,これまでに問われていない内容が出題されるわけです.

 

メディックメディア編集部では毎年,国試の内科・外科分野がどれだけ『イヤーノート』で解けるかを検証していますが,毎年95%程度,解答できています.

つまり,上記の内科・外科範囲の70%は,ほぼ“『イヤーノート』の黒字部分でフォローできる”のです.

 

といっても,青字以外の全ての黒字に注意を払うのは不可能というもの.

そこで,情報量の多い疾患に関しては,特に重要度が高い「検査・治療・対応」に関わる黒字を集中してインプットするようにしましょう.

また,青字が集まっている付近にも注目.その近辺の黒字は重要です

余裕があれば,トピック的疾患の黒字にも注目しましょう.

 

実際の国試問題を見ながら,『イヤーノート』の黒字部分が出題された例を見ていきます.

 

●検査・治療・対応に関わる「黒字」

●青字(=国試既出)が集まっている付近の「黒字」

●頻出疾患やトピック的疾患の「黒字」

 

 

●検査・治療・対応に関わる「黒字」

【112A66】

70歳の男性.労作時の呼吸困難を主訴に来院した.3年前から労作時の息切れを自覚し,徐々に増悪するため受診した.夜間睡眠中には自覚症状はない.43歳時に心房中隔欠損症の手術歴がある.気管支喘息の既往はない.喫煙は20本/日を47年間.3年前から禁煙している.体温36.4℃.脈拍72/分,整.血圧134/70mmHg.呼吸数20/分.SpO2 97%(room air).6分間歩行試験ではSpO2の最低値は91%であった.胸部聴診では呼吸音は減弱し,軽度のrhonchiを聴取する.心エコー検査では,左室駆出率は保たれ推定肺動脈圧の上昇も認めない.呼吸機能所見:VC 3.40L,%VC 92%,FEV1 1.30L,FEV1% 38%.胸部X線写真(A)と胸部CT(B)とを次に示す.
初期治療として適切なのはどれか.2つ選べ.

(画像省略)

a 抗菌薬の投与

b 在宅酸素療法

c 副腎皮質ステロイド吸入薬の投与

d 長時間作用性吸入β2刺激薬の投与

e 長時間作用性吸入抗コリン薬の投与

(正解:d,e)

 

安定期のCOPDの治療の理解が問われる問題です.

当時の受験生が持っていた,最新の『イヤーノート2018』では,

COPDの項目にこのような記載があります.

(実際に編集部での分析作業に使用した原稿です↓)

 

 

この画像で青マーカーを引いた部分が問われました.

 

COPDは国試頻出疾患ですね.

急性増悪時の治療について107,108,109回に連続して出題されましたが,

安定期の治療については実はあまり出題がありませんでした.

そのため当時のイヤーノートでは長時間作用性抗コリン薬は黒字で掲載されています.

 

COPDの安定期は,気管支喘息のコントロールと異なり,

吸入ステロイドではなく抗コリン薬とβ2刺激薬が吸入療法の中心的役割となります.

しかし,112A66では受験生の25.3%(当社調べ)が吸入ステロイドを選んでしまいました.

 

各疾患の検査・治療・対応に関わる内容は国試で問われやすいため,

特に頻出疾患では黒字であってもチェックしておくことで,対応できる問題が増えると思われます.

 

 

●「青字(=国試既出)が集まっている付近の「黒字」

【113A2】
筋強直性ジストロフィーでみられるのはどれか.
a 緑内障
b 腎不全
c 嚥下障害
d 甲状腺機能亢進症
e 高ガンマグロブリン血症
(正解:c)

 

当時の受験生にとっての最新の『イヤーノート2019』を見てみましょう.

 

筋強直性ジストロフィーは,骨格筋以外にも多臓器の病変を合併するため,様々な症状が出現します.
これまで国試で何度も問われてきたので,イヤーノートでも青字が集まっていますね.
113A2では,そんな筋強直性ジストロフィーの症状の中で,「嚥下障害」が初出題となりました.
青字(=国試既出)が集まっている付近の黒字は要チェックです.

 

 

●頻出疾患やトピック的疾患の「黒字」

【112D47】
18歳の女子.くしゃみと鼻汁とを主訴に来院した.幼少時から一年中くしゃみと水様性鼻汁があり,特に起床直後に症状が強い.血清特異的IgE検査でヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニのスコアが高値を示した.根治的な治療を希望して受診した.
根治が期待できる治療法はどれか.
a 減感作療法
b 鼻内レーザー手術
c 抗ヒスタミン薬内服
d 抗ロイコトリエン薬内服
e 副腎皮質ステロイド点鼻

(正解:a)

 

当時の受験生にとって最新の『イヤーノート2018』,
アレルギー性鼻炎の原稿がこちらです↓

 

 

「減感作療法」の部分に「」というマークが入っているのがおわかりいただけるでしょうか.

イヤーノートでは,内科専門医試験で出題されたという情報がある部分にこのマークを入れています.

「減感作療法」は2013年,2015年の内科専門医試験で出題され,

その後2018年に国試で初出題されたのです.

 

過去問を解くだけでは触れられない領域も,
」マークを意識することで,トピックの傾向がつかめる場合があります.
余裕があれば,優先的に注目してみてくださいね.

 

直前期にキーワードを目に入れるだけでも,
それをしているのとしていないのとでは,試験結果は断然違ってくるはず.
「イヤーノート」の情報を膨大と考え不安に感じるのではなく,
この時期は特に,視覚的に「青字」と黒字をさっと確認し,自信につなげてください!

 

皆さんの国試合格を心より願っています!

 

(編集部Y.K)

 

国試直前期の使い方はこちらでも紹介中です.↓
直前期の使い方~青字と黒字を使いこなす|『yearnote(イヤーノート)』内科外科のエッセンスが一冊に

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