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第116回医師国家試験問題解説
前回の記事に引き続き,今回もコロナ禍における国試勉強法についてご紹介していきます.
前回はオンライン通話を利用して友人たちとオンライン勉強会を行うといった勉強法をご覧いただきました.
今回は2つ目,民泊を利用した勉強法をご紹介します.
「コロナ禍が続いた想定」での直前期の勉強法ですが
コロナ禍に限らず使える内容でもあります.ぜひ読んでみてください.
私が受験した第116回国家試験は,115回に引き続きコロナ禍での実施となりました.
コロナ対策のために自宅にこもりきりになって勉強をしている人も多かったですが,
私は自宅で集中して勉強する自信がなかったため,
感染の危険を感じながらも大学に通学して友人と共に勉強していました.
しかし,国試1ヶ月前の超直前期,
コロナにかからないよう気をつけながら勉強にも力を入れ続けることに限界を感じました.
余計なストレス要因をなくすために何か策はないかと思案したところ,
思いついたのが民泊でした.
友人と民泊を借りて宿泊しながら勉強すれば,
通学などによるコロナ感染のリスクを回避できるし
1日中友人と国試勉強に集中する環境,
いわば勉強合宿のような状況を作り出せると考えました.
共に勉強をしていた仲の良い友人に声をかけ,
2人で国試1週間前から民泊を借りて泊まり込みで勉強をすることにしました.
民泊での勉強を実際にやってみて気付いた,
感染対策以外の3つのおすすめポイントを紹介します.
大学に通学して勉強していた頃は,夜帰宅後には疲れきってしまい,
勉強できない時間がありました.
しかし民泊では同じ目標に向かう友人と常に一緒にいるため,
就寝する直前までその日に覚えたことを教え合ったり語呂を確認したりするなどして,
1日中だらけることなく国試モードでいることができました.
また,朝早く起きて夜早く寝るという
国試当日を意識した生活リズムを作り出すことができたのも,
他の人の目があったおかげだと感じています.
どこの大学にもいると思うのですが,
医学知識をやたらとひけらかす人や,絶対やばくないのに常にやばいやばいと言い続ける人って,
精神衛生上あまり良いものではないですよね…
他の人の勉強の進捗を聞くことが良い刺激になる人は問題ないのかもしれませんが,
私は直前期に過度にそういった情報が入ってくるのが少しストレスに感じてしまったため,
隔離生活で余計な情報をシャットアウトできたことは精神的に良かったです.
当日は電車が遅延することも心配だったため,会場の近くの施設を探し,
当日まで泊まることにしました.
天候が悪くなっても徒歩で行ける距離にいるという安心感を得ることができたのも,
大きな利点だったと感じています.
直前期に勉強合宿?!と思われるかもしれませんが,意外とおすすめです.
少なくとも私は超直前期の1週間でだれることなく勉強することができ,成績も伸びたと感じています.
国試2日目が終わって民泊に帰宅後,
解放感を肴に友人と飲んだお酒の美味しさは一生忘れないと思います.
117回以降では社会情勢がどうなっているかわかりませんが,
コロナ禍における新たな勉強法として,
ぜひ皆さんも検討してみてください.
この体験記が皆さんの合格のお役に立てたら幸いです.
コロナに負けず,最後まで頑張ってください!
いかがでしたか?
個人的には,勉強合宿のような環境を自分で作り出すというのはとても斬新で面白い勉強法だなと思いました.
前回ご紹介した「オンライン勉強会」とともに,ぜひ参考にしてみてください!
コロナの状況が落ち着いていることを願うばかりですが,
まだ油断できない状況が続いているため,体調に気をつけて頑張ってください!
応援しています.
(編集M.N)